「GoToトラベルキャンペーン」の背後にちらつく選挙の影 感染拡大なら選挙や住民投票どころではない
7月22日から東京を除外して始められる予定の「GoToトラベルキャンペーン」について、キャンペーンを進める側と、全国的な実施に反対する側とで、賛否が対立している。「GoToキャンペン」全体で1.7兆円の予算のうち、「GoToトラベルキャンペーン」には1.4兆円が計上されている。
ただ、賛否の違いはあれども、キャンペーンの背景には、選挙の影がちらついている点では同じようだ。
キャンペーンの予算を使って支持率を上げて、秋の衆議院解散・総選挙もあり得るという政府与党。でも、キャンペーンによって感染が拡大したら身もふたもない。
なのに敢えて、今この時期なのはなぜなのか。来年の東京五輪後となる秋には衆議院議員の任期満了が迫る。任期満了に追い込まれての衆議院選挙は、政権側の求心力が弱まる。そこから逆算すると、東京五輪直前では、準備を考えると選挙はできず、来年1~3月は2021年度予算案を国会で成立させなければならないから選挙はできない。となると・・・
他方、キャンペーンの全国的な実施に強く反対した大阪府知事。11月にいわゆる「大阪都構想」を実施すべく今は感染拡大を何としても防ぎたい。
いずれの側も、キャンペーンの背後に選挙の影がちらついているようだ。