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今週の映画 メキシコのいっこく堂がピエロ恐怖症を呼び覚ます

腹話術師のアルマンドは仕事が全くうまく行かず困っていた。一方娘は腹話術人形と話ができる模様。仕事のためにアルマンドはあるアイデアを思いつく…

八十年代の激安ホラー映画ってこんなだったよね!安いのとにかく。前半は安いのみならず話が呑み込めず退屈なのだが我慢して観てたら、後半、アルマンドがロクでもない思いつきを実行し始めてから本作がその狂気を見せつけてくれる!!そうきたか!!!

ピエロ恐怖症がまん延している欧米では、ピエロ人形が話すだけで普通に気持ち悪い映画なのだと思われるが、アジア人のワタシには通用しないッ。

ピエロが怖いッ

でも、本作の狂気はそんなところには無い。前半を思い出すと、娘さんにはホンモノの狂気を感じる。何と言いますか、劇場でこれ観たら怒り出しそうだけど、こうして三十年経ってから観るとざわざわと怖くなる映画、それがB級映画のハピネス♥だよッ!!

アルマンド役の人は若い頃いい男俳優として鳴らしてたが今は少し萎れてきた空気があってこの役にピッタリ。当たり前のように若い娘さん芸能人と付き合ってる。行為のあとのベッドで二人がいちゃつくシーンのアルマンドは、若干萎れてるのに妙な色気がある。精力旺盛っぽいの!

同居してるのは親戚のおじのようだけど、段々、熟年ゲイカップルに見えてくるの!!わけがわからない。

彼の娘が腹話術人形と話ができる設定が、活きてるのか活きてないのか分からない!私なら最後の方のあのシーンで、もっと酷い描写を入れてリメイクして!!!

ひどくして!!!!ひどくリメイクして!!!!!

演出にもっとやる気を出して欲しい作品だった。当時は、ホラーなんてねェ…というムードがあったのかもしれないが、きちんと作ったらすごくいやーな映画になったはず。やる気なく作ったせいなのか、無意識に狂気が出てしまったように見えて怖い。今、韓国とかアルゼンチンとかオーストラリアの残酷趣味で以て気持ち悪くリメイクしてほしい。

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