羽織

ゆるやかにすこやかでありたい

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「うつ病前の自分には戻れない」の真理

うつ病を患うと、患う前の自分には戻れない。 前のようになろうと思わない方がいい。 色んなところで言われているこの表現、少し前まではずっとマイナスの意味で捉えていたけど、最近戻れなくていいんだから当たり前だと思うようになった。 ※タイトルから誤解がないように先に言うと、この解釈が正解とか、どう捉えるべきとかの話をしたいんじゃなくて、純粋に私はうつ病の前の自分に戻りたいと思わなくなったという話。 うつ病になったこと、それにより休職して仕事から離れたことを、良かったこととは思

    • 置かれた場所でどう生きる

      置かれた場所で咲きなさいって無理な話ですよね。 それができたら世の中こんなに鬱々としていない。 大ベストセラー本のことを否定したいわけではないのだけど、先日会社の偉いおじさんに言われてム~ンと思った。 私だって咲きたいんだからまずは水をやりなさいよ。である。 ただ、ム〜ンと思いつつも自戒として感じたのは置かれた場所を憎まないようにはしたいなということ。 「”置かれた”場所」ってなんだか第三者に責任転嫁しているような物言いだけど、実際自分がその場所に置かれるように生きてきた

      • 5回同じことを考えたら

        考えすぎらしい。 同じこと平均1,000回くらい考えている我が人生、仰天ニュース。 隔週で話を聞いてもらっていたカウンセラーさんと、最近は月1で会っている。元気がなくなってしょぼくれて、いつもより小さくなっている私を見てニコニコしながら「順調ですね♪」と言われた。話聞いてた?!?すぎたけれど、こうして元気がなくなっているんですと話せている私の様子はかなり状態が良いものらしい。 冗談みたいだけど、元気がないときに元気がないと気付けていて、なぜ元気がないかまで言語化できているの

        • 孤独とはまだ付き合えない

          途方もなく孤独で涙が止まらなくなることがある。 うつ病の症状のひとつなのだろうと思うけど、少し調子が悪い時はずさーっと黒い闇の中に引きずり込まれて、ボロッと涙が出る。 お察しの通り連日の様子のおかしな気候に自律神経をやられ、調子がすこぶる悪いので毒素が溜まっている。 以下、とても暗いです。 得体の知れない感情というより、今は「あ~また来てしまったなぁ」と思えるようになっただけ恐怖感はないのかもしれないけれど、それでもやっぱりきついもんはきついよね。 孤独感ってなんで訪れ

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        「うつ病前の自分には戻れない」の真理

          日々を甘やかすひと手間

          日常の中で心の栄養を受け取るのが上手になったような気がする。 ふとそう感じたんだけど、明確に何がと考えたら、喜びが身近になったのかなぁとぼんやり浮かんできたので書き起こしておきたい。 ここ最近「嬉しいなぁ」と思うことが以前に比べて増えた。 毎日何かに「嬉しいなぁ」と思っている。ハッピーのハードルが下がったのか、ハッピーの受け皿が大きくなったのか、どちらにせよポジティブなエネルギーの受容判定がガバガバになった。 だからと言って毎日ハッピー!ハッピー!人生サイコー!なのではな

          日々を甘やかすひと手間

          復職半年所感

          転職して半年でうつ病になり、4カ月の休職後、復職して半年を迎える。 ようやく、正常に(?)働きながら生きた期間が一番が長くなりそうだ。 1年ぶりに生きた心地がする。おめでとう私。 これは、1年というスパンの中で転職と休職と復職のフルコンボを成し遂げた私の身と心に起こった変化の記録。 気持ちの変化に動じなくなった 忙しくて疲れる。元気がなくなる。 気力も体力も湧き出ずに、搭載されている全力モードの稼働ができなくなる。何もしたくなくてベッドに同化して終わる週末。 このドロド

          復職半年所感

          息を吸う、それだけで

          今の人生を肯定したい。 何に納得したら、私はこの人生に頷けるのだろうか。 私は恵まれているとか、そういう言葉を自分に投げかけるのは果たして本当の肯定になるのだろうか。 何をもって恵まれている? 仕事があるから。困らない程度のお金があるから。友達がいるから。とか? 何不自由がないことは恵まれている、で済まされるのだろうか。 周りから見て、相対的に恵まれていると言われて私の人生をテンプレートの中でジャッジされているみたいで納得がいかなかった。 「ありがたいことに」という枕

          息を吸う、それだけで

          自分の足で歩くこと

          少し自分の言葉を晒すことに臆病になっていた。 この温かく柔らかい場所でも、私はまだまだ色んな刺激をしっかり受けやすいということを知って、それなら距離を置こうと危機管理ができた、ということにしておこうと思う。 言葉に触れることは大好きだからこそ、今よりもっと、自分の言葉も誰かの言葉も上手に拾って触って愛せるようになりたい。 そして、自分の言葉を通して見る世界が今より少しずつでも明度が上がっていけばいいのにな、と願っている。 *** 最近のこと。 うつ病になって、外の世界

