筍の刺し身

筍の刺し身

最近の記事

やさしく伝う

わたしの中の金貨に単位はない。 量ろうとしても量れない。 人には決して渡さず。 貯めて中に輝いている。 輝きが漏れることはない。 私の体は完全無欠だもの。 それでもそっと手を触れると、一緒になって中へ、中へ、溢れ出していく。 難しいことは言わない。 わたしはあなたが好き。

    • 齋藤孝『思考中毒になる!』幻冬舎新書

      ・書くことと話すことの両輪で考える力をつけていく ・書く→読んだら感想を書いてみる。書いてみるつもりで読めば思考が働く読み方になる。 ・話す→15秒で内容を説明したり自分の考えをコメントしてみる癖をつける。 ・いつも会議は2人しかいないつもりで参加する。自分が話さないと議論が進まないという状況だと思えば何か話さずにいられない。 →クオリティの低い中身を話し続けてずーっとうるさくしていることに抵抗があったが、やはりバットを振らなければ思考していないことになるだろう。ヒットが出

      • 汗をかく

        汗をかいたらそのままにしていてはいけないのだ。 毎日、言い聞かせて生きている。

        • 町を駆ける

          毎日が戦いだ。 少年コミックの主人公は、倒しても倒しても強くなって立ち上がってくる悪役を毎度超えて、最後には勝利を掴むが、現実は倒しても倒しても現れる雑魚を、使い慣れた銃でバキュンと撃って生計を立てている。 俺はあなたが憎いのだ。 毎日違う敵を倒しているような顔をして、毎日少しずつ色を変えて現れるあなたの脳味噌が。 やつの脳味噌を真っ黒く墨で塗りたくったら、どんな人間になるだろう。 意味のないことを考えるだけ考えて、結局何も変わらない前方10メートルに諦念を込めた目をや

          情動を生み出すもの

          リアル

          情動を生み出すもの

          しんどい時も

          ドラゴンフルーツを食べた時みたいだ。 見た目の割に味のインパクトは感じられない。 自分の舌がおかしくなったのかと思って口に含んで軽く目を閉じて舌の上で食ったモノを感じる。 複雑なことは何もない。 味がしないのだ。 溜息を吐いてコーヒーを飲む。 コーヒーはたぶんそのへんに売ってるパックのやつだ。真実は丁寧に淹れたコーヒーだったのならば大変申し訳ないと思いつつグラスを回して氷をかちゃかちゃと鳴らす。 窓越しに海を眺めながら口を動かす。 もっと長い溜息を吐いて網戸に挟ま

          しんどい時も

          たゆとうた光の

          背中にシャワーの水滴が当たる。 リズミカルにあたって背中を伝って流れていく水が気持ち良い。 私はこれで1時間も座ったままでいる。 今日は何ができたんだろう これから何ができるんだろう 風呂場のドア越しに光る洗面所の電灯がチカチカと点滅してそろそろ栓を捻って水を止めようと思った。 柔軟剤の香りのするふわふわと柔らかいタオルで優しく叩くように体を拭き、右からわっかに足を通して下着を履く。 上からすとんと脛の半分くらいまで長さのあるワンピースをかぶって、すぐに化粧水と乳液をつける。

          たゆとうた光の

          実直な方が美しいと分かっているくせに

          眉根を潜める人はだれもーここにーはいなーいーーー と叫んでみせる。 素直で美しいと、こう信じることこそが自らの力強さだと、感じて奮い立つ。 でも、恥ずかしい。恥ずかしい。 こんなキレイごと。 こんなことにいたく共感する自分は子どもで、綺麗なことしか知らない浅はかな人間で。 ちょっと土煙りがついたくらいでドロドロになったつもりになってるような。 赤ちゃん。でも、赤ちゃんでいたい。でも、赤ちゃんでいること恥ずかしい。 でも、でも〜

          実直な方が美しいと分かっているくせに

          言葉が捌け口

          意味のなさない言葉でも何か発することに意味がある。 トンテキ。てっぺき。 れんれき。 頭が悪くて悪くて仕方がないのだけれど。 でも、それでも、感性は豊かでいないと、そのまま。 あーもこーもだーもでーもぢーもびーもしーもえーも超えて。天敵につながってくる。

          言葉が捌け口

          ゆるふわ

          ゆるゆるふわふわ。がんばる。おうち。丁寧に。包まれて。 そのまま藻屑になって消えていく。 くさくさしてる気持ちに毛が生えても何も起きなくて心は閉じたまま。 そのままブランケットに包まれておうちに連れて帰って赤ちゃんに戻って泣き喚いてぴーぴー言いたい。

          興味ないわよ

          興味がない話にはまったく頭が働かない。 聞かないでおこうという気持ちがあるわけではないのだが。 自然と聞いてないのだ。 失礼なもんだ。ほんとに。

          興味ないわよ

          思考回路のぐるぐる回転

          生まれては消え。 生まれては消え。 消える前に捕らえておこうとするけれど。 しゅわっと消えるから、捕まらない。 残り香みたいなのはあるんだけど。 泡はもう、なくなったのだ。 ぐるぐる回転によって。 ゆっくり回転になったら、消えなくなるのかしら。 いや、消えるだろう。 結局回ってるし。 そもそも、泡なんだし。 思考なんて、そんなもんよ。

          思考回路のぐるぐる回転

          メイク2[パープルマスカラ]

          からんからん。 今日はお気に入りの喫茶店。 最近は何人かよくわかんない外国の人が接客してる。 かたいカラメルプリンに、真緑のメロンソーダ。あかいナポリタンに、薄いきつねいろのホットケーキ。 入り口に入ってすぐの食品サンプルを横目に、さっさと階段を降りていつもの席に座る。 今日はプリンとコーヒーにしよ。 『すみません、プリンと、ホットコーヒー。』 一生懸命、カタカナでプリン、コーヒーと書いてる女の子が片言の日本語で、アリガトゴザイマスという。 ちらっと顔を見たら笑顔はピカイチだ

          メイク2[パープルマスカラ]

          アイスクリンって知ってる?

          高知のアイスクリン🍨 さっぱり甘くてとろっと爽やか。 夏の超超暑い日に外の日陰で食べるとサイコーよ。 40度とかいってるときは、観光名所でおばあちゃんが売ってるあれに、命救われるからね。 覚えておいて損はしないよ。

          アイスクリンって知ってる?

          メイク3[オレンジチーク]

          らっこちゃん。なにしてんのー。 気ままでいいわね。 貝殻かんかん叩きつけたらかわいいいーーって。 ちっちゃい子にもおっきい大人にもはしゃがれて。 『りく、行こう!つぎペンギンいるよ!』 最近会ってなかった高校の同級生のさきか。 LINEもしてないのに、なぜか、りくが好きな水族館行こうって、いきなり誘ってくれた。 わたし、水族館好きなんていったっけ? と思いながらも、いざ来てみると、物言わぬ動物たちが何を考えてるのか想像するのは楽しい。 あのペンギンなんて、一番てっぺんに立って

          メイク3[オレンジチーク]

          落ち葉踏み締めて歩くから

          金木犀だもん。 紅葉だもん。 お菓子だもん。 ぜんぶお見通しよ。

          落ち葉踏み締めて歩くから