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ドラゴンズの低迷、この先に待ち受けるもの。

 前に、

こんなことや

あんなこと書きましたけど…。

 気持ちが切れちゃったな、という感じで借金が増えましたね。これは、チームとしての目標がなくなったからというのはあると思います。

 で、一年が終わろうとしているため…2年の総括的な文章を書いておきます。ドラゴンズファンではありませんが、いち野球ファンとしての感想というかたわごとなので心優しくスルーしてね。(笑)

 まず、2年間での功績と問題点を整理することにします。功績と言えば、

  1. 岡林の一本立ち(2年レギュラーだったので、ほぼレギュラー格確定)

  2. 高橋宏の一本立ち(次世代ドラゴンズのエース確定でしょう)

  3. トレードによる血の入れ替え

  4. 投手力の維持

でしょうね。で、課題というか問題点を列挙していくと…

  • 言わずもがな、な貧打

  • 懲罰的、と映る厳しい姿勢

  • 向上しない(あるいは見込みが持てない)得点力

  • 未だ描けない”勝ちパターン”

  • それよりももっと根本的な問題点

最後のは意味深ですが、私はそれこそが最大の問題点だと思いますね。

 まず、良い点から。1の岡林選手は私から見てもレギュラーとして一本立ちしただろ、という活躍。彼のおかげでドラゴンズの1・2番いずれかはしばらく安泰でしょうね。現時点での立浪監督の最大の功績は、岡林ですね。

 他にも、守備だけなら龍空とか、芽吹いてるのは事実です。ただ、全体としての整合性が取れてない。そこは、単純に言って

経験不足

なのですよね。

 2の高橋宏も打撃の岡林と対になるドラゴンズ希望の星です。私から見ても、彼はもはやプロとして一軍の選手に化けたなと思います。すごいな、という投手なのでもう心配はいらないなというレベル。

 立浪監督が苦言を呈しているのも、向上させるため、という親心でしょう。負けている中で責めている感じに映るのは仕方ない。勝負事とは、そういうものですし。ドラゴンズのファンなら、高橋宏くんをナンで責めるの!あんたが勝ちつけられないんだろうが!というのもまた、当然の心理なのですからね。

 そして、3のトレードについて。トレードに出した選手が活躍したりしているのを見ても、立浪監督が単純な好き嫌いでトレードに出した訳ではない、と思っています。

 ただし、監督としてプレイスタイルの好みはあります。そういうものと、チーム状況を判断した上で出した先でより多くのチャンスがあるはずだ、と。そういう思惑はあると思いますよ。ゴシップ狙いのマスコミだとすぐに好き嫌いだけを拡大しますが、ああいうの、長年野球ファンしてる身としてはホトンド的を得てないとしか感じないから。

 そして4については、明確な意図として…

投手力を犠牲にして、打力を向上させよう

という意図は立浪監督にはない、というのでしょうね。フツーなら、余剰戦力を足りない所を補う形で行うのがトレードでしょう。が、立浪監督はそれだけでは解決しないと思っているのでしょう。

 ここからは私の解釈を思いっきり入れますが、あくまで個人の考えなのでスルーオナシャス。

 まず、立浪監督がベテランを入れる時というのは

プレイヤーとしての手本

という意図もあるのでしょう。だから、去年まで福留さんを置いていたのだろうし、涌井投手を獲得した意図のうち、こういうものもあったからとみています。

 バッターでそういう選手になりうるのは、大島選手がそれに該当する。だから、それ以外は若手が自力でモノにしてほしい。そういう意図があるから、現役ドラフトで細川選手を獲得したのみ。そう、思うのですよね。

 そして、ここからは問題点についての批判となります。まず貧打についてですが…。この要因としては、

バンテリンドームの呪縛
実績のなさからの自信不足

これが大きいのでは。バンテリンドームの大小はあまり関係ないと思います。それよりも、周囲からあまりにも

ホームランが出ない、出ない

と言われすぎてる方が問題。OBの井端さんの発言の中にあった

長打なら、二塁打だって長打でしょ?

の発想が必要。ホームランを狙いに行く必要はない。かといって単打だとホームベースが遠い。だから、第三の道を見出すべき。これが、私の考えるドラゴンズの打撃スタイルです。

 その上で、ピッチャーが伸び伸び投げやすい環境をそのままにしておけば…自然と得点力不足は解消する。点が取れない、取れない、なぜだ、どうしてだ、というのではなく

取りやすいやり方が何なのか

という発想が聞こえてこないのがちょっと残念。

 そして、立浪監督の姿勢についてですが…。これは単純、

負けが込んでいるから

余計に目立つだけです。勝っていれば、スパルタ的な要素も必要だよな…って言われてますよ、たぶん。

 私もリーダーとして、部下の育成を預かったことがあるのである程度分かりますが…

正解はない

のですよね。チームの目的を達したか、部下のみんなが何らかの建設的な結果を手にしたか、のみだから。

 ただ、立浪監督の手法すべてに問題がない訳じゃないですよ。それは誰しもあることなので、ファンの皆さんは批判していいと思う。ただ、人格を絡めるのはどうかなぁ…と思うだけです。ファンではない、野球ファンに過ぎない私から見えるのは、そこまでです。

 得点力不足については、私もやり方に問題があると思います。単純にまとめておくと、

点を取ったという実績優先した方が良い

というもの。

 例えば、岡林選手が出塁したとしましょう。現在では、そこで次打者がいきなりバントとかはしてないかもしれない。が、今は即バントでいいと思う。なぜなら、

ドラゴンズの投手力なら1点でも勝てる可能性が高くなる
今は得点できた、という実績を積み上げる時

という考えがあるので。打たせて経験積ませよう、は長期的には正しくても過程で結果が出なかったら自信が生まれない。両立させるバランスを、今のドラゴンズの采配は欠いている。そこは、立浪監督に対する苦言になりますね。

 この点は、次の勝ちパターンの確立についてと連動してます。私がドラゴンズに必要な勝ち方とは、落合博満さん以来の

一点取って投手が守り切る

でいいと思う。現に、投手力はずば抜けている。だったら、打撃を何とかするじゃなくて

一点だけでもなるはやで取る

というシンプルなものでいいでしょう。迷走する時って、みんなが色々雑念が入って統一感がなくなっていく。だから、一回リセットすると思って

誰でもわかるやり方や方針

に絞ってあげた方がいい。そこが、経験がないままにいきなり監督になった立浪さんの弱点になっているのではないでしょうか。

 しかし、最後の項目の方が問題だと思いますね。ぼかして書きましたが、

母体である中日新聞の財務状況

は関係してます。現状維持の中で何とかしてほしい、というのが球団の思惑。

チーム力とは、抱えている人材の多さに比例する

ものですので、3軍まで人数が多ければ選択肢が広がる。だがホークスでさえバファローズに3連覇を許してしまったのだから、絶対とは言えない。明確な答えが見えづらいので、個人の力量に依存するようなマネも出てくる。

 こうしたところも、ドラゴンズが迷走している原因のひとつになっていると思いますね。立浪さんを解任したところで、急には解決しないと感じてますし…。

 現状でできる改善策という意見を述べておくと、以下の通りです。詳細はすでに書いた内容もあるので記載しません。

  1. チーム方針としての、”1点をなるはやで取り、守り切る”野球の徹底

  2. テコ入れするのなら、監督経験者をヘッドコーチなどに入れてみる

  3. 打撃陣は若手に偏りすぎているので、”雨降りの傘”になれる選手一人をFAやトレードで獲得する

  4. バンテリンドームでは、”二塁打を狙え”をスローガンとする

いぢょー。

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