笑いに貪欲に。
ちょうど1年ほど前、親戚から送られてきた荷物の中にその言葉は付箋に綴られて貼り付けてあった。
別に自分はお笑い芸人ではないが、でも確かに、誰かの笑顔に携わっている人間であることはきっと間違いないし、そうでありたい。と常に思っている。
こないだある人が僕に言った。「我々にとっての日常は、多くの人にとっての非日常であり、そうやって回っているんだ」と。
毎年何となくこの時期になると、マルチバース(みたいなもんが本当にあるとして)の自分って一体どんなのがいるんだろうと無意識に考えるようになる。性格が全く違う自分、今の仕事をしていない自分、ひょっとしたらとある世界の自分は既に死んでいるかもしれない。
真面目な顔して馬鹿みたいな事を言うのが好きだ。
混沌と緊張で張り詰めた重い空間に出くわすと、細い針の形をした鋭いユーモアでパーンと割ってやりたくなる。相手を笑わせるためというよりは、周囲の人たちを巻き込んで自分の機嫌をそれでとっているというか、うまくそれでその環境を自分のやり易いように慣らしていく、みたいな感覚に近い。
もちろん空気を読めと怒られることもしばしばあるが、後々それすらも笑い話になるのなら、これが自分なりの空気の読み方だと言い訳をしてやり過ごすようにしている。
一見身勝手な発想に思えるかもしれないが、たくさんの人の”非日常”を面白いものに演出するには、やっぱりまずは自分が笑ってなきゃだめなのだ。
少なくとも今この時空にいる自分は、生きていて、ここにいて、たくさんの人の非日常の中で、笑わそうと踠いている。
だからこそ、きっと、もっとやんなきゃダメだ。
以前書き掛けた何枚かのノートのページを破いて、また1ページ目としたここから、ちょくちょく、いろんな事を書き留めていこう思う。
ちょっとしたユーモアと、好きな一曲を添えて。
There is a fine line between recklessness and courage.