ブラウブリッツ秋田:トップチーム練習取材6/11(吉田監督、下澤、GK田中)
6月11日、ブラウブリッツ秋田のトップチームの練習がメディアに公開されたので取材しました。
強い雨が降り続く厳しいコンディションのなか、試合を意識したメニューも実施。選手たちがゴールに向かって人数をかけていく様子はワクワクするものでした。
恒例の囲みコメント全文は下澤悠太選手、GKの田中雄大選手、吉田謙監督です。
前述のとおり、この日は強い雨がずっと降り続き、機材や持ち物の浸水に気を使いながらの取材になりました。気を使っていたはずなのに、それがぜんぜんなっていなかったのか、肩からかけていたバッグは雨水で水びたしに。後になって動くようになったとはいえ、バッグに入れていたICレコーダーが一時は起動しなくなるトラブルが発生。ICレコーダーは念のため2台持ち歩いているので最悪の事態を免れましたが、こうした天気のときは荷物を完全に近い防水にするか、そもそも持っていかないようにしなければ…
山田尚幸選手
鎌田翔雅選手
齋藤恵太選手
鈴木準弥選手
前山恭平選手
林容平選手
茂平選手
下澤悠太選手
--雨の中での練習は大切か。
ボールの滑り具合とか、普段晴れているときは止まったりするんですけど、雨の日だからできる練習があると思うので。こういったときはある意味貴重だと思って、自分の中でも感覚というか、いつもの晴れの日とは違う感覚を吸収できるように意識はしています。
--チーム、そして個人の調子は。
チームとしては、この前新潟と練習試合をしたときも、まだまだいい部分もあるけど、まだまだ突き詰められる部分もあるなというのを感じたのと、個人的にもだいぶコンディションは上がってきているんですけど、もっとできるというのは自分の中であるので、開幕に向けて少しずつ、練習だけじゃなく、ピッチ外の部分でも意識して取り組んでいきたいと思っています。
--開幕は楽しみか。
待ちわびたというか。やっと日にちが決まったので、ワクワクしている部分と、より責任感というか、自分がプロサッカー選手として初めて立つ舞台なので、楽しみつつ、しっかり責任感をもって、チームのためにプレーできたらと思っています。
--ポジション争いについて。
自分の特長を出すのもそうなんですけど、まずは監督から求められることをしっかり意識しながら。まずはそこが大前提でやるべきことだと思うので。チームに求められることをやりながら、自分の持ち味を出してアピールしたいなと思っています。
--プレー面でアピールしたいことは。
僕はどちらかというと足元で受けて散らしたりリズムを作るのが得意なので、そういった部分を出したいなと思っています。
--開幕戦での出場について。
試合に出ないと僕の中ではプロサッカー選手とはいえないと思うので、まずは出ないことには評価もされないと思うので、そこはやっぱり目指していきたいと思います。
--背番号10の責任感について。
10番というのはそんなに簡単につけさせてもらえる番号ではないと思うので。責任感というか、不安な部分が多少なりともあったんですけど、そこを楽しむというか、責任感を持ちつつ、変に気負わず、自分らしくできたらなと思っています。
--監督から求められることとは。
ボランチとしてまずは守備の部分。球際の部分だったりとか、あとは前を向いてプレーすることはけっこう言われているので。そこの2つは特に意識してやっています。
--チームから求められることと、自分でやりたいことの齟齬はなかったか。
大学時代で求められていたこととちょっと似ているところがあって。ただ要求の質が違ったりはしているんですけど、どちらにしても僕がもっと上に行くためにも吉田謙監督が求めているのは大切なことだと思うので、しっかり自分の中で受け止めて、いまは取り組むようにしています。
--フィジカルトレーニングで体が厚くなったか
ずっと筋トレを続けてきたので。まだまだ自分の中では足りないと思っているんですけど、少しずつ成果も出ているので、今後も続けていきたいです。
--クラウドファンディングについて。目標達成間近だが。
僕の中ではもっとかかるのかなとは正直思っていたんですけど、ブラウブリッツ秋田が愛されているなと僕も客観的に感じて。多くの方に支えられてこのチームがあると感じたので。そう思ってもらえる人をもっと増やすためにも、僕が頑張って少しでもブラウブリッツ秋田のためにできたらなと思っています。
本当に想像よりも早く集まったので、また違うチームとしても新しい目標設定金額をして、少しでもクラブのために支援できたらなと思ってます。
--攻撃の練習でタイミングが合うときと合わないときがあったが、その感覚について。
うまくいっているときはお互いに目が合っているというか、意思疎通じゃないですけど、そこがしっかりできているときはけっこううまくいっている印象があって。うまくいってないときはただ付けて、声もないし、すれ違う点があるのかなとはやってても感じてます。
--チームの立ち上げ時に比べて、いまの仕上がり具合は。
コロナの影響でいったん中断しちゃったのが。中断する前はけっこう仕上がっていたんですけど、いったんそこで中断して、また再度いまやっている部分なんですけど、もっとできる、もっと合わせられるかなと。僕個人としてもそうですし、チームとしても攻撃をする面で合わないときがまだ少しあるので。そこは残り数週間でしっかり合わせていきたいと思っています。
GK田中雄大選手
--今日の練習のテーマについて。
