Nuarl Inovatör

国産ブランドのNuarlから同社初のデュアルドライバー（MEMSスピーカー＋8mmLCP振動版ダイナミック）のTWSが出ました。
MEMSスピーカーは従来、マイクに使われていたもので、BAドライバー（バランスドアーマチュア）に代わる、高域再生用のドライバーです。
「2×2 Sound」と呼ばれる、バイアンプ方式を採用しています。
カラーは2種類（ブラック＆ホワイト）ありますが、こちらのホワイト（White Porcelain）は全世界200台限定生産モデルです。
たまたま縁あって迎える事ができました。

音質は非常に良いですが、専用アプリの「NUARL do」の中にある、audiodoによる、聴覚測定を行い、音質のパーソナライズを行なった後に真価を発揮します。
これにEQを重ねがけする事も可能です。
対応コーデックは高音質なLDACとaptXAdaptive（Lossless）の両対応で、最新のLE Audioにも対応します。
ANCも搭載し、マルチポイント接続もできます。
（空間オーディオは後日対応予定）
機能性も必要十分に備わってますが、この機種のトピックは音質です。
音の分離感が凄くて、クッキリ、ハッキリ明瞭です。
低域の迫力もかなりあるので、TWSとしては現時点で最高クラスだと思います。

筐体も3Dプリントによる、カスタムIEMのような造形で、フィット感が良く、相まってパッシブでの遮音性が高いです。
ANCの効き自体はそれほど強くはないですが、その分自然で、違和感が少ないと思います。
パッシブでの遮音性が高い分、相乗効果でトータルではかなり遮音します。
イヤーピースをフォーム系にすると更にそれが高まります。
充電ケースは形状からは意外ですが、ワイヤレス充電非対応です。
アルミ削り出しのケースなので、傷を防止するためにポーチなどに保管して持ち運ぶ方が安心感が高まると思います。

以前、DENON Pearl Proでも感じましたが、音質のパーソナライズの恩恵が大きいので、今後、スタンダードな機能になっていく気がします。
audiodoに対応した機種は今後、Nobleなどからも出てくると思うので、楽しみですね。
TWSとしてはかなり高額なので、万人におすすめはできないですが、音に拘る向きには非常に良い選択肢になると思います。