雪の日、信号待ちしてる時、傘に入れてくれた聖母みたいな人へ
「信号待ってる間だけでもどうぞ」
雪の日、傘に入れてくれたあの女性を一生忘れないと思う。
社会人2年目のある夜、
会社を出たらぱらぱらと雪が降っていた。
朝、家を出る時は雪の予報ではなかったから、
傘をさしている人はまばら。
珍しい雪にワクワクしつつも、
顔にかかる雪はやっぱり冷たくて寒かった。
会社を出てすぐのところにある信号は、青になるまで長い。
早く早く、と思いながら信号待ちをしてた時、
「信号待ってる間だけでもどうぞ」と、
40代くらいの、会社帰りであろうメガネを