見出し画像

久冨賢と青島拓馬、2人の連係にあるもの

11月18日、カターレ富山とのホーム最終戦を2-2で終えたブラウブリッツ秋田。この試合では先制された直後、青島選手の今季2点目となるゴールで追いついています。カウンターの場面、中央でボールを持った吉平選手がDFの間を抜く絶妙のパスを出し、それに反応した外山選手が鋭いシュート。一度はGKに弾かれるも、右サイドの久冨選手がセカンドボールを拾って中央にマイナスのクロスを送り、青島選手がダイレクトで合わせました。

これは、ここ2シーズンで青島選手と久冨選手が連係して挙げた5点目のゴールとなりました。下記のまとめのとおり、2人が主に右サイドのポジションでプレーしたときにゴールが生まれているのがわかります。

【2017シーズン】
第1節 vs北九州 44分 青島(RWB)→久富(ROH)
https://www.youtube.com/watch?v=zQ1MYvXL84w

【2018シーズン】
第7節 vs沼津 55分 青島(RWB)→久富(ROH)
https://www.youtube.com/watch?v=smf_S7IJ9Jc
第21節 vs盛岡 84分 久富(RWG)→青島(RIH)
https://www.youtube.com/watch?v=wLHv6gInpLM
第30節 vsC大阪U-23 41分 青島(RIH)→久富(RWG)
https://www.youtube.com/watch?v=8Gf1N2K8teg
第32節 vs富山 29分 久富(RWG)→青島(RIH)
https://www.youtube.com/watch?v=jaY22VbBYfA

特に青島選手は2017シーズンに2ゴール1アシスト、2018シーズンはここまで2ゴール2アシストを挙げており、そのほとんどに久冨選手が絡んでいる。これは何かあると思わざるを得ない。

2018シーズンの盛岡戦あたりから少し気になっていたところ、その連係がC大阪U-23戦と富山戦で発現。さらに発現する間隔が短くなってきたので、当事者の2人に「何か通じるものがあるのか」と聞いてみました。

久冨(C大阪U-23戦後)「右寄りで近いところにいるというのはありますけど...良いボールが来ているから得点が生まれているので、それは誰であってもそうだと思います。俺と青島が絡んだときに、たまたまチームから良いボールが来てくれているだけで、他の誰がいてもあそこにいればゴールを決められると思います。青島との連係はあまり気にしてはいなかったですね」

青島(富山戦後)「自分のゴールとアシストを去年から振り返ってみると、8~9割はケン君絡みなんですよね。めっちゃ話しているというわけじゃないんですけど(笑)。でもそれくらいの数字が出ているということは、良い関係、良い距離でプレーできていると思います」

2人のコメントは「特に何もない」ことで共通していて、彼らの表情や話しぶりからすると、本当に何もなさそうでもありました。

ただそれぞれのゴール場面では2人のためらいのなさというか、思い切りの良さが感じられるし、試合中の崩しのパスなどで良い形があったことも確かです。久冨選手は富山戦のアシストの場面でセカンドボールを拾った後、「パッと中を見たらアオシが呼んでいたので、『決めてくれ』という感じで低いクロスにしました。ボールを浮かしてしまわないかと思いましたけど、よく決めてくれたと思います」とも話していました。

あるいは、当事者は意識していない信頼感があるとも考えられる…というわけで、頭のどこかで何かあるのでは思いながら、これからの試合をチェックしてみようと思います。

金額に関わらずサポートは大歓迎。今後の取材活動に活用します。よろしくお願いします。