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【自家製サッカー概論】71 アジア競技大会 日本の弱点

 終わりましたね、アジア競技大会。
 
 女子は見事優勝! 祝!連覇です。
 
 そして男子は準優勝。頑張ったと思います。これも「あっぱれ」ですよ。
 
 個人的には、今大会、男女ともパリ五輪へ向けての底上げと捉えていて、その点では、男子の方も最後まで試合を出来たのは上々だと思う。
 
 だが、決勝の韓国戦を振り返るとどうだったか。
 うまく攻撃が出来ず、悔しさの募る試合だったのではないかな。
 
 強く感じたのが、ボールをなかなか前に運べなかったこと。
 縦パスを入れると、韓国に素早く寄せられて四苦八苦していたように見えた。
 
 こちらが以前から書いていた「球際の弱さ」が出ていた様に思う。
 
 逆に韓国は、サイドから前線に斜めのボールを入れると、それを収めて、「仕掛け」や「二列目への落とし」など、攻撃を連続させていた。
 
 こうした球際の差は、北朝鮮戦でも感じたことである。
 
 この球際での弱さ。
 これが今後の日本サッカーの課題になると思う。
 
 球際の強さとは、攻撃ではボールを奪われず前を向ける推進力になり、守備では相手ボールを奪い切る粘りになる。
 
 今大会、男子日本代表では学生が多く選出されていた。
 
 大学リーグで戦う彼らに、韓国や北朝鮮を相手に球際の強さを強調するのは酷かも知れない。
 
 だが、Jリーグや海外組にはもう少し球際の強さを見せて欲しかった。
  
 話は変わるが、今回、地上波の中継は福田正博さんが解説していた。
 決勝の中継で、福田さんが興味深いことを言っていたのを覚えている。
 
 「韓国は兵役免除が掛かっているという話ですが、日本代表はパリ五輪のメンバー入りがあって、そのアピールの場でもあるんですよね」
 
 といった内容だった。
 実に大事な指摘だと思う。
 
 若き日本代表は、これからパリ五輪への挑戦、世界への挑戦があるのだ。
 
 世界と戦う準備をしてもらわなくては困るのである。
 
 今の状況で、この「球際の弱さ」で、アルゼンチン代表やイングランド代表といったフィジカルの強い国々と戦い切れるとは思えない。
 
 A代表はドイツ相手にたくましく戦ったが、U-23世代はどうなのか。
 ガクンと力が落ちる様な事があるなら、それは個々の強さに問題があると思う。
 
 今回のアジア競技大会。準優勝に終わったことで「弱点の洗い出し」が出来たのではないか。
 
 後は、若い世代が何を感じ、どう強さを身に付けていくか。
 
 オリンピック2次予選は10月26日から
 
 パリへと続く戦いに向け、がんばれニッポン!

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