「パーセント」と「ポイント」
昨日の記事で、割合の変動幅として「ポイント」という単位を使いました。
なぜ「4.5パーセント」ではなく「4.5ポイント」なのでしょうか。
例えば、ある割合が50パーセントから60パーセントに変化したとします。これを「10パーセントの上昇」と表現するとどうでしょうか。50の10パーセントは5ですから、これだと50パーセントから55パーセントに変化したことになり、実際と矛盾してしまいます。パーセントが示すのは比であり、変動幅が示すのは差で、意味合いが異なるからです。そのため、差を表すには別の単位が必要となります。
パーセント同士の差の単位をパーセンテージポイント、またはパーセントポイントといいますが、メディアの輿論調査をはじめ、一般的にはポイントと呼ばれています。
パーセンテージポイントの百分の一をベーシスポイント(bp)といいます。これは、金融の分野で金利や債券の利回りなどの変動幅を表す単位としてよく使われます。例えば、ある金利が0.2パーセントから0.25パーセントに上昇した場合、「5ベーシスポイントの利上げ」というふうに表現されます。
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