2019 10.27 大阪城公園 100ミリレンズで中平卓馬ごっこ
今日は大阪城公園に行ってきました。
昨夜、近江t鹿島から帰ってきたら、先日アマゾンでポチったCマウントレンズがやって来ていたということもあり、今日は試し撮りも兼ねて大阪城公園に。
Cマウントレンズの中華製の安物レンズがなかなかの描写で、使いだすとけっこう癖になります。
以前にも数本Cマウントレンズを購入してるのですが、レンズのコーティングもされてなかったりフレームの四隅の描写が甘かったり、光の加減では醜いフレアが発生したりするのですが、とても素直でナチュラルな描写でなかなか味のある写りしてくれます。
今回購入したのは50ミリの1.4というスペック。
マイクロフォーサーズに換算すると100ミリの画角です。
望遠域の明るいレンズということで背景のボケも望めます。
上にアップした写真はこのレンズで撮影した写真です。
3000円にも満たない安物レンズの割にはかなり写ってると思います。
過去に購入したCマウントレンズもそうだったのですが安物の中華製のレンズということもあり、ネジなどの締め付けが甘かったりするので、しばらく使用してるとレンズを固定してるリングが緩んできたりと不具合が出てきます。
そしてこのレンズもそうでした。
今日撮ったデータを見てると片ボケの目立つカットがいくつもあったため、気になったので色々とレンズをいじっていたら、なんとフォーカスリングの中の小さなネジが緩んでました。
それを締め直してたら今度は絞りリンクの中にある小さなネジが外れてしまった。
小さなネジだったために精密ドライバーが必要。
精密ドライバーが現在自宅にないため小さなネジを絞めることができず、今はレンズがバラけてしまった状態。
しかし道具も使わずにレンズがバラけてしまったって、どういうことか・・・・。
ほんと適当に組み立ててるんだろうなぁ。
シンプルな作りのマニュアルアフォーカスレンズがゆえ、何とか素人の自分でも直すことができそうですが・・・・
撮影中にバラけなくて本当に良かった。
100ミリレンズを使用してる写真家といえば中平卓馬です。
中平卓馬は晩年は100ミリレンズで縦位置で撮影していたことで知られてます。
今日は中平卓馬を意識して撮影してみたのすが、中平卓馬のような写真にはなりませんでした。
中平卓馬の写真ってもっとシンプルですよね。
自分の写真のほうが構図をきっちり作ってると思います。
中平卓馬のあの晩年の写真は最初は自分は理解できなかったのですが、今はなんとなく理解できます。
元々は物書きの人で昔は詩的な荒っぽいモノクロ写真を撮ってた写真家ですが、晩年はカラーでポジフィルムを使用して撮影し、写真から詩的なものを排除した写真を撮ってたと思います。
晩年のあの素人のような写真って、写真史をさかのぼっても晩年の中平卓馬のような写真を撮ってた写真家っていなかったと思います。
強いて言えばルイジ・ギッリに近いものを感じたりするのですが中平卓馬は100ミリで撮影してる事もあり、撮るものが部分的で空間の一部をスライスしたような写真なため、やっぱり別物のように思えます。
過去に誰もやってないような写真で、同じようなことをする人もあまりいないためか晩年の中平卓馬の写真って古さも感じないし、かえって普遍性を感じます。
100ミリの望遠レンズを使用してるためかフレームに被写体がきっちり入りきれてないカットも多く、そのせいもあってか写真から意味が削げてしまってより普遍性を獲得できたのかも。
今日はそんな中平卓馬の写真を意識して撮ってみましたが、やっぱりいつもの自分の写真になってしまいました。
縦位置の写真ってやっぱり面白いですね。
縦位置の写真は展示してもリズムが出ますし、いずれは縦位置の写真で構成して展示してみたいって思ってます。