【テイクアウトの裏側から①】これまでの道のりが、僕の「今」を支えている / SinDining&Bar・大野晋さん
「テイクアウトの裏側から」
ここではテイクアウト情報だけでなく、「テイクアウトの裏側から」と題して、お店の魅力やお店の方々の思いを伝えていきます。
今回お話を伺ったのは、【テイクアウト情報①】でご紹介した「Sin -Dining&Bar-」の大野晋(おおの・すすむ)さんです。テイクアウトできる唐揚げやハンバーグもおいしいのですが、実はパスタも絶品!
多種多様なバリエーションの料理で、いつも私たちを楽しませてくれます。なぜこんなにも多様な料理を美味しく作ることができるでしょうのか。大野さんのこれまで歩んできた道のりに、その理由を見つけることができました。
ーこれまでの経歴を教えてください。
調理の専門学校に通ったあと、京都の老舗のイタリアンレストランに就職しました。そちらで5年ほどお世話になった後に、唐揚げ専門店に7年勤めました。その後イタリアンのお店に勤めてこれまで約20年、料理人としての道を歩んでいます。
ーUNKNOWN KYOTOでお店を始めたきっかけは?
一番最初に勤めたイタリアンレストランの先輩が、「UNKNOWN KYOTO」の設計士さんと知り合いだったんですよ。「こんなおもしろい施設で、シェフを探しているらしいよ」って聞いたのが始まりです。
2019年の11月にオープンして、4ヶ月。これからだっていうときにコロナの影響で規制がかかって。残念やなぁと思っていたんですが、これも何かのチャンスなのかもしれないなと気持ちを切り替えました。以前お惣菜屋さんを手伝った経験もあったので、テイクアウトメニューにもすぐに対応することができました。
ーお惣菜屋さんのご経験もあるんですね!
そうですね。テイクアウトに関してはお惣菜屋さんや、唐揚げ専門店での経験が活きていると思います。料理人としての姿勢や料理の基礎は、イタリアンで身についたものですが、それだけではこんなにスムーズに対応できなかったんじゃないかな。イタリアンで働いていた時は、自分のやり方を曲げられなくて愛想もあまりなかったんです。
でも唐揚げ専門店で、毎日100人ぐらいのお客様と会話して、「人ぞれぞれとはこういうことか」と実感し、柔軟な考え方ができるようになったんですよ。自分とは違う方向から、物事を見ている人もいるんだと気づき、たくさんの人の考えに触れることが楽しいと思えるようになりました。
だからおいしい料理をたべて、お酒飲んでたくさんの方と話せるこの場所は、僕にとって最高の場所なんですよね。
ーこの場所には、どんな方がいらっしゃるんですか?
この「UNKNOWN KYOTO」という施設にはコワーキングも宿泊もあるので、そこに関わる人たちや利用者の方たちが利用してくれます。その方達が知り合いを連れてきてくれて、その人がまた違う人を連れてきてくれて…。どんどん口コミで広がっているようで、うれしい限りですね。最近は雑誌に掲載されることもあるので、それを見て来てくださる方もいますね。
年代は30代が中心でしょうか。木屋町や河原町の喧騒から離れて、ゆっくりしたいなという人が多いのがこの界隈なんでしょうね。
ー最後にメッセージをお願いします。
テイクアウトメニューは残念ながら、限られた材料で、限られたものしか提供できません。テイクアウトメニューを食べて「おいしいな」と感じてもらえたら、コロナが落ち着いた頃にぜひお店に足を運んでください。
できたての料理を、お店でお酒と一緒にゆっくり味わっていただきたい。きっと満足度の高い食事の時間になると思います。皆さんと楽しく笑って過ごせる日を、心待ちにしています!
【テイクアウト情報】
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