本物に触れたい
昨年10月1日に福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館が新規オープンしました。以来、多くの見学者が朝倉氏遺跡を訪れるようになりました。
それまで全くと言っていいほど見学者のいなかった平面復原区でも散策する人を見受けるようになりました。地元の人間としてとてもうれしく思っています。
「北野さん、あなたがやかましく言っていたことが一つ実現しましたよ」
今年の2月ごろだったでしょうか、調べ物をしたくて旧館の書庫を訪れた時、お世話になっている副館長さんがおっしゃった一言です。
500年前の川湊跡が偶然にも博物館建設敷地から発見され、大きな話題になりました。
その遺構が、埋め戻さずに発掘で出土した当時のまま、つまり朝倉時代のまま展示されるようになったのです。
ちなみに、朝倉氏遺跡博物館の最大の目玉は、原寸大で復元された「義景館」です。来館者の一番人気でいつも混み合っています。
しかし、私にとってそれにもまさる見学スポットは「川湊跡展示室」です。なぜなら、土、敷石、その景観どれ一つとってもすべて朝倉時代の本物だからです。
私は年間パスポートを持っていますので、撮影の帰りに時間があれば必ず博物館を訪れることにしています。一番のお目当ては飽きもせず川湊跡です。
川湊跡は一乗城下町の経済を支える物流基地のシンボルとも言えます。
詳しいことは以下の朝倉氏遺跡HPと拙稿「老いのつぶやき」をご覧ください👇
戦国時代の遺構として、国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」は日本で最も貴重な遺跡の一つです。
そしてそのエキスをいろないろな趣向、手段、手法で展示してある福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館もまた全国に誇れる歴史博物館です。
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