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ラインを越えて。
また俳句が佳作に入選した。今回の話の主題に絡むので、とりあえず記す。
夏井いつき選「俳句生活」八月、兼題「墓参」佳作
墓参の花胸に湧き出る悲しさよ 山本葉舟
俳句を始めてからほぼ五ヶ月が経ち、ネットの俳句公募二つにすぐに応募し始めた。その結果が、ほとんどの回で入選と佳作が立て続いた。選外は二回だけである。もうそろそろ何度入選したのか回数が分からなくなってきた。
もともと読書好きで、かなり雑多なジャンルの本を50代半ばの今まで数十年間は読み続けてきた勘定になるから、他人よりは確かに語彙力はあると思う。
あとは現代国語の模擬試験の偏差値が65だったし、高校入試の偏差値もそれくらいの高校に進学したから、学力的にはまずまず上の方だな。
その成果わからないが、いきなり俳句の応募も入選のラインを越えてしまい、入選と佳作を重ねるという結果につながっていると予想できる。
しかし、これはあくまでも予想で、たまたま俳句の選者の先生の感性と視点にフィットするタイミングに当たったのかもしれず、今後はどうなるか。ただし、自分の俳句のレベルが入選ラインに到達したのは確かなので、これは大きな自信になっている。落ちればまた戻ればいい。気持ちとしてはそんな感じだ。
並行して続けているこのnoteのエッセイも、書き続けているうちに文章力も上がってきたような気もするから、エッセイ賞への応募はまだでも、作品の内容とクオリティを先に入選レベルに高めておきたい。次はエッセイのラインを越えたいのだ。
詳しくは説明しないが、心の病のせいで臥薪嘗胆、思うに任せない日々を過ごしてきた。状況的に仕方がないと思っていないので努力を続けているが、先行して俳句にかなりの結果が出てきた。数日後に俳人長谷川櫂先生の「ネット投句」の結果が出るから、それに入選していたとしたら俳句の実力は本物と言えるかもしれない。
ところで、先月まで三年間通っていた水彩画教室を退会してしまった。絵の描き方の本は何冊も持っているし、美大受験生ほどの画力はないものの、それなりに絵を描けるようになってきた。これは文芸ほどの実力には至らないかもしれないが、何かのきっかけで評価されることもあるかもしれないから、気長に絵画制作を続けたい。やってみたいのは水彩画と鉛筆によるドローイングだが。
光陰矢の如しという言葉もある。僕もあと10年もすれば高齢者の仲間入りというか世間で言えば定年の歳になる。今後の10年間でいくらかの成果と実績を積み重ねたいと心の底から思っている。
反面、待てば海路の日和ありということばもある。タイミングを待ちながら産まずたゆまずマイペースで創作活動を続けていければいいなと思う今の自分だ。
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