【読書メモ】頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉さんの書籍「頭のいい人が話す前に考えていること」を読了しましたので、感想や取り入れたいことをまとめておきます。
プレゼンの仕方、雑談の方法など話すことに着目した書籍はとても多いですし、参考になるものもとても多いのですが、本書はそのような技法の前に一読の価値がある一冊でした。
概要と感想
本書を読んだ後の一番の印象は、頭がいい人と思われるか否かは「話す前に勝負はついてる」と感じました。
本書の構成は、前半が7つの黄金則と後半が5つの思考法に分かれております。この2つの内容がシートに凝縮されているので、このシートを読み返すだけでも振り返ることができる点もよくできているなと感じた点でした。
改めて再確認したことや新たな気づきも得られましたので、それについてまとめておきます。
話す前に意識すべきこと
前半部分で気をつけたいと思った部分は次の3つです。
賢いふりをしない
課題と戦う
知識は誰かのために使って、知性となる
賢いふりをしない
それっぽい発言でその場をなんとなく終わらせてしまったり、議論したりしているような雰囲気になってしまうことは経験がある方は多いだろう。具体的だったり、アクションできる内容にして、議論を前に進める発言を意識が大事。
課題と戦う
これもありがちであるが、中身よりは相手に勝つことが目的となってしまうケースだ。顧客にとっての課題が何か、解決策は何かを考えることが重要であり、自分の案を通すことではない。複数の案があるとしたら、しっかりと課題と向き合いそれらを統合したり、昇華させてより良い案を思考していきたい。
知識は誰かのために使って、知性となる
自分の得意領域であったり、勉強したばかりの内容だと、ついついアドバイスしてしまいがちである。大切なのは相手の話に寄り添い、相手の心が動いてもらうことである。知らないようでいて相手は答えを持っていることが大半である。相手の困り事を聞きながら、答えに辿り着けるようにサポートしていきたい。
5つ質問
深く聞く技術として5つの質問が紹介されていた。この技術は是非とも習得したいと感じたので、まとめておきます。
難しい質問は一つもなく、相手のことを遮らずに聞く姿勢を貫けば、実践できそうなものばかりです。答えを求められても質問で返すことを意識して、習慣化できればと思います。
電話は言語化を相手に押し付ける
「とりあえず電話で」という行為が言語化するコストを相手に押し付けているというのは非常に腹落ちする内容であった。コールセンタが必要なのは、言語化が苦手な人が多いからなのだろう。エンドユーザの苦労をオペレータが代替している。もし、エンドユーザの課題整理を支援できれば、コールセンタを代替し、満足感が得られるサービスになりうると感じた。残念ながら、まだそこには至れていないが、エンジニアとしては挑戦する価値があると感じた。
取り入れたいこと
話す前に勝負は決まっていると意識しておく
5つの質問を意識的に使う
こんな人におすすめ
なぜか話がまとまらないと感じる方
もっと相手を動かしたいと感じている方