見出し画像

反射神経の良い尖ったスライムに、私はなりたい。

先日、何かとご縁がある聖学院さんのFacebook投稿で知った、神田伯山さんのNHKファミリーヒストリー出演。

神田伯山さんが、個性的な生徒さんが多いなぁと普段から感じている聖学院さんのOBだと知って、それはそれでとっても納得しました。

そして、それと同時に番組内に出てきた聖学院時代の恩師(?)を知ったことで、自分の思いを整理する機会を得たのです。

今回はそんな話から始めてみます。

◆てったの話

中学・高校6年間通った我が母校は県下有数の進学校でした(当時は)。

成績至上主義っぽいところはありましたが、一方で、個性的な先生が数多くいました(当時は)。

「この研究はお金にならないんだよ~」と言いながら、虫かごと網をもって走り回っている生物の先生とか、自分が好きな国だからと中学1年間デンマークのことしかやらない地理の先生とか、なぜか中学入学直後にシューベルトの野ばらをドイツ語で暗譜で歌うことを課題にした音楽の先生とか(おかげで今でも歌える)。

あげればきりがないほどキャラの濃い先生陣の中に、“てった”という漢文の先生がいました。

てったの授業もまた独特で、高校1年から始まった漢文の授業は1年間ずっと、論語の白文に返り点(レ点とか)を打って、辞書を片手に日本語訳するというもの。

当時、今のようにインターネット環境が整っていなかったこともあり(年齢バレそう……)、ググって答えを準備しておくというズルができません。

結果、漢文のテストは散々なものだったけれど、てったの授業の中で好きな時間がありました。

それは“自己の相対化、絶対化”に関するもの。

漢文の試験テーマになりやすい論点なので、てったが授業中に語ることは必然なのだけど、私にとっては新鮮でした。

物事の見方・考え方を1年間かけてストレートに伝えてくれる先生は、いなかったから……。

※一瞬だけなら、ユリちゃんかなぁ。

親が与えてくれたものとは別の物の見方・考え方を多感な時期に知ることができたのは、今の私に大きく影響していると感じています。

実際、今も、なぜそのような考え方をするのかと興味深く思う人のことは大好きです。脳内をのぞき込んでみたい欲、ハンパない。

◆アイツがもたらす世界

私たちの周りは今、目に見えないアイツのせいでグチャグチャです。

困っている人がいる。
疲弊している人がいる。

それは確かにそうなのだけど、このグチャグチャがきっかけとなって、ありとあらゆる常識が変化するのではないかと、私は考えています。

仕事は行くもの。
顔を上げれば人がいるもの。

家でできる仕事は家でするもの。
自分がインターネットにアクセスすれば人がいるもの。

こんな世界で生きていける人って、どういう人なんでしょう?

私なりの答えは、今回のnoteタイトルです。

ファミリーヒストリーを見て、自分の学生時代を振り返ってみて、多感な時期に数多くのものの見方・考え方に触れることって本当に大事だと感じました。

自分の引き出しにあるべき宝物が多種多様であればあるほど、考えるし、考えが柔らかくなる。

結果、引き出しの持ち主である自分の個性が磨かれ、光り輝く。

そんな人たちこそ、これからの世界で生きていける人なのではないでしょうか。

ある程度成長してしまうと、自分を変えるって本当に本当に難しいです。

普段から意識して、多種多様な物の見方・考え方に触れていないと、引き出しの宝物は増えないし、考えが柔らかくならないし、個性が出ないから……。

◆いま私にできること

今、このグチャグチャを乗り越えるべく、たくさんの補助金・助成金・融資があります。

これがすべてではなく、今後も追加の補助金・助成金・融資は出てくるでしょう。

それらを困っている人・企業に示し、使ってもらうための手助けをすることは、中小企業診断士である私のできることです。

実際、申請のサポートに明け暮れた1週間でした(一旦は落ち着いたけど)。

でも、それだけじゃなくて。

今後、今までの常識の延長線上にはないヒントが必要になったときに、良いネタを出せる人間でありたいのです。

そのためにも、普段から反射神経の良い尖ったスライムになるべく、自分の中に出来上がった常識を壊す活動をしていきます。

これが、いま私にできること。

「その昔、こんな人がいてね」と良い意味で言ってもらえるような、そんな人間に、私はなりたい。

まるでライブツアータイトルのような名前が付いた週間中に、こんなことを考えていました。

いつか、「こんなゴールデンウィークもあった」と笑える日がきますように……。

いいなと思ったら応援しよう!

武井綾子(中小企業診断士)
頂いたサポートは中小企業支援・創業者支援に繋がるような使い方をさせて頂きます。また、サポートを使わせて頂いた際には記事として内容を書かせて頂きます。