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老いのつぶやき ⑭



(1)約3週間ぶりに一乗谷へ

 昨日午前、約3週間ぶりに一乗谷へ。9時頃~11時頃まで撮影。
 いつものように「今日も単独行」‥‥‥‥のつもりだった。
 彼岸花と唐門を絡めて撮っていた。そこへある写真愛好家さんがやってきてアドバイスを請われた。
 普段、変人北野は敬遠されて誰も近寄って来ないのに珍しいことだ。

 彼の真剣な顔を見て決めた。他人と同じような写真ではなくて自分だけの絵作りをしょうじゃないか、と30分ほど個人レッスンになってしまった。相手が熱心だと、ついつい熱がこもってしまう。

 その後、唐門をくぐって義景館跡へ入った。今度こそ単独行動だ。
 久しぶりなのでまずブラリ散策しょう‥‥‥‥‥‥と思ったら、なんとそこへダイサギ君がやってきたではないか!

 義景館跡でダイサギ君に出会うのは生まれて初めての経験でビックリ。
義景さんも空の上からきっと驚いているだろう。他にカメラマンは居合わせていない。私だけの独断場だ。
 以前、義景館跡外濠でも珍しくダイサギ君に出会い、モデルになってもらったことがあった。
 
 今回は義景館跡の内側だ。ならば同じようにモデルになってもらうより他ない。
 土曜日で観光客も多く制約はあった。ダイサギ君は私のリクエスト通りには振る舞ってくれなかった。でも付き合ってくれた。1時間ほど夢中で撮った。後日、このnoteでも紹介させていただきたい。

 疲れた。次の場所へ移動しょうと思ったら、後ろから声が聞こえた。
 「ひょとして北野さんじゃないですか?」
 こんな変人に声がけするとは誰だ?振り向いた。
 お孫さん連れのお祖母ちゃんがにこやかな笑顔で傍へやってきた。面識がない。初対面である。

 「テレビで何回も見てますよ。やっぱり北野さんだ!」
 ローカル番組で、私が可愛いアメリカ人女性を案内している朝倉氏遺跡の紹介番組があるのだ。
 ローカルと言えど、マスコミの力は恐るべし。どなたが見ているかわからない。いつも鬼の形相で撮っている我が姿を恥じた。

 

(2)竹 想


(西山光照寺跡)


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