Vol.16 多様性とは

 昨日、「子どもが抱える性の多様性と今からできること」について、暁project代表大久保暁さんのご講演を聴きました。日程を調整してくださり、校内研修として教職員全体でお話を聴くことができました。
グループで感想を交流するときには、普段お互いが話さないこと、お互いの価値観のような部分についても対話が進み、あらためて自分の根っこにある部分を見つめる機会になりました。

 ご講演の中で印象に残った言葉が「その子の視点に立って考える」です。
もちろん、性の多様性のこと、さまざまな方が抱える困りのことについてもお話を聴き、自分の中であれこれ考えながらメモをしていました。
ですが、なにかを大きく変えるとか新しく意識するとかじゃなくて、あらためてどんなときでも「人と人として接する」ことを大切にしたいと実感しました。

 これまで、性の多様性ということを自分自身から切り離して考えていたのかもしれません。もっと突き詰めて問うと、その言葉だけを知ろうとしていたのかもしれません。なにか「こういったときにはこうする」というようなところに向かってしまっていた自分がいました。

 昨日、お話を聴きながら、もっと大きく捉えたいなと思いました。
人と人として接するからこそ、相手によってその人となりを捉えますし、どんな人かを知ろうともしますし、その人が感じていることを考えることもします。
「ありのままを大切にする」という言葉だけを意識するのではなく、本当にその人のありのままをそのまま受け止める。そんなことをこれからも大切にしていきたいと思いました。

 あらためて、新しいことを聴いている(教えてもらっている)と考えてしまわないことが大切だなと思いました。もちろん性の多様性について知ることも大切です。ですが、知ることが目的にならないように。話を聴きながら、対話をしながらもっと自分の根っこの部分に目を向けていきたいです。

そして今日の研修での学びは、LGBTQの児童にどのように関わればよいのかという方法論だけにとどまらず、子どもたちを「みる」という私たち教職員の見方・考え方をより豊かにしていくことができると思うのです。

研修資料から

ここまで書きながらもまだまだ

  • 大人と子ども

  • 教える人 教えられる人 など

と分けて捉えてしまう自分がいます。そんな自分をちゃんと見つけ、立ち止まり、考えることを続けていきたいです。

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