「人が集まる」ファミリーコンサートのチラシ・キャッチコピーの作り方
この記事はファミリーコンサートのチラシ作りなど情報発信を担当する方向けです。
「小さなお子さんも音楽を楽しんでほしい」。ファミリー向けコンサートの参加者を増やすためのキャッチコピーのコツを紹介します。
【まずは結論から】
参加者が最も求めている情報を伝える
■ビフォー■
典型的なキャッチコピー
■アフター■
参加者が最も求めている情報を伝えたキャッチコピー
【ここから解説】
ファミリーコンサートの参加者募集 ここを改善
子どもがベビーカーに乗っていた頃。
外食するにしても、ちょっとしたイベントに行くにしても「子どもが、泣いてぐずったらどうしよう」とまず考えました。
レストランで泣き止まず、妻と交代で外に出て、抱いて揺すってあやしていた、途方に暮れた気持ちを20年以上たった今も覚えています。
だからこそ「0歳児からOK」のファミリーコンサートは、すごく素敵なイベントだと思います。もっと参加者が増えてほしいと思って、キャッチコピーの改善を提案します。
■改善前■
典型的なチラシ・典型的なキャッチコピー
ファミリーコンサートのお知らせの典型的なチラシはこちら。
ここからキャッチコピーを抜き出します。※キャッチコピーは、チラシで一番大きく目立つ文字で書いている言葉。「チラシのタイトル」と同じ意味です。
ファミリーコンサート。
ファミリー向けのコンサートだとはわかります。でも、それ以上の情報は伝わらないんです。
小さな子どもを抱えた親からすると一番大事な情報が伝わらない。それを、わかりやすく伝えたのが改善後のキャッチコピーです。
■改善後■
参加者にとって一番大事な情報を伝える
主催者の方は「『泣いてもぐずっても大丈夫』なんて、ファミリーコンサートなら当たり前。わざわざ言うこと?」と疑問に思うかもしれません。
意外に思うかもしれませんが「わざわざ言うこと」です。
主催者にとっては当たり前のことでも、ファミリーコンサートのことを知らない参加者はわかりません。はっきり言わないと伝わりません。
「泣いてもぐずってもいい」というのは、参加者である、小さな子どもを連れた親にとって一番嬉しいこと。
一番嬉しいことを伝えないのはもったいないです。
さらに、サブコピー(サブタイトル)を工夫してみました。
■さらに改善■
「0歳児から歓迎」とはっきり伝える
サブコピー(サブタイトル)で「0歳児から歓迎」と、はっきりと伝えました。
「あ、小さな子どもを連れて行っても大丈夫なんだ」「歓迎されるイベントなんだ」と、より強く伝わります。参加者からすると、安心感が得られるとともに、参加のハードルが下がります。
【まとめ】
コンサートの魅力を
わかりやすく、はっきりと伝える
この記事では、ファミリーコンサートの参加者が増えるキャッチコピーについて紹介しました。
今回の「泣いてもぐずっても大丈夫」「0歳児から歓迎」というのは
●主催者にとっては当たり前のこと
でも
●参加者にとってはわからないこと
そして
●参加者にとって最も嬉しいこと。
これはコンサートの魅力であり、価値です。
魅力をわかりやすく、はっきりと伝える。情報発信の基礎であり、かつ、一番のキモです。ぜひ試してみてください。
ファミリーコンサートに限らず、いろいろなイベントで、どう呼びかけたら参加者が集まるのか。ぜひ一緒に考えたいと思います。
気づいていなかった自分自身の価値や魅力をどうやって再発見するか。言葉にするか。
「人の集まる」キャッチコピーの作り方など、広報研修の講師も引き受けています。
私の連絡先はこちらです。メールをお待ちしています。
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