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竹美映画評㉕ 実は隠れバリキャリ女の暇つぶし?「かもめ食堂」(2006年、日本・フィンランド)
私よりちょこっと年齢上めのゲイの間では、小林聡美、もたいまさこ、室井滋の主演していたドラマ「やっぱり猫が好き」は強い支持を得ていた。その中でも、ちょっと気取ってる層のきれいめの姐さんたちが好きと言ってた印象が…
竹美、今日は昔の呪いが顔を出すのね…
そうそう見た目偏差値が70越えておりオネエと男を相手によって使い分けるのが上手い全てにおいて薄っぺらいタイプのことだ…ココココココ…あたしだってそこそこのレベルにいたはずなのに何故彼らには私が見えないのだァ!!!?
(写真は「We are American!!!」(あたしらだってアメリカ人だ!!!)と、不公平を糾弾する「アス」のルピタ・ニョンゴさん)
本作はキャスティングからしてその層を狙ったのかと思って思わず10年以上前の怨念がよみがえった映画(もう今はどうでもいい)。監督は後に「彼らが本気で編むときは、」を監督した荻上直子。フィンランドという、ムーミン・のんびり・自然・社会保障・白夜という、間違ってはいないがイメージ先行なロケーションで、「美味しいものを食べて、心を静めたら、世界は違って見えてくるのよ」と教える「ほっこり」系映画。
ごぬん、私この「ほっこり」って言葉嫌いなのよね!!!何それ。ほっこりする、とかいう言葉。誰が言い出したの?お腹が「ぽっこり」したんじゃないの!?!?ゲイ界隈だとだいたいお腹がぽっこりしてて群れを作って暮らすタイプが好んで言ってる印象だ(憶測)!!!!ちなみにガチムチ界はなァ、中国人、タイ人、日本人、韓国人、欧米人(雑なまとめ)等いろんなグループを観たことがあるがなァ、一番いけ好かないのはピーーーー
(怨霊退散
今日はどうしたんだ…
映画の話忘れちゃった。ストーリーはあって無いようなものだけど、割と最初の方のシーンから何か心をつついてくるのよね…色んなことで落ち込んで、どっかに逃げ出したいと思っている疲れたあなたへの贈り物…と思わせといて、あれは弱者に寄り添ってるとかじゃねえんだよあの映画はあああ!?
ちなみに私にはあの映画、どう見えてるかと言うとね!???!
「したくないことはしないんです」と
という小林聡美演じる主人公のセリフは、私の耳には
(人生はサバイバルだ淘汰だ適応だ生産性だ人生の荒波乗り越えてきた女のアタシの目を見てものを言えるのかこの甘ったれホモがぁ!?
なあああにがパヨクの家で育って人生間違っただああ!?笑わせんじゃねえよお前九州のそこそこいいおうちでヌクヌク育った長男坊主がお母さんのお乳から離れられなくて泣いてただけだろうがあ!?こちとら生まれた時から二番手三番手で育てられた女だぁ
低賃金だぁあ!?お前が最初から競争を避けて楽な居心地のいいところにいてぴいぴい泣いて人の世話になってそこまで来たくせに何言ってんだこの不具合ホモがぁああいっぺん私のように女の身で死ぬ気で働いてタワーマンションでも買ってみやがれごくつぶしがぁ)
と聞こえるの(パラノイア・竹美)。小林さんの過去はほとんど語られないけど、あれは年収1000万超えるような仕事をバリバリやって飽きたんじゃないかしら。じゃなきゃ、お客の来ない食堂なんかできないわよ不安で。
弱者は不安に弱いのよ!!
もたいまさこ演じる女性が「20年間両親の介護をさせられて、ようやく死んでくれたので自由になった」と言ってにっこりするのを白井加代子さんとかにやらせなかったの、監督の恩情だと思うわよ。
などと、自分の心に浮かぶ心象風景の世知辛さを見返して益々落ち込む竹美だった。
「色々」である人生を比較すること自体が意味ないのよ、だからね、見た目麗しい「シャイニー・ゲイ(もはや死語)」にだって隠したい過去の一つや二つや三つ四つ五つ六つ七つ八つ…一枚足りない(お菊ちゃん…)…くらいあるに決まってるわよ
…ねえ竹美さん…何があったって言うのよヌクヌク生きてきたくせして…
おいしいもの食べて、よく寝て、休んで、ぼーっとして、散歩して…そういう日常の基礎をできる限り確保して生き続ければ、他人にも自分にも優しくなることもあるわ。その時うっすらとあなたの「かもめ食堂」が見えるはず。優しくなった後にはまた意地悪くなったり、厳しくなったり甘くなったり…一時も同じではいられない私達だから、見つけてもまた直ぐ見失うんだけど。
最近、コロナの件で魔界のドアがそこら中で開いているみたいだけど…皆さんは変なドア、開けないように気を付けて過ごしてね。
私は宇宙的恐怖のドアが半開きよビュオオオオ…彼方から魔物が、外宇宙から光が、狂気の山脈が、古きものが、魔女の家の夢の中から老婆と小さい生き物が…私に呼びかけてくるわああ(ラヴクラフト読んでるから)!!!!お前はお前にとってすら無価値だとなああああ!!!!!!