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フロッグの代表を退任しました

タイトルを見て、僕を知っている方は驚かれたかもしれません。
2025年1月6日をもって、丸4年務めてきた株式会社フロッグの代表を退任しました。退任というと辞めるみたいに見えますが、引き続き取締役は務めます。

代表の後任は現取締役でひと回り近く若い、阪野さんへ。

これからのことは彼女からの発信に任せるとして、このnoteでは在任中の4年間で自身の周りで起こった変化をまとめていこうと思います。「菊池、これから何するの?」は最後に記載しています!

4年間の変化

株式会社フロッグは2021年の設立ながら、親会社である株式会社ゴーリストからの分社化だったため、既にサービスがあり、クライアントがいて、メンバーもいる状態で始まりました。

2021年はコロナ真っ只中。濃厚接触者になりキックオフはまさかのオンライン参加

3歩進んで2歩下がるといった具合で地道に成長を続け、結果だけで言うと売上は当初から150%、メンバー数はほぼ変わらずという着地になりました。

新規事業とやり切れないもどかしさ

代表になった初年度、意気揚々と既存顧客であるHR業界をターゲットに受託開発の新規事業を企画。自らが先頭に立ち、クライアントを回り、グループからエンジニアメンバーにも入ってもらい、売上倍増を狙うも営業が思ったように行かず大ハズシ。。。「営業は自分がいるから大丈夫」という過信があったのでしょう。

そして旗を掲げた手前、「撤退」とも言えず、大きな作戦の変更がないままリベンジでもう1年すると言い、今思うと「戦略は何なのか?代表は何にコミットしているのか?」と聞きたくなる経営になっていました。

そんなところに大手企業さんからの協業のお誘い。パッケージシステムの開発を我々で行い、営業・事業コンサルは先方が行うというもの。誰もが知っている会社であったために、受託開発事業を伸ばす種だと思い、その話に乗ることにしました。

開発を進めていましたが、まったくもって計画通りに入金がない。。。それでもパッケージを作り切るところまではしないと、受注済のクライアントに迷惑をかけてしまう。作り切るところまでいくと赤字幅を膨らむばかり。苦渋の決断でしたが、事業が回る最低限のところまでを作り切ろうと決め、事業を進めていきました。

なんとかするには自分で営業したほうが早いのでは?ということで営業にも同行して自分でも案件を探していましたが、営業権はパートナー企業が独占。コンサル付き契約でないと売れないとのこと。厳密にはしっかり契約を結んでいなかったのが痛く、「じゃあもうウチ売りません」と言われてしまうと弱い立場になってしまうことから強気な交渉にも出れませんでした。

絶対に磨けばいいプロダクトになる。という思いだけが残るもどかしい状況でした。

結果、受託開発事業はパッケージシステムと一緒に2022年の下期でグループでAI開発事業を行う株式会社HumAInへ事業譲渡することにしました。また、同時に当時のボードメンバーだった、PMの大塚さんやCTOのビベックもHumAInをメインに移ってもらい、明確にフロッグと分けてグループのエンジニア・デザイナーリソースを集中して再出発することにしました。(受託開発事業はこの時から考えると大躍進。グループ第2の柱に育ってきています)

「自分でやる」から「任せる」で見えたこと

色んな方の助言もあって気付くのです。フロッグにおいて、元々HR業界出身でサービス利用の経験もありメディアの編集長もやっていて業界愛も強く代表をしている自分は、ある意味絶対的な存在になっていて、誰も逆らえない存在になっていることに。それが良くないほうに働いていることに。

自身のリソースも既存事業に集中し、やったことは次世代育成へのシフト。自分1人になったボードメンバーを補充すべく目を付けた4名をジュニアボードメンバーとして抜擢し、権限委譲を目的に大胆に任せてみることにしました。外部の顧問の方にもサポートいただく体制で。

「任せてみる」といいつつ、なかなかこれが出来ない・・・。アレコレ口出しして、結局「僕がやるわ」ってこれ、また同じパターンやないかい。

自分にとっては大きな決断として、「聞かれるまで口を出さない」「自分から口を出すのは月1の各部門振り返りのみ」としました。目を瞑って走るくらい怖いし、勇気がいりました。まぁでもこれまでやってきた既存事業だし、ミッション・ビジョン・バリューが浸透している組織なので、自分が見てても見なくても前年比5%も変わらんかなと思えたのが決断のポイントでした。

「月1回しか言いたいこと言えない」という条件がついたことにより、今の業績・OKR・事業KPI・人と組織から3ヶ月~6ヶ月後のMAXポジティブなシナリオと最悪のケースの想定ができるようになりました。最悪のケースが分かっていれば、〇ヶ月で取り返せる見込みと作戦も作れます。現場が困ったどうしようもないぞという時に現れて、策のヒントを提供していく。またみんながまだ見えていない事業の伸びしろを描く。そんな役割に集中しました。

ちょうどそのころに書いていたnoteです。

いま思うとここで初めて経営として、俯瞰してみることができたように思います。(役員になって丸3年半、代表になって丸2年、ガムシャラにやるのも大事ですが、ガムシャラだけでもアカンですね)

2022年、2023年と既存事業は計画を達成し、順調に成長していきます。
2023年には飯尾さんに取締役、2024年には阪野さんにも取締役就任してもらい、また3人のボードメンバーチームができあがりました。

飯尾さんも阪野さんもゴーリスト新卒!

なぜ代表を退任するのか?

「僕が代表をするよりも事業を伸ばせる体制だと思った」が一番大きいところです。ここ2年は彼女たちが音頭をとって事業運営をしています。昨年に3人でミッション・ビジョン、ホームページもアップデートし、これからの方向性は定めました。また、昨年の10月にはグループ役員メンバーで来期計画を作る合宿にいきましたが、その2日間でも嫉妬したくなるような成長シーンが見れて、伸びしろエグいなと。

また、個人的には代表として得られたものを経験してほしいと思う部分も大きいです。決して離れるわけではなく、役割が変わる感覚です。

権限移譲をするにあたり、これまでのフロッグで代表としての役割と心構え
を整理しました。(世間一般的なものというよりフロッグでの例として捉えてもらえればと思います)

月1のコーチングの一コマ

時にホント損な役回りやなと思うこともありますが、一方でフロッグで起こるすべてのことが自分ごと化できる面白いポジションです。

これから菊池は何をするのか?

フロッグの取締役は引き続き。主にフロッグの持つビッグデータの価値を高めるために、ビッグデータ同士の掛け合わせをテーマに動いていくつもりです。

ゴーリストの取締役として、事業企画を担当しています。グループビジョンである「GLOCAL10(=10社・10ヵ国・10事業を作る)」に向けてゴリゴリ新規事業を作っていきます。IT・人材に留まらず店舗事業やEC事業なども仕込んでいます!

また2025年1月からHumAInの取締役にもなり、受託開発事業の更なる成長にもコミットしていきます。開発・デザイン関連のお困りがあれば、facebookでもXでもChatworkでもお気軽に「ちょっと相談したい~」とご連絡ください!なんらかお役には立てるかと。

こうやって見るとグループの事業のほとんどですね。笑 色んな事業をやってみたくてゴーリストに入りましたが、濃ゆい経験ができています。もし一緒に働いてみたいという方がいれば、ご一報ください!



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Takeo Kikuchi
HRog編集長の見えてること、考えていることを発信しています!HR業界、メディア作り、事業作り、組織作り!