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好きなもののこと

わたしの好きなもの、趣味といえば歴史散策や寺社仏閣巡りだ。
今日は歴史の方を書こうと思う。

なぜ好きになったか、多分、父が歴史好きだったから少なからず影響があったのだと思う。

子供の頃に読んだ本に吉田松陰先生や松下村塾の記述があった。中でも吉田稔麿さんに強く惹かれた。

あまり一般に知名度はなかったが印象が強かった。

(父が好きだった人は土方歳三さんだったのでわたしは真逆を行ったが)

ある時、職場で歴史好きという女性と知り合った。

彼女は沖田総司が好きなのだそうだ。
今まで歴史が好きだという人にあまり会わなかったので嬉しかった。

そうなんですね!わたしは吉田稔麿さんが大好きです!と言っても誰?!ってなったので、長州の松下村塾の四天王で屠勇隊を作ったり…とここまで話したところ、

長州?!敵ですね!!仲良くできません!


と言われた。
それはもう毛虫の如く嫌われた。

しかしながら、彼女は沖田さんに加え高杉晋作さんも好きなのだそうだ。

晋作さんも長州だが…と謎すぎたので詳しく聞けば彼女は、幕末系の恋愛ゲームとアニメから彼らを知ったのだそうだ。

高杉晋作と沖田総司は美少年!!とものすごい勢いで主張した。
鼻の穴がマキバオーを彷彿とする程広がっていた。

話を聞けば聞くほど、彼女は歴史上の人物である本物が好きなのではなく、ゲームやアニメの登場人物での彼らが好きなんだろう。という結論に至った。

何故なら晋作さんが、沖田さんが、新撰組が何をしていた組織か史実を全く知らなかったからだ。

しかし長州と敵対していたことは知ってたので、
彼女の中でわたしも敵認定された。

同じ職場だったので遠回しにわたしのことを言っている悪口三昧、お菓子飛ばしや回覧書類飛ばしをされた。

お菓子飛ばしってさ、別に欲しいわけじゃないけどなんか嫌ですよね笑

敵対していた組織であろうと、彼らはどちらも国のためを思って戦っていたのだからどちらが正しいもないと思うんだけどな。
勝てば官軍負ければ賊軍とはいうものの。

父とは結構深い歴史談義ができるが、未だ父以外でそこまで話ができる人がいない。

一昔前は歴女という言葉が流行っていたが、幕末歴女の方で長州が好きな方には未だ出会えていない。
尽く新撰組の誰かなのだ。

昔のことが少々トラウマになっているので、幕末が好きでも新撰組が好きだという方には
わたしも幕末好きとはいえなくなってしまった。

時が流れて今は特に同好の士が欲しいわけではないので、1人ででもいいし、歴史に興味がない旦那と小旅行の際に少し史跡を散策できる程度で充分楽しいからいいのだ。

ゲームやアニメでの新撰組が好きなら小説も読んでいると思ったが司馬遼太郎も子母澤寛も知らなかった彼女。
今は誰が好きなんだろう。

今日たまたま思い出したのでつらつら書いてみました。

自分が嫌いでも誰かの好きなものを否定しちゃいかん。

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