          自分の足で歩くこと

          逃げても尚痛い

          攻撃性のある言葉を恐れて、でも顔も名前も知らない人たちしかいない場所でだったら自分を少しだけ薄着にして解放できるかなと思ってnoteを始めた。 この場所に逃げてきた、が正しい。 どこにも吐き出せない感情を自分の中だけではどうしたって丸め込めず、丸め込みすぎると自分の中で脆い部分からどんどん崩れていってしまうのが怖くて、無防備に丸腰でこの場所に逃げ込んでいる。 弱った私には、拡散もなく無尽蔵に流れ出てくる知りたくもない情報の地雷を踏まなくて済むこの場所が温かく穏やかで心地

          逃げても尚痛い

          休職経験者の自戒と自愛

          復職して4カ月目。 転職後半年で休職した私なのだけど、なんだか今は特に何事もなく復職後半年に辿り着くんじゃないかなぁなどと時期尚早に安心の前借りをしている。 転職後の4カ月目は、少しずつしんどさを頑張りでカバーしきれなくなり始めていて、漠然と辛いを毎日続けているような感じで騙し騙し自分を生かしていた頃。そして、7月は転職してきた今の会社の2年目を無事に迎えている。あの頃程遠いと思っていた1周年は、10日も経った今やっと「そういえば」くらいにやってきた。 復職してからの時間は

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          私を傷つけるのは私だけ

          1日中泣いた日があった。 1日中泣いてしまったという事実が、まずはすごくきつかった。あぁ、こんなに涙が出てしまうんだ。私はやっぱり病気なんだ。 そう思って物凄くきつかった。 泣きすぎて眩暈がしたし、涙に濡らされすぎて肌はガサガサになって、呼吸が浅くなって立っても座っても横になってもずっと涙が出た。体中の水分がなくなるんじゃないかと思った。涙と鼻水で脱水症状みたいになった。 発作のようで苦しかった。 正直、何がそんなに悲しかったのかと、ずっと分からなくて、というか分かるけど

          私を傷つけるのは私だけ

          悩みの出口

          一人じゃ抱えきれなくなって爆発しそうになっていたので、友人に形にも言葉にもならないようなことを吐き出させてもらった。 友人は「分かる、言ってることがとってもよく分かる」と言ってくれた。 その言葉に、私はこの上なく救われた。 悩みの出口は「解決」ではない。 いつもそう思わせてくれる彼女はどうしてここまで私を上手に導いてくれるのだろうか。 夏が好きな彼女と、冬が好きな私。 冬でもアイスコーヒーを飲む彼女と、夏でもホットコーヒーを飲む私。 ピンクが好きな彼女と、白が好きな私。

          悩みの出口

          うつ、底なし

          このところ特大鬱無限ループ編で生活をお送りしていたのだけど、悩みすぎて疲れたのか、ふと「なんかダサいかも…」と思った。 大したことないこと(渦中にいる時はそんな風には思えていない)で泣きそうになったり、もう生きてるのしんどいかもぉなどと悲劇的な人生を作り上げ、自分のことをひたすらに弱い人間だと思い続ける。 うつ病という脳の病を患っているので、脳内で神経伝達物質が上手く機能しておらず、上記のような事態を引き起こしているニンゲンの私(解説)。と分かってはいても、なんで私だけ不

          うつ、底なし

          概念的自傷行為

          ふと、絶望することがある。 絶望を大きな黒い雲のようにして頭の中に放っておくと、無抵抗のまま喰われてしまうから、文字にして対峙して冷静になるために、真っ暗闇を可能な限り出力してみる。 以下、とても暗いです。 生きているだけで偉い、と、とても思えない。 悲しいね。 自分で世界を生きにくい場所にしてしまっていることは分かってる。 「生きにくい世界を一生懸命生きているワタシ」ではなく「世界を一生懸命生きにくいように生成しているワタシ」なのだ。 神経質で警戒心が強い。 人間関

          概念的自傷行為

          「生きる」という貯金

          「私、過去は振り返らないんです」 いつも話を聞いてもらっているカウンセラーさんにそう言ったら「あまりにも羽織さんのことを的確に表す言葉でずっしりきた」と大笑いされた。 何らふざけていたつもりはなかったんだけど笑ってもらって嬉しかった。 笑ってもらったのが嬉しくて私も笑けてきた。 曰く、過去の自分が積み上げてきた人生が、今の自分を生かしてくれている。だけど、努力することが当たり前になっている人だから、多分過去自分が積み重ねてきたものを何とも思わず、過去は過去として置いてきて、

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          自分にブレーキをかける難しさ

          ものすごく反省をしたことを、自戒として記録したい。 先週、なんだか分からないけどずっと体調があまり良くなかった。 風邪とか熱出るとかそういう感じじゃなく、ずーっと胃が重たくて消化不良が続く感じで、とにかく食欲がなくて気持ち悪かった。 低気圧の影響もあったりしたので、その不調もあったとは思う。 けど、会社には行けるし人とも普通に接せるし、所謂うつ病による不調とはちょっと類が違ったのでまぁいけるか~みたいな感じで通常運用の生活を続けていたんだけど、金曜日の夜に久しぶりにお酒の

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