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2024年を振り返る。
せっかくなのでこの1年を振り返ってみる。
1月 第29期名人戦ベスト4
JBS会員としての目標の一つに「名人戦・盤聖戦でベスト4に入り、youtubeで配信される」というものがあった。昨年サイコロの神様の気まぐれ(単に「まぐれ」とも言う)で盤聖戦ベスト4に進んでしまい見事玉砕したが、なんと気まぐれなサイコロの神様は、私を名人戦まで再度ベスト4に連れて行ってくださった。
というわけで、今回も前日の午後から半日有給を頂き、東京入りした。大変ありがたいことにsamさんに声をかけていただき、リアルサムハウスにて7ポイントマッチを教えていただいた。samさんとは名古屋例会から幾度となく教えていただいており、この日も胸を借していただき、ありがたいことに勝利を頂いた。
「今日でツキを使い果たしたじゃないですか!」と逆切れする自分に「今日のマッチでは気になるようなムーブもキューブもなかった。大丈夫! 明日は観戦しに行くよ!」とめっちゃ大人な態度を頂いた。宿に帰ってからメールで頂いた解析結果は、確かに自分としては悪くなかった。
しかし残念なことに池谷さんと対戦した名人戦の準決勝は敗北した。保護者の如くsamさんに見守っていただいたが、1000点級の超新星級ブランダーを2回もやらかした。1000点級のエラーってあまり見ないエラーなので自戒を込めて披露しておくドMな自分。たぶん皆さんの今後の参考に全くなりません。ご笑覧ください。
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相手を2枚バーに上げて、7の目(!)が出れば4ポイントボード。まあ7の目なんてそんなに都合よく出ない上に4と5が空いている、しかも4プライムにつかまっている24ポイントのバックチェッカー。1を埋めたとしても4と5を埋める算段がなく、まだまだ先が長い。幸運が続けばギャモン勝ちがあるかもしれないが、勝率は意外に大したことがなさそうなポジション。
これでめっちゃスコアが負けていたら、まだ正当化されるキューブかもしれないが、なんとスコアリード(しかも11-6/25pt)。勝率もほぼイーブン。おそらく池谷さんはここでリダブルが返ってくるなんぞ全く想定もせず、「すげえ見落としがあるのか?」と自問されたに違いない。
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7点ビハインドでようやくダブルテイク。
池谷さんとしては、時間をかけて検討した結果「見落としがあるとすれば相手側で、それは見落としではなく認知の違いだろう」という結論になったはずだ。事実、この後ありがたく7の目(!)が出るという幸運に恵まれた以外は普通に進行した。そしたら返ってくるわな8倍キューブ。
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今ならわかる。このキューブは絶対に受けられない。ポイントマッチを理解していなかったとしか言いようがない。さっさとパスして自分から見て11-10で次のゲームに移るべきだった。しかしテイクする自分。これも1000点エラーから見たらたいしたことなさそうだが(感覚がマヒしております)これまた超弩級の500点エラーを献上。
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そしてもう一つの1000点級エラーはなんとキューブじゃなくてムーブエラー。このポンコツ節穴っぷりをとくとご覧ください。8ポイントクリアしかありえないこの場面で、いったい自分は何を見ていたのか。自分の二つの瞳には何が映っていたのだろうか。直後の休憩でに池谷さんに「なんで?」と聞かれたレベル。穴があったら入ったうえで木っ端微塵に爆死したいレベル。
しかし「ブランダーは咎められないとブランダーじゃない」というのが事実で、なんとこの後池谷さんはダブルショットがあるにもかかわらずヒット出来ず。そして恐ろしいことに自分はあり得ない1ゾロを振り、再度ショットを献上するんです。でもそれも咎められず。いやあバックギャモンって(以下お好きな言葉をお入れください)。
というわけで、いろんなドラマ(自分で勝手に誘き寄せただけという噂もあるが)はありましたが、その後は普通に負けました。そして池谷名人の誕生となりました。おめでとうございます。
2月 マカオオープン
人生初の海外遠征。いつかは海外でギャモンをしたいと思いつつ、残念なことにコロナ禍に突入し海外どころか国内大会も休止。オンライン対戦だけの時期が続いた。
そしてようやく機が熟したのか、機会を頂きマカオオープンに参戦した。せっかくなのでおまけの休みも頂き香港旅行からマカオ入り。死ぬまでに行ってみたかった九龍城の跡にも行けたし、これまた死ぬまでに一度は足を踏み入れてみたかった重慶マンションでカレーも食べたし。と、マニアックな香港旅行を楽しみマカオへ。
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入り口付近はレート良くないですよ。
雰囲気的にビビってしまうが奥の方の両替所が良く、意外と怖くない。
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マカオでは以前から宿泊したかったリスボアホテルに宿を取った。当初発表されていた開催地に近かったのもあるが、秘かなるフォーミュラカーレース好き(と言うほどのものではございませんが)な自分としては「リスボアベンド」そのもののリスボアホテルに泊まってみたかったのだ。そんなわけで開催地が変更になった後もホテルを変える気はありませんでした。
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「深夜特急」(沢木耕太郎著)に出てくるカジノはこのホテルの中にあった。
左上のキンキラは隣に立つグランドリスボアホテル
そんなマカオオープン。結果は全く残せなかったが、大会自体は非常に素晴らしかった。運営も非常に素晴らしかったし、海外のプレーヤーとの対戦も非常に楽しかった。2025年は残念ながら参加できないが、今後も可能なら参加したいと思う。
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元はレストランなので味もお墨付き、めっちゃ美味!
