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たかが石段 されど石段

 国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」には観光客や見学者の100人中99人が見向きもしない遺構がいくつかあります。もちろん説明案内板もありませんし、ボランティアガイドさんも触れません。
 今後、時折そのような朝倉時代の本物だけど見学対象外のマイナーなスポットもいくつか紹介したいと思います。
 今回は「中の御殿跡」(国主朝倉義景の母の屋敷跡)の片隅にひっそりと存在する石階段を紹介します。
 中の御殿跡自体、ほとんどの見学者がスルーする場所ですが、下の画像をご覧ください。


この画像は、先日の拙稿「中の御殿跡への想い」でも使ったものです。
門跡(入り口)から頑強な石積土塁を眺めました。
石積の一番奥から左下へ石階段が伸びているのが分かります。
この石階段のさらに奥の土塁もほぼ垂直の石垣になっているのですが
土砂にほとんど覆われたままです。
そして一番奥で直角に左折してさらに高い土塁となって続きます。

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