私的SaaS選びの2大ポイント[機能編]
前回から大分時間が経ってしまいました・・なかなか継続が得意ではないのですが、気が向いた時にゆる〜く書いていけたらと思います。
ということで、今日は前回の続きで、私がSaaSを選ぶ時に機能的に重視しているポイントを書きたいと思います。
最近情報システム部主導だけでなく、ビジネス部門主導で主導しているケースが増えてきているというデータもありますし、SaaSはスモールスタートができるがゆえに部門利用にも最適なものですので、こういった知見が少しでも参考になれば幸いです。
1. SAMLでのシングルサインオンに対応しているか?またはGoogleアカウントやMicrosoftアカウントでのログインに対応しているか?
各サービスでIDとパスワードをそれぞれ管理するということは非常にリスクが高いものです。多くのユーザーは複数サービスで同じパスワードを利用しがちで、一つでもパスワードが漏れると他のサービスにアタックされて五月雨式に情報が漏れるというリスクがあるためです。
そのため、SAML認証に対応したシングルサインオンという仕組みは非常に有用で、ユーザーは一つのIDとパスワードを記憶するだけで良いため、セキュリティと利便性の両方を満たすことができます。そのため、シングルサインオンのSaaSを利用することは非常に良いのですが、SaaSによってはシングルサインオンは上位プランではないと対応していない、といったケースが多々あります。
そこで、GoogleサインインやMicrosoftサインインで代替することも非常に有用です。これらに対応している認証の仕組み(Idp)をGoogleやMicrosoftに委任することができるので、個別にパスワードを管理する必要が無くなります。
東日本大震災以降、日本の企業は大きくG SuiteやOffice 365といったクラウドサービス(主にメールの部分)を利用するということに舵を切りました。そのため、多くの企業ではGoogleアカウントやMicrosoftアカウントを持っているかと思います。
SaaSをトライアルする際は、SAML認証でのシングルサインオンに対応しているかと合わせてGoogleアカウントやMicrosoftアカウントでログイン可能かを確認するのが良いと考えております。
ちなみに肌感覚ですが、海外のSaaSだと8割がGoogle認証に対応していて、Microsoftアカウントは1~2割程度かと思います。Microsoftはもともと多くのサービスを自分たちで提供しがちだったので、(今は大分オープンな感じにはなってますが)その辺の歴史的背景もあるのかもしれませんね。2. Zapierに対応しているか?もしくはAPIが公開されているか?
2. Zapierに対応しているか?もしくはAPIが公開されているか?
SaaSは単体で利用しても十分な効果を得ることができますが、業務システムや他のSaaSと連携させて、SaaSエコシステムを形成することでさらに効果を得ることができます。
例えばタレントマネジメントのシステムがあるとして、タレントマネジメント自体はそのシステムを使いこなすことで十分な効果を得ることができますが、新入社員が入るたびにユーザー登録をしたり、データを分析する際に一度エクスポートしてBIツールに食わせたりとやはり手作業での運用が残ってしまいます。
こういった煩雑な手作業も自動化するために、Zapierと連携できることやAPIが公開されていること、というのは非常に重要です。
ちなみにZapierとはクラウドサービスとクラウドサービスを連携させるためのクラウドサービスで、現在1000以上のサービスが対応しております。(残念ながらそのほとんどが海外製のツールなのですが)
https://zapier.com
Zapierですと、ノンコーディングにクラウドサービス同士の連携が可能になるので、対応可否を検討時点やトライアルで確認しておくと良いです。
また、Zapierに対応していなくても、APIが公開されていればZapierからAPIを呼び出し、その結果を元に別のクラウドサービスに連携する、といったことも可能です。
やはりこのどちらかに対応していることは煩雑な手作業を自動化するために必要な要素だと考えております。
まとめ
今回私がSaaSを使うで重視している機能的なポイントを二つ紹介させていただきました。
残念なことに日本のSaaSはまだこの2点を満たしていないことが多く、私はよく海外のSaaSを選択することが多いです。
そこで、今後は海外SaaSの探し方や海外SaaSを使う上での注意ポイント、また、使うために必ず必要となる英語の話、そもそものSaaSを使う際の心構えなどその辺を紹介できればと思います。
あくまで私個人が考える主観的な内容ですので、色々な意見はあると思いますが、一つの意見として捉えていただければと思いますし、少しでもどなたかの参考になれば幸いですので、ゆる〜くお付き合いいただければ幸いです。
ではまた次回。
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