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移住者交流会のチラシ「参加したい」人が増えるキャッチコピーに変えてみた。改善例をビフォー・アフターで紹介。

自治体が力を入れている移住の促進。人口減少社会で地域の活力を生むために大事な施策です。一方で「移住はしたけれど、思っていたのと違う」「人間関係に疲れた」という声も聞きます。

こうした移住者の悩みを解消しようと開かれるのが移住者交流会。移住者に定着してほしい自治体にとっても、暮らしを安定させたいという移住者にとっても大事な交流会です。

だからこそ移住者交流会に参加を呼びかけるチラシは、もう少し工夫があってもいいのにと思っています。

この記事では、移住者交流会に参加したいと思う人が増えるキャッチコピーの工夫を提案します。改善例をビフォー・アフター形式で3例紹介します。

チラシ作成時などに参考にしてください。※この記事で紹介している、私が作成したキャッチコピーを使いたい場合は、連絡をいただければ無償で提供いたします。私の連絡先やプロフィールはこちらです。

この記事でお伝えすること

移住者交流会の参加者を増やしたい職員向け

【ビフォー】
「移住者交流会」の文字がとにかく大きい

移住者交流会の典型的なチラシはこちら。

移住者交流会のチラシイメージ

キャッチコピーを抜き出してみます。※「山崎市」は、事例を紹介するための架空の自治体名です。
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参加者募集!
移住者交流会
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移住者向けの交流会を開く。だから「参加者募集」と「移住者交流会」の文字をチラシの中で一番目立つように大きな文字で書く。間違っていません。「移住した人同士で交流したい」と強く思っている方には、これでいいと思います。

でも「交流会」と言われてもどんな話が出るのかイメージもわかないし、行こうかどうしようか迷っている。そんな方にも参加してほしいなら、次のキャッチコピーはいかがでしょうか。ビフォー・アフターを見てください。

【アフター1】
交流会に行くと、どんな話が聞けるのか 
キャッチコピーで伝えてみた

移住者交流会のチラシ 
キャッチコピー例
(事例番号00054)

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移住した
不安も疑問も楽しさも話します
交流会にきませんか
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思い切って移住したものの「なんだか理想とは違う」「人間関係がしんどい」「地域のルールがわからないが誰に聞いたらいいのかわからない」「娯楽が少なくてつまらない」。そんな不安や疑問が話せる。

「この施設、格安で使えてオススメですよ」とか「この食材美味しいですよ」といった暮らしが楽しくなる情報も得られる。

交流会に行くとどんな話が聞けるのか。これをキャッチコピーで伝えてみました。

「移住者交流会」と言われても、初めて参加する人には内容や雰囲気は伝わりません。交流会に行くと自分にとって、どんなメリットがあるのか伝える必要があります。

次は、もう少し踏み込んで交流会の良さを伝えてみます。

【アフター2】
移住者だけが参加する、その良さを
キャッチコピーで伝えてみた

移住者交流会のチラシ 
キャッチコピー例
(事例番号00055)

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移住者だけだから
本音で話せる

移住者交流会
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移住してきた方だからこそ抱えるモヤモヤ、あると思うんです。

モヤモヤする気持ちや悩み、不安を自分ひとりで抱え込むのではなくて、お互いに話してみる。気持ちも少しスッキリするし、解決の糸口も見つかる。こうしたことが定住化につながる。これも交流会の狙いのはず。

移住者交流会は、参加資格でみると
①移住者のみ(+コーディネート役の自治体の相談員など)
②移住者+移住に関心がある人
2つのケースがあるようです。

もし①ならば「移住者限定ですよ(だから本音を話しやすいですよ)」というのは、参加する人にとって大きな価値や魅力です。キャッチコピーで伝えてみることを検討してみてください。

次は誰がメインで話をするかに焦点をあててキャッチコピーにしてみました。

【アフター3】
移住の先輩から話を聞けるメリットを 
キャッチコピーにしてみた

移住者交流会のチラシ 
キャッチコピー例
(事例番号05656)

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移住6年目の
ちょっと先輩から
話が聞ける
移住者交流会
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移住者交流会では、移住して数年がたった方がメインスピーカーを務めるケースがよくあります。

移住して自分と同じような苦労をしたはずの先輩。それも何十年も暮らした大先輩ではなくて、自分よりすこし経験が長い方、つまり“ちょっと先輩”から話を聞ける。これは参加者にとって大きな魅力です。

さらに交流会が開かれる場所に注目してみます。メインスピーカーが経営しているカフェだったり農園だったりするケースもあります。これは、さらに魅力的です。

こんなキャッチコピーはいかがでしょう。

移住者交流会のチラシ キャッチコピー例
(事例番号00057)

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移住6年目の暮らしが見える
移住者交流会
===============

お店や農園を訪ねることで、話を聞くだけではわからない先輩移住者の暮らしぶりが見えてきます。これは貴重で素敵な価値です。伝えないともったいないと思います。

【まとめ】
「移住者交流会」に行くメリットを伝える

この記事のまとめ


移住者交流会と一口に言っても、いろいろな形式があります。移住者限定だったり、移住に関心がある人は誰でもOKだったり。場所も、集まりやすいホールだったり、移住者が経営している古民家カフェだったり。

だから、今回紹介した事例があなたが担当する企画に直接、当てはまらないケースもあると思います。

ただ、どんなケースであっても大事なことは、参加する側の立場で考えること。移住者交流会に参加すると、どんなメリットがあるのか。それを伝えることです。

「移住者が抱えるモヤモヤした気持ちや疑問が解消できる機会ですよ。遠慮せずに話せますよ。先輩の暮らしぶりが分かりますよ。だから参加しませんか」。

参加者にとってのメリット、つまり交流会の価値や魅力が伝わるキャッチコピーにしてほしいと思います。

キャッチコピーの制作や広報講座の講師の依頼など、私に相談いただく場合の連絡先はこちらです。

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【移住者交流会に行くメリット 伝えるべき価値や魅力】
▼移住してきて抱えている不安や悩み、疑問などを話せる
▼移住者限定だから本音が話しやすい
▼ちょっと先輩から話が聞ける、暮らしぶりがわかる

#移住者交流会 #移住促進 #移住定住 #参加者募集 #チラシ #作り方 #キャッチコピー #自治体


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たけなが つとむ|人が集まるキャッチコピーの作り方 講師
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