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とりあえずハッシュタグを使ってみた。

とりあえずXでハッシュタグを使ってみた。いちおうハッシュタグキャンペーンのつもりだ。

Xのハッシュタグといえば#MeToo運動やブラック・ライヴズ・マター等、アメリカの社会運動的なキャンペーンで使われるので、それに倣って自分もやってみようと考えたわけだ。

どんなハッシュタグにしたかというと#アンチスティグマというもので、つまりは精神疾患への差別意識を無くそう!という趣旨だ。心の病になってからというもの三十年近く、たびたび何気ない差別意識に晒されたし、特に酷いのがSNSで2ちゃんねる発祥の侮蔑語、メ゙○ヘラという言葉や、患者が何気なく使うメンクリという言葉にほとほと嫌気が差したというか業を煮やしたというのが本音だ。

という訳で、ちょぼちょぼと#アンチスティグマというハッシュタグを上げてみたもののキャンペーンにまで発展するはずもなく、ひとり芝居というか中島みゆき状態に陥ったわけだ。うーん、他の患者は社会一般に遠慮する度合いが酷いな。そうこうしているうちに人生の時間は尽きるが?

などと考えてしばらくせっせとハッシュタグを上げてみたものの、ほら穴に叫ぶようで、誰の反応もない。でも、ま、ここまでは予想済みだ。

実際、精神疾患への偏見を減らそうという#アンチスティグマのハッシュタグを試しに上げたのも、X上というかインターネット史というか民俗史上に反精神疾患差別の痕跡を残しておこうというのが目論見だ。実際、日本弁護士連合会の八尋弁護士の予想によると、精神医療の現状に光が見えるのが30年後ということで、そういうことなら自分はポックリ逝っている。それほど虚しいというか腹立たしいことはないので、あと10年後や20年後に誰かが言い出す前に、さっそくハッシュタグを上げて歴史を作って?おこうと思ったのだった。

しかし、たった一人のハッシュタグ活動で変化が起こるほどSNSも甘くはない。しかし、流行の法則で流行はまずイノベーターという人々からそれとなく始まり、それが徐々に模倣されて集団全体に広がっていく。あ、これはファッションとかに当てはまる法則ね。

ということで、今回のハッシュタグ活動が誰の目にも触れなくても、時代の起点になれば十分に目的を果たしたことになるし、精神疾患に対する偏見の除去に一役買ったら嬉しい。

ハッシュタグの拡散性でひろゆきというか2ちゃんねる界隈のバカ共というか差別主義者を一層したい。それが本音。

とか言ってもなかなか変化しないのが世の中ではある。しかし、影に隠れているとはいえ、#アンチスティグマのハッシュタグでインターネット上に反差別の意思を記録しておいたのは良かったと思う。たぶん、現在ネット上のどこを探しても、直接的なアンチスティグマのメッセージは見当たらないと思うから。

時代の端緒は作ってみた。あとは野となれ山となれ。


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