見出し画像

あの時の恩を返すために中小企業診断士として活動しているのかもしれない

私が中小企業診断士として活動する柱の1つに人材育成があります。

中学生・高校生・大学生に始まり、入社したばかりの若手に至るまで、ここ数年で多くの人と交流してきました。

しかし、これは自分で狙って活動してきた結果ではありません。

中小企業診断士になる前、そして、中小企業診断士になった当初は、自分自身が人材育成に関連する活動をここまでやることになるとは思っていませんでした。

「想定外だなぁ」

数年そう思ってきましたが、今となるとなるべくしてなったのかも……と思えるようになりました。

今回は、超最近のエピソード2本を踏まえて、書き残してみます。

◆大学時代のアルバイト由来

画像1

大人が言うことって面倒くさいと思うことも多いでしょう。でもね、わざわざ言うっていうことはそこに理由があるし、君に言ったら分かってもらえると思うから言うんだよ。

少しずつでいいから、なんでそんなことを言われたのか、その理由を腹落ちするまで考えてごらんなさい。そういうことを繰り返していったら、社会人として働く頃、他の同級生よりも輝く大人になっているからね。

シチュエーションとか諸々省きますが、コレ、諸事情あって学校の許可を得て働いているアルバイト君に私が言った言葉です。

働きなれていないということもあるのか、複数のこととが重なるとテンパっちゃうアルバイト君。

このアルバイト君に発したアドバイスのベースになっているのは、大学時代にアルバイトしていた企業で先輩から言われた言葉たちです。

画像2

あの当時は辛かった。今思い出しても涙が出てきます。

上手くいくときはうまくいくけれど、そうじゃないときには空回りをしてしまう……。

指摘を受けるたびに「なんて仕事ができない人間なんだろう」と思っていました。

でも、数年たって、その当時の先輩と食事をする機会があったときに、思い切って聞いてみまたのです。

「あの時の私、使えなくて酷かったですよね?」と。

すると、私にとっては想定外の言葉が返ってきました。

「真面目で素直でかわいかった。だからみんな、真剣に大切に武井ちゃんのことを育てようと思ったんだよ」

画像3

「そうだったんだ……」

先輩方の気持ちは嬉しかった。社会人しての基礎はこの先輩方に作ってもらえたと思っている。有り難いことです。

でも、当時の私には伝わっていない。

どういう意図で言っているのか伝えないと、相手には伝わらないもんだんだなぁ……。

直接指導する時も、指導のされているひとのサポートをする時も、自分にできる範囲内で「こういう意図なんだよ」というようになったのは、この経験がきっかけです。

◆20代に得た生きていくヒント

画像4

その仕事が好きなのに自分がその仕事に自信を持てなくてマイナスの感情を抱くなら、時間がかかってもいいから、自分の仕事になぜそんな感情を抱くのか考えてごらん。

自分の仕事のどんな部分に誇りが持てるか腹落ちしていたら、外から何を言われても動じないよ。

先日、新卒で保育士になった女性と久しぶりに会った時に言った言葉です。

詳細は聞きませんでしたが、誰かから仕事に対してマイナスなことを言われたと。とても悲しかったと。いつもの明るさはすっかり消えてしまっていました。

この保育士ちゃんに発したアドバイスのベースになっているのは、社会人になってガツガツ仕事をしていた頃に先輩から言われた言葉たちです。

画像5

想いを吐き出したいときって、「愚痴を聞いてほしい」「共感してほしい」という気持ちが少なからずあります。

当時、先輩にも多くの想いを聞いてもらいました。

でも、今、私の中に残っているのは、愚痴を聞いてもらったことや共感してもらったことだけではありません。

ありとあらゆる角度から「で、どうする? どうしたい?」と自問自答のヒントをくれた先輩からの言葉たちです。

あの頃は「そんなこと言われても分からないよ」と言っては先輩を困らせていましたが、今となっては自分で考えて自分で行動することで解決する大切さが身に染みています。

◆間接的な恩返し

画像6

中小企業診断士として人材育成に関与するようになってから、それまで以上に、人が成長する様子に触れられることに喜びと興味を覚えます。

理由はいくつもあるけれど、そのうちのひとつは、成長していく彼ら彼女たちに当時の自分を重ね、お世話になった先輩方に感謝できる機会だからかもしれません。

本当は本人に恩返しできればいいのだけれど、恩返しできる人ばかりではなくなっています。

先輩方から気づかせてもらった数々のことを次の世代に繋げていく。

これも、中小企業診断士として、一人の大人として、私がやっていくべき活動だと、今ではそう思います。

中小企業診断士としての活動源は自分の経験ですね、本当に。

画像7

【追伸】
なんでこんなことを書いたかというと、減らないアイツのせいで再放送が増えている懐かしいドラマ達のせいです、きっと。

特に“やまとなでしこ”がマズかった。

私個人としては好きなドラマなんですが、その当時一番お世話になった先輩が好きなドラマも“やまとなでしこ”で。その先輩が夢に出てくるんですよ、最近。

「自分のことを振り返りなさい」っていう指令なのかと考えた次第です。

おかげで寝不足です……はやく解消したい……(汗)

いいなと思ったら応援しよう!

武井綾子(中小企業診断士)
頂いたサポートは中小企業支援・創業者支援に繋がるような使い方をさせて頂きます。また、サポートを使わせて頂いた際には記事として内容を書かせて頂きます。