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大会を終えた最終日、F3マカオグランプリのコースである市街地コースを一人で歩いた。サーキットを歩くのはF1で使用されるカナダ・モントリオールの「ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット」以来。なかなか面白かったぜ! 次は当然モンテカルロだろ(いつになることでしょう)!
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左手の建物は病院。右の黄色く低い壁が、この道路が
サーキットでもあることを示している。
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ホームストレートになる道路。レースの時に備えて中央分離帯は外せる仕様
になっている。
3月 大阪オープン
本戦はさっくりと敗北したが、なにわカップで優勝。その他イベントが盛りだくさんで大変楽しい二日間でした。何より自宅から通える大会というのが非常にありがたかった。
4-5月 第2回INBC銀河英雄戦
日頃から町家例会・高槻例会で遊んでいただいている運営担当の「のに」氏からお誘いを受けて、第1回の銀河英雄戦から参加。勝利だけでなくPRも競うという方式がなかなか面白くて、引き続き2回目の参加となった。
初回参加時同様に、2部リーグ相当の「セミプライムリーグ」所属となったのだが、上記の名人戦の如くたまに投下する超新星級ブランダーは全く出ず、なぜか試合内容も良かった。試合結果は5勝1敗、PRも4勝2敗とあり得ないくらい良い成績で総合成績9勝3敗となり、なんと優勝してしまった。優勝も望外だが、それ以上に次回から強豪ひしめく「プライムリーグ」に参加できるというのがめっちゃ嬉しい。ヒリヒリした戦いが楽しみ(そして現在絶賛参加中です。結果は乞うご期待)。
5月 バックギャモンフェスティバル
勝ったり負けたりで、本戦は結果を残せず。
何気なく参加した「2ポイントマッチラウンドロビン」では「初手62スロット」などギャモン勝ちを狙った手がことごとく功を奏した結果ギャモン勝ちを連発し、なんと優勝してしまった。そう、「2ポイントマッチ」なのでギャモン勝ちすればマッチ勝ち。
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同じ理由で2away-1away Crawfordでも最善手。
ありがたく優勝賞品として「マカオの天然石キューブ」を頂いたが、実はデザイン違いのキューブをマカオオープン参加時に購入しており、なんと二つ目の「マカオ天然石キューブ」となった。ヒャッハー! いくつ持っていても嬉しいぜ! というわけで、このキューブは今後シュエットで活躍することだろう。なお、興味持たれた方がいらっしゃったら、購入は下記リンクから是非!
7月 大阪合宿
毎年恒例のJBS大阪支部の合宿で、今回は三重県伊勢市での開催。結果は残せなかったが二日間楽しくギャモン三昧させていただきました。初日の夜はほぼ徹夜でシュエットしたらしいがべろべろに酔っぱらっており記憶にございません。翌朝「精算です」という言葉と共にありがたいお布施が天から降ってきました。ええ全く記憶にございません。
11月 王位戦
今年こそ王位戦で爪痕を残そうと思っていたのだが、なんとあらゆる予選に負け続け、本戦に参加できませんでした。だがしかし、そんな中、今年最大の出来事が勃発。なんと当日予選で、あろうことか森内神とマッチが組まれてしまい、奇跡的に勝利。めでたく冥途の土産が増えました。でも予選自体は敗退。とほほ。
そう、どうも王位戦との相性が良くないのだ。まだ中級戦に参加していた時代の話だが、なんと中級戦予選で全敗を喫してしまったことがある。しかし今年は本戦にも出られないとは、どんだけ相性が悪いねん。まあ、森内神に勝てたので、それで十分な気もするぞ。
とがっかりしていた最終日。なんとサイコロの神様が降臨され、あろうことかラストチャンスで優勝してしまった。やったー、やっと王位戦に爪痕残せたわ!
というわけで、楽しく遊んだ1年でした。本当にギャモンに出会えて、自分は果報者だと思います。では皆さま良いお年を!