中小企業診断士がリアル情報交換で得られる“言葉化の重要性”
私自身、移動距離と運気って比例するなぁと感じています。
実際、今年は仙台往復生活をはじめ、移動が多くて。
そして、その恩恵なのか、今年は今まで以上に「情報交換しませんか?」と、中小企業診断士を中心に声を掛けていただけることが本当に多いです。
例えば、各地から東京に来たタイミングでお声がけをいただいた際には、“東京ならでは”な食事を楽しみながら情報交換できれば……と考えて、場所を選んでいます。
「東京にはこういうものがあるのだ」というところから得られる気付きは、声を掛けてくださった方が各々の拠点に戻ったときの話のネタになったり、活動のヒントになったりするのでは……という想いがあるからです。
中小企業診断士として活動する中で得られた経験や知見は、“自分の引き出し”に格納され、財産となります。
しかし、得られた経験や知見を蓄積するだけでは、それらは視野が偏ったり精度がイマイチなことに気づかなかったりし、結果、使い物にならないゴミのようなものになってしまう……。
そこで今回は、中小企業診断士が声を掛けていただいた皆様と情報交換をする際に、想いや経験・知見を言葉にして第三者に伝えることの重要性について書き残してみます。
◆ 自己理解の深化
普段、何気なく頭の中で考えていることや、感じていることを言葉にする――。
この、一見当たり前のようなことも、そのプロセスを実際に経てみると、想いや経験・知見の中で曖昧だったものがクリアになり、「おぉ、自分ってそんなことを考えていたのか」と再認識することができます。
診断士1年目の頃から実務面でお世話になっている先輩診断士にコロナ禍前ぶりにお会いしたことがありました。
その際、どのようなピアニストが好きなのか――という話になりまして。
それこそ、「おぉ、自分ってそんなことを考えていたのか」です。自分の言った言葉に自分でビックリするという(汗)。
そして、自分で驚いてしまった自分の言葉をきっかけに、言葉になっていない数々の想いや経験・知見は自分の歩んできた道があるからこそ生み出されるのだなぁと、見えていたつもりで見えていなかったものを先輩診断士に気付かせてもらえました。
◆ 新たな視点
言葉を使って自分の想いや経験・知見を第三者に伝えることで、相手の反応や意見を受けることになります。
このことも、想いや経験・知見が可視化されたことによるメリットだと感じています。
第三者からの視点や意見は、自分の考えを補完したり、まったく異なる視点から問題を見直すきっかけになったりするからです。
上に書いた先輩診断士からのひとことからも、新たな視点を得られることができています。
大阪在住・在勤の中小企業診断士に声を掛けていただいて情報交換をさせていただいた際、倉庫業界における中小企業診断士の必要性について話が進みました。
前職時代から倉庫業界の皆様には本当にお世話になっていたので、多少なりとも業界の特性や問題点は理解していたものの、実際に今でも現場に深く入っている中小企業診断士からの情報により、倉庫業界の難しさに改めて触れることができました。
◆ 信用・信頼と連携
想いや経験・知見を言葉にして伝えることは、第三者との信頼関係を築く上でも重要な要素だと感じています。
情報交換を行う場において、過度にならない範囲内で自分の意見や知識を積極的に共有することは、相手によっては「そこまで話をしてくれるのか」と思っていただけることも、しばしば。
そして、そういった積み重ねをしていくことで、私自身の“人となり”の精度は相手の中で高まり、信用・信頼に繋がります。
実はこれまで、中小企業診断士として活動する中で、営業らしい営業ってしていなくて、私。
ただ、様々な機会に想いや経験・知見を交換してきたところから、今の支援先や活動にすべて繋がっています。
だって、中小企業診断士になって幼稚園生向けに授業するなんて、資格受験生の頃には1ミリも想像していなかったですもん。
◆ リアル情報交換だから得られる宝
想像していなかった場所へ行き活動ができるのも、すべての始まりは想いや経験・知見を言葉にして伝えることから――。
このnote記事を下記ながら、ふと、そえ思いました。
これも、想いや経験・知見を言葉化しようと原稿を書いていたからこそ実感できた、私にとっての新しいネタだと感じます。
言葉にして第三者と共有することで、自分の考えがどのように受け取られるのか実感し、そのフィードバックをもとに、さらに考えを深めていく。
そして、そのプロセスを重ねていくことで、自分自身が成長する大きな促進要因になる。
これって、オンラインでもできることだけれど、言葉や表情の温度感がストレートに分かるからこそ、リアルな場で続けることに意義があるのではないでしょうか。
これからも情報交換の場を大切にしていきます。
お声がけ、お待ちしております。
(ここだけは人見知りが前面に出て受け身になりがちでして……反省。)