Vol.52 ともに過ごす1年間
土曜日に、「第66回 情報リテラシー連続セミナー@東北大学」に出ました。『子どもたちの「自律」と「協働」を支える学級経営』について若松先生からお話を聴くことができました。
前にも、コーチングの会で若松先生の学級経営についてお話を聴いたことがあります。「子どもたちが育つ」という捉え方、「人とともに」を意識して過ごせる、目の前の子どもたちにとって本当に大切なこととは?、など様々な話を聴きましたが、全部つながりがはっきりしているように感じました。
全てがそう簡単にうまくいくとは捉えていないこと
「人」と「人」のかかわりを深めるには時間がかかるということ
教師も子どももお互いを大切にしていこうとすること
みんなちがうということ
成長する、育つということ
学級で1年間ともに過ごすということを考えたとき、そこに難しさを感じるときもあります。教師も含め、これまで歩んできた過程(経験)の異なる人たちが1年間同じ学級で過ごします。だからこそ、4月のドキドキがあるんですよね。「誰と同じクラスなのかな」「担任の先生はどんな先生かな?」と思う、あのワクワク感とドキドキ感がある4月。あの爽やかな空気感、僕は好きです。4月のことを考えるとフワッと春の匂いを思い出します。
毎年同じことの繰り返しですが、4月に出会った人たちと3月にはお別れになります。担任として4月にこのクラスを受け持つということがわかったとき、同時に3月までという期間も意識します。はじまりと終わりが明確になっているんですよね。だから、どうしても「この1年間で」という気持ちが強くなり、焦りのようなものも付いてくるんだと思います。
もっと出会いに感謝して、もっと自分は学級にいる一人なんだという意識をもち、もっと一人ひとりのことを知ろうとする。もっとその場を楽しくするにはと考える、楽しむ。もっと時間をかけてかかわる、考える。
セミナーを通して、まだまだ自分は、人として成長していく必要があると感じました。
「教師としての成長は、人としての成長」
これまで必死に取り組んできたことで、授業とか、校務や行事にかかわることなど、少しずつできるようになってきました。ただ、どこかでいまの自分を見つめ、ふりかえることや、目の前の子どもたちとともに成長しようとする気持ちが失われていっているのではないかなと思っています。
今年度もあと少しで終わってしまいます。辛かったこと、うまくいかなかったこともありましたが、よくよく考えると楽しかったことの方が多いです。今、目の前にいる子どもたちとの出会いに感謝しながらあと少しの日々を大切に過ごしていきます。