コア・サテライト投資でアクティブ運用を自作する!
こんにちは!たけまるです。
2024年からいよいよ始まる新NISA!
投資界隈では『米国株式のS&P500に積立だ!』『いやいや、全世界株式のオルカンでしょ!』と賑わっていて熱気を感じます。
投資信託で人気のS&P500もオルカンも株価指数に連動するインデックスファンドで、資産形成をする上ではこのインデックスファンドに長期で積立をするのが当たり前となっています。
これだけ浸透しているインデックスファンドですが、インデックスファンドの他にも『アクティブファンド』と呼ばれる投資信託があるのをご存知でしょうか?
アクティブファンドはインデックスファンドのように指数に連動する投資信託ではなく、市場平均を上回るリターンを目指して運用を行っている商品です。
2023年11月末時点での日本の投資信託は、アクティブファンドとインデックスファンドで約7:3の割合となっています。
2013年はインデックスファンドの数が5.3%なので、約6倍に増えたことがグラフを見て分かります。
では、どうしてアクティブファンドではなくインデックスファンドが選ばれているのでしょうか?
アクティブファンドが長期の資産形成に向いていないのはなぜか?
インデックスを上回る運用を目指すならどうすればいいのか?
新NISAなら、つみたて投資枠と成長投資枠を使って『コア・サテライト投資』で自分なりのアクティブ運用ができると考えています。
記事の後半では僕が考えるコア・サテライト投資の購入銘柄もご紹介していますので、ぜひ一読ください。
長期の資産形成でアクティブファンドはなぜ不向き?
長期の資産形成でアクティブファンドが向いていない理由のひとつとして『運用コストの高さ』があります。
アクティブファンドでは一般的に販売手数料2~3%、信託報酬は年率1%以上の手数料が掛かります。
アクティブファンドは市場平均を上回るリターンを目指しているため、ファンドマネージャーやアナリストなどが運用に関わっています。
そのため、手数料が高くなる傾向があるのです。
しかし、この手数料の高さが長期の資産形成ではデメリットになります。
1%や2%の数字だけを見ると小さいように感じますが、金額が大きく長期になればなるほどこの数字も大きくなります。
仮に1,000万円を運用した場合は販売手数料が2%で20万円、信託報酬が年1%で毎年10万円掛かる計算になります。
せっかく20年・30年と長期で運用して資産を増やしたのに、高い手数料を取られて利益が減ってしまっては資産形成としては不向きですよね。
そのため、ノーロードや信託報酬の低いインデックスファンドが選ばれているのです。
パフォーマンスがインデックスファンドを上回るとは限らない
市場平均を上回るリターンを得られるなら、多少コストが高くてもパフォーマンスが良ければ気にしないという人もいるでしょう。
しかし、長期で見るとアクティブファンドはインデックスファンドと比べてパフォーマンスが劣るというデータがあります。
株式市場の本場である米国でも過去10年間のパフォーマンスを見比べてみると、S&P500指数を上回ったアクティブファンドは28.5%(2021年4月末時点)という結果がでています。
米国でも3割にも満たないアクティブファンドしか成果を上げれられなかった訳ですね。
日本の投資信託の約7割はアクティブファンドとお話しましたが、インデックスファンドを超えるアクティブファンドを見つけるだけでも至難の業と言えるでしょう。
だからこそ、つみたて投資枠のインデックスファンドは資産形成に向いた商品を金融庁は厳選しているのです。
コア・サテライト投資とは?
アクティブファンドはインデックスファンドにパフォーマンスで劣るとお話しましたが、それでもインデックスを上回るリターンを得たいと考える人もいると思います。
それなら『コア・サテライト投資』と呼ばれる投資戦略を試してみてはいかがでしょうか?
コア・サテライト投資とは資産形成のメインとなるコア(守りの資産)部分をインデックスファンドや債券など長期で安定した資産で運用します。
そしてサテライト(攻めの資産)部分で個別株や不動産・FXなどのリスク・リターンの高い資産で運用する方法です。
コアとサテライトの割合は基本的に資産を増やすためのコアが多めで、サテライト部分は全体の10%~20%程度で考えます。
サテライト部分が大きいとリスクが高くなってしまうため、逆に資産形成の弊害になってしまいます。
あまりリスクを取り過ぎないよう心掛けて運用する必要があります。
つみたて投資枠と成長投資枠で『コア・サテライト投資』を考える
コア・サテライトの戦略が分かったところで、これを新NISAで使うにはどうすればいいのでしょうか?
そこはやはり『つみたて投資枠』と『成長投資枠』を使う方法です。
つみたて投資枠はインデックスファンドを購入するためコア部分になります。
成長投資枠は個別株の購入ができるためサテライト部分で使います。
といっても1,200万円の枠を個別株で全部使うのではなく、あくまで全体の1~2割程度。新NISAの生涯投資枠が1,800万円なので10%なら180万円、20%なら360万円で考えます。
最近ではSBI証券や楽天証券が個別株の取引手数料無料のサービスを展開しているため、手数料を掛けずに売買ができるためお得ですよね。
アクティブファンドの運用コストが高いのであれば、自分で運用してコストを抑えようという訳です。
時間と手間は掛かるので、投資に慣れた中級者向けの戦略と言えるでしょう。
コア・サテライト投資を考える人たちの特徴とは?
