認識する生物
生物ってなんだろう
あなたは生物の定義を答えることができますか?
これは昔から考えられており、今も明確な答えは出ていません。
その中でも有力なものに「代謝(化学反応)を絶えず行う」、「自己複製を行う」、「膜を形成している」などがあります。
では、ここでロボットを考えてみましょう。エネルギーを消費し続け、自分のコピーを作り出すロボットは、上の3つの定義の2つも満たしています。
しかし、だからと言って「生物っぽい!!」なんて思いませんよね。
それに、私たちが生物を見るとき、上記のようなことは意識していません。道端で猫を見かけた時に、
「あいつは代謝を行っていて、子供を作って、膜のある細胞からできているから生物だ!!!!」、なんて考えませんよね。
そこで私は、もっと直感的な生物の定義を探すことにしました。
私たちは何を持って生物と認識するか、「認識の生物」を考えることにしました。
もっと具体的な例を出しましょう。
私たちはゲームや映画のキャラクターを自然と生物と認めています。
トイ・ストーリーのおもちゃたち、ドラゴンクエストのゴーレムやキラーマシン(少しマニアックかも)など、生きていることに疑問を持ちませんよね。
今までの定義だと生物にならない彼らを、私たちの認識で生物となる考え方はとても面白いと私は思います。
システムとしての生物
ここでかなりガラッと話が変わりますが、生物の呼吸や複製などあらゆる活動は機械的に行われています。しかもかなり省エネで精密に。
この点から、「生物って素晴らしいシステム」なのではないだろうか。
と考えました。
システムといえばマシンですよね。もし、システムという観点から生物とマシンを同一と考えることができるなら、私たちの認識する生物にマシンが加わっても不思議ではないのでは。
バイオミメティクスに近いような考えですが、私は生物の定義を更新することを目的としています。
今考えている世界観
この概念の延長線上の妄想を語ろうと思います。
妄想のひとつとして「リアリティとファンタジーの境界がなくなる」というものがあります。
先ほどあげたトイ・ストーリーやドラクエのキャラクターたちをリアルの世界で表現できるのであれば、ファンタジーとの世界と繋がることができます。
私との概念は違えども、このような活動をされている方は少なからずいらっしゃると思います。
これらに加え、ファンタジーの生き物とリアルの生き物を同等に扱えることが、私の概念での世界観のひとつと言えるでしょう。
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