前日の練習でうまくできなかったところをピックアップして、次の日にフォーカスしていくのが謙さんのやり方なので。そういった意味では、ファーストディフェンスだったり、背後の連動性というのをやりました。
--吉田監督がGKに求めることは。
本当に簡単で、シュートを止めろと。そういうのがまずベースで、背後のボールの処理だったりとか、ポゼッションとかだったり。謙さんは背後背後という感じなので、アシストを狙う。
GKの根本はシュートを止めることだと。そこにいい準備をしろというのは常々言われます。
--これまで個人として重点的に取り組んできたことは。
自分の売りはシュートストップで、謙さんが求めるところと一緒だったので。それに開幕に向けて、いつかわからない状況でしたけど、いいコンディションを持っていく準備はしていましたし。アシストを狙えと言われるので、僕自身キック力だったりスピードのところでは自信がないわけではないので、貪欲にそこは狙っていこうかなと思っています。
--アシストについて。
自分がポゼッションに関わって、相手を食いつかせたところに背後一発とか。いろいろ戦術的なところになってしまうんですけど、そういう部分でもいろいろ練習をしているので、それが試合で出せれば面白いかなと思います。
--足元は得意にしていたか。
そんなことはないですね。シュートストップでやってきましたし。現代のサッカーはGKも足元が求められるので、そこには合わせていかないと生き残っていけないので、そういったところも自分の武器にしたいです。
--今季のJ3の展望について。
僕は3年目でまだまだペーペーだと思っているので、そんな大それたことは言えないですけど。短期決戦になるので、スタートダッシュが大事かなと思います。よりいいスタートが切れるように、残り2・3週間、いい準備をしてやっていきたいと思います。
--GKチームについて。
仲はいいと思いますよ。割と年齢も離れていないので。3・4歳くらいしか違わないので。そういった意味では話も合います。
--筋トレを苦しそうにやっているように見えるが。
ずっと細い細いと言われてきているので、そんなめちゃめちゃ得意というわけではないですけど、見かけの割にはできているので。そのギャップがいいのか悪いのかというのはありますね。できている分はいいんですけど、パッっと見で弱そうというかできなさそうじゃないですか。俺的には損してる気分なんですよ(笑)。
--GKのにとて筋トレが役立つところは。
動き方だったり使い方、フィールディングのトレーニングの部分はあるんですけど、ポジションに関わらず、サッカー選手としては必要なことなのかなとポジティブに捉えてやるようにしています。
--キック力の向上などは見られるか。
上がっていますし、結局は試合でどうなのかという感じなので。いいキックが出せるように今後もやっていきたいです。
吉田謙監督
--雨天で屋外練習を行った理由は。
積み上げてきたものを雨の中でも風の中でもできるように。研ぎ澄ませたい狙いです。
--秋田のスタジアムは天候に左右されやすいが、こうした環境での練習はチームにとって大切か。
そうですね。外でやるスポーツなので、いかなる状況でもみんなでやり抜くことが大事だと思います。
--雨の状況に選手たちは対応できていたか。
気持ちの強い選手たちですので、雨の中でもしっかりやってくれたと思います。
--開幕が決まってからのチームの調子は。
気持ちのスイッチが入って、みんなで団結して前に進んでいる状況です。
--開幕が楽しみか。
選手が戦う姿、県民の皆様の戦う姿、それを一番楽しみにしています。
最後のところは人数対人数の勝負。走る思いの勝負だと思っていますので、そこに人数をかけていこうというトレーニングです。
--日程が発表され、対戦相手が決まることは楽しみか。
すべての試合が楽しみですけれども、一戦一戦大事にという意味では、どことやっても楽しみです。
--対戦相手の分析は監督も加わるのか、スタッフに任せるのか。
チームスタッフみんなで取り組んでいきます。
--今日の練習では離脱している選手がいたが。
そんな大きなものではないので、戻ってきて、チームに合流してくれると思っています。
--スイッチが入るタイミングについて。
それをチームに今共有してブラッシュアップしているので。徐々に徐々にタイミング、スイッチ、ゴールにかける人数が合ってくると思いますので、トレーニングを積み重ねたいと思っています。
--人数をかけてぐわっといく感覚が大事ということか。
人のエネルギーをもって、津波のように押し寄せる。それが一番必要だと思っています。
--監督が考えている理想の点の取り方について。
どのような形であってもゴールはゴールですので、全ての形がいいと思うんですけれども、カウンター、クロス、セットプレーがサッカーにおける3大得点源なので。すべてにおいてそこを磨き上げていきたいと思います。
--去年8位で終わった要因は。
去年と今年は全く違うチームですので。去年まで積み上げられてきたことを、強く速く正確にブラッシュアップしていくことが非常に大事だと思っています。
--開幕までどこを重点的に磨き上げるか。
攻撃、守備、攻守の切り替え。この3点の全ての基本をしっかりみんなで共有することが大事だと思います。戦術的なものだけじゃなくて、サッカーの基本にもう一度立ち返って、スタートしていくことが大事だと思います。
金額に関わらずサポートは大歓迎。今後の取材活動に活用します。よろしくお願いします。