福祉機器展のチラシ「思わず行ってみたくなる」キャッチコピーに変えてみた。改善例をビフォー・アフターで紹介。
社会福祉協議会の方から広報の相談を受けることがあります。
例えば福祉機器展。
高齢者や障害者、介護をする家族や施設の職員らに向けて、車いすやトイレ、ベッド、見守りシステムなどを紹介する展示会です。
東京ビッグサイトで開かれた展示会に私も行きましたが「福祉機器って、今はここまで便利に進化しているのか」と驚きました。
福祉は、自分や家族がいつか必ず関わるもの。ぜひたくさんの人が会場に行ってほしいと思います。
この記事では「キャッチコピーを工夫したら、福祉機器展に行ってみたいと思う人がもっと増えるのでは」という提案をします。改善例をビフォー・アフター形式で3例紹介します。
募集チラシの作成時などに参考にしてください。※この記事で紹介している、私が作成したキャッチコピーを使いたい場合は、連絡をいただければ無償で提供いたします。私の連絡先とプロフィールはこちらです。
この記事でお伝えすること
【ビフォー】
「福祉機器展」の文字がとにかく大きい
福祉機器展の典型的なチラシはこちら。
キャッチコピーを抜き出してみます。※「山崎県」や「山崎県社会福祉協議会」は、事例を紹介するための架空の団体名です。
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やまざき福祉機器展
出展企業45社以上
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「福祉機器展」をチラシの中で一番大きな文字で書く。間違っていません。すでに福祉の分野で働いていらっしゃる方や、これまでに展示会を訪れた方に向けては、これでいいと思います。
でも例えば、家族の具合が悪くなって急に介護が必要になった人や、社会福祉協議会の職員ら福祉の専門家と接する機会の少ない人に向けては、どうでしょうか。
会場に1回も行ったことのない人は「福祉機器展」という文字だけでは、内容を十分にイメージできないと思うのです。
そこで次のように工夫してみました。ビフォー・アフターを見てください。
【アフター1】
福祉機器展に行くとできること
キャッチコピーで伝えてみた
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便利で最新の福祉機器
見て・さわって・試せる
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福祉機器展を開催する目的はこれだと思うのです。
進化した車いすや、使いやすいトイレ、見守りのセンサー類など、便利になった最新の機器がずらっと揃う。カタログやWebではわからないことが、実物を見て、さわって、ためすことでわかる。
このキャッチコピーなら、会場に行ったことがない人にも福祉機器展の内容や、行くメリットが伝わります。
次はもう一歩、先に進んだメリットをキャッチコピーで伝えてみます。
【アフター2】
便利な福祉機器を使うメリットを
キャッチコピーで伝えてみた
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介護が楽になる
暮らしが快適になる
やまざき福祉機器展
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どんどん進化する福祉機器。うまく導入できれば介護が楽になります。高齢者や障害者の自立や社会参加の助けにもなります。
つまり福祉機器展に行って、いろいろ試して自分にあう機器が見つかれば「暮らしが快適になる」。このメリットを伝えてみました。
次は福祉機器展を訪れる人の気持ちをキャッチコピーにしてみました。
【アフター3】
福祉機器展を訪れる人の気持ちを
キャッチコピーにしてみた
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年を取っても
障害があっても
自分らしく暮らしたい
やまざき福祉機器展がサポートします
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介護する側が楽になることは大事です。でも一番大事なのは当事者の気持ちや願いです。
体が不自由になっても、自分らしく暮らしたい。そういう気持ち、願いをサポートするための、最新・便利な福祉機器が揃う場所。それが福祉機器展のはず。これを、展示会の会場を訪れる人の気持ち=コトバで伝えてみました。
【まとめ】
「福祉機器展」という事業名よりも、展示会に行くことでどんなメリットがあるのかを伝える
【アフター】に共通するのは「福祉機器展」という事業名や展示会名は、伝えるべき優先順位は低いということ。チラシの作り方で言えば、小さな文字で書いた方が良いと言うことです。
それよりも福祉機器展に行くことで、介護する側や当事者にとって、どんなメリットがあるのか。もっと言えば「どうハッピーになるのか」を伝えることの方が優先順位は高い。チラシの作り方で言えば、大きな文字で書いた方が良いということです。
ただ当事者の気持ちは、私には十分わかりません。特に【アフター3】の表現、コトバのチョイスがこれでいいのかは、まだまだ検討するべきだと思っています。
展示会が開かれる場所、つまり地域性もあるし、広報のタイミングにもよります。何より来てほしい人自身の気持ちや暮らし、望むことによって変えるべきだと思います。
もし連絡がもらえたら、ぜひ一緒に考えたいと思います。私の連絡先はこちらです。
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【福祉機器展に行くメリット、伝えるべきポイント】
▼便利な最新の福祉用具を実際に見て、さわって、試せること
▼自分に合う機器が見つかれば、介護が楽になる、暮らしが快適になること
▼年齢を重ねても障害があっても自分らしい暮らしを送るヒントがあること
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自治体やNPOなど公的な団体には喜んで協力します。▼ここで紹介したキャッチコピーを使いたい(連絡をもらえれば無償で提供します)▼チラシにアドバイスが欲しい▼職場で研修を-など。 連絡先はkohou-oyen@iris.eonet.ne.jpまで。お待ちしています。