プロが運用してもインデックスファンドに勝てないのに、素人が個別株などに手を出して高いパフォーマンスを得られるはずがないと考える人もいるでしょう。
それはその通りです笑
では、コア・サテライト投資を考える人たちに当てはまる特徴とはどんなでしょうか?
次がざっと思い当たる理由です。
インデックスファンドだけでは物足りない
個別株やFXなど他の投資にも興味がある
時間を割いてでも投資を勉強して実践したい
リスクを取ってでもリターンを得たい
高配当株などに投資をして配当金をもらいたい
こちらの理由に当てはまるのなら、コア・サテライト投資を取り入れてみてもいいのではないでしょうか?
逆に当てはまらない人たちの特徴は次の理由です。
リスクを抑えて資産を増やしたい
投資に時間を使いたくない
市場平均の利回りで十分だ
あまりリスクを取らず安定した資産形成を望むなら、断然インデックスファンドのみの積立投資で十分です。
どちらを選ぶにしても資産形成のメインとなるのはコア(守りの資産)となるインデックスファンドです。
コア部分の投資戦略がブレなければ、各々の考えで実践することに何の問題もないでしょう。
あなたはどちらの特徴に当てはまりますか?
たけまる式コア・サテライト投資
僕が考えるコア・サテライト投資はこれまでお話した内容を踏襲した形になりますが、新NISAではコアとなる投資信託はオルカンから全世界株式(除く日本)に変更しました。
以前の記事でお話ししましたがパフォーマンス的にはどちらも変わらないため、選ぶ理由としては日本が含まれているかいないかの一点のみです。
オルカンに含まれる日本株の割合は5.5%ですが、もともと日本円以外の資産を持つという理由で全世界を選んでいますので、特に日本を除いてでも問題ないかなという理由です。
その代わり、成長投資枠で日本の個別株を購入する予定です。
個人的には大きなリターンを狙いに行く戦略ではなく、ある程度の安定性があって今後も成長していくだろうなと思う企業を考えています。
NISAは利益が非課税になりますが損益通算ができないため、逆に損を出したときはそのまま損失を受け入れなければいけません。
損が出ても塩漬けにしておけばいいという考えもありますが、10年経っても購入した金額に戻らなければ機会損失になります。
『早めに損切りしておけば良かった!』という状況になるかもしれません。
そのため僕はボラティリティが比較的に緩やかで、今後も株価は伸びていくだろうという企業を考えています。
個人的にボラティリティが緩やかだと思っているのは、やっぱりインフラ関係ですね。
セクターで言えば通信事業、銘柄で言うとNTT(9432)は新NISAの筆頭銘柄です。
インターネットは重要なインフラ!NTTの今後のサービスに注目
今やインターネットは重要なインフラです。通信障害が起きるだけでニュースで大きく取り扱われる時代です。
そなため、NTTやKDDIなどの通信事業は社会に必要なサービスだと考えています。
またNTTは今年株を25分割したため、現在170円近辺で購入することができます。
日本は1単元100株での購入のため、金額で言えば約17,000円前後です。
NTTの株が2万円以下で買えるため、新NISAで購入を考えている人は多いのではないでしょうか?
購入者が多ければ株価が上がる要因にもなりますし、今後5Gから6Gに移行して自動運転技術や遠隔医療などの技術が確立されればますますネットの重要性は高まります。
そうなればますます企業の業績も伸びていきますので、現在5円の配当金も上がっていく可能性は高いでしょう。
また継続保有2年以上でdポイント1,500ポイントを貰える株主優待もあるため、ドコモユーザーにはお得です。
100株の保有だけで条件は満たされますので、試しに購入してみるのも悪くないのではないでしょうか。
世界の1人当たりの魚介類の消費量は50年で2倍!水産事業のニッスイに期待
日本の魚介類の消費量は年々減少していて、2021年度ではピーク時から約43%も減少しているというデータがあります。
しかし、世界の魚介類の消費量を見てみると50年で2倍以上に増えているのです。
日本人は魚を食べなくなったのに、世界では魚の需要が増している訳ですね。
しかし、魚介類は乱獲と気候変動で減少傾向にあり、また今後世界の人口は2050年には97億人に達すると言われています。
そこで、今後の食糧難に備えて国内・国外で養殖事業を行っているニッスイ (1332)は成長の可能性があると考えています。
魚が減っていくことで高価なものとなり、今後は天然の魚を食べる機会も減っていくと考えています。
そのため、養殖事業は良心的な価格で魚を届ける方法として食糧難とセットで今後も需要が増すのではないでしょうか?
またニッスイはボラティリティもあまり大きくなく株価も現在700円台と割安で、新NISAでも購入しやすい金額だと考えています。
それに500株以上の保有でニッスイの商品セットが貰える株主優待もありますので、主婦の方なら嬉しい銘柄ではないでしょうか。
まとめ
プロでもインデックスファンドには勝てないため、無理してコア・サテライト投資を取り入れる必要はないと思います。
僕みたいにあーだこーだと投資のことを考えている人にとっては、損をしても生活に支障をきたさない程度であれば試してみても悪くないでしょう。
リスクがある分、当たれば当然リターンもありますからね。
また、僕がご紹介した銘柄も僕個人の考えなので参考程度に留めてください。損をしたとしても一切責任は取れませんので、投資は自己責任でお願いします。
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