【ビーコル】サンロッカーズ渋谷戦に向けて予習・復習をする話【第2ラウンド】
〇はじめに
第7節、横浜ビー・コルセアーズは三遠ネオフェニックスと対戦。オーバータイムまで勝負を持ち込んだものの、結果はくやしい敗戦。
杉浦佑成選手の通算300試合出場、デビン・オリバー選手のB1個人通算500ディフェンスリバウンドという記録に花を添えることは残念ながらできませんでした。両選手、おめでとうございます!
前節、仙台89ERSとのGame2に引き続き、2試合連続でのオーバータイムでの試合となりました。残業が続いています・・・お疲れさまです。
本当に体力的には厳しい所だと思いますが、次節の対戦相手はサンロッカーズ渋谷(以下:渋谷)。
先月の対戦では、23点差と大きく引き離されての敗北となってしまいました。ぼくも会場で試合を見ていましたが、なかなか苦しい試合でした・・・。
渋谷とは10月、今月、来月(天皇杯)と3か月連続での試合となります。タイトル獲得に向けても、渋谷戦は非常に重要な試合となりますね。
そして、なにより先月の試合のリベンジを果たす機会が早速やってきました。この前の借りは、早いうちになんとか返してしまいましょう。
今日はそんなサンロッカーズ渋谷戦に向けて、予習と前回対戦の復習をしたいと思います。
〇前回のサンロッカーズ渋谷戦
まずは、前回対戦前の記事を載せておきます。ご興味があればどうぞ。
前回記事でのまとめ部分を見てみると、このようにまとめていました。
ちなみに試合結果はこんな感じでした・・・。
上記ページからわかることをまとめると、ビーコル目線での前回の試合は以下のような内容だったことが振り返られますね。
・全体的にシュート確率を低く抑えられてしまった
・渋谷にスリーポイントを高確率で決められてしまった
・ディフェンスリバウンドを多く取られてしまった
・ターンオーバーからの失点を多くしてしまった
・一度もリードを奪うことが出来なかった
一応、ハイライトをのせておきます。心が穏やかなタイミングでご覧になってくださいね。
〇今シーズンのサンロッカーズ渋谷
〇昨シーズンとの比較
ここからは、今シーズンのサンロッカーズ渋谷のスタッツについて考えてみたいと思います。
まずは、昨シーズンとの比較から。表にまとめるとこうなります。
上の表を見てみると、以下のことが言えそうですね。
・平均得点、平均失点がどちらも下がった
・シュート本数が少なくなった(スローテンポ化?)
・リバウンドに苦戦している傾向にある
・少なかったターンオーバーがさらに少なくなった
今シーズンの渋谷はコーチ陣・選手ともに入れ替わりが多い年でもありました。
ルカ・パヴィチェヴィッチHCが昨シーズンまで指揮をとっていた、アルバルク東京(以下:A東京)とも比較をしてみたいと思います。
昨シーズンの、渋谷とA東京のスタッツを比較してみると以下のようになります。かなりチームカラーが異なる2チームだとわかりますね。
ざっくりと特徴をまとめてみると、それぞれのチームには以下のような傾向にあるといえます。特に、バスケのペースに大きな差がありそうですね。
さて、ここまでの特徴を踏まえて、今シーズンの渋谷がどうなのかを考えてみたいと思います。
〇ルカHCの色が強く出つつあるサンロッカーズ渋谷
さて、昨シーズンの渋谷とA東京のスタッツを比較してみると、特徴がかなり異なる2チームであるということがわかりましたね。
ハイペースなバスケをする傾向にあるサンロッカーズ渋谷に対して、スローペースのバスケを行うアルバルク東京。
アルバルク東京からルカHCが加わったサンロッカーズ渋谷はいったいどのようなチームへと向かっているのでしょうか?
そこで、昨シーズンの渋谷・A東京と、今シーズンの渋谷を並べて考えてみたいと思います。そうするとこうなります。
こうやって表を見比べてみると、今シーズンの渋谷は昨シーズンのアルバルク東京に近いチームを目指しているのかなと感じられます。
昨シーズンまで多かったFG試投数がかなり少なくなっています。スローペースなバスケになりつつあります。
やはりルカHCのカラー・考え方が、チームに強く影響を与えているのかもしれないですね。
また、渋谷にはスリーポイントが得意な選手が多いこともあってか、スリーポイントの試投数はアルバルク時代の昨シーズンよりも増やしてきています。
きっと、チームメンバーの特徴や得意分野を考慮して、ルカHCも柔軟に作戦や戦術を立てているのでしょう。
〇ケガに苦しむサンロッカーズ渋谷
今シーズンの渋谷はかなりケガが多くなってしまっています。シーズン開幕時にはジェームズ・マイケル・マカドゥ選手が左肩関節後方関節唇損傷によりインジュアリーリストへ。全治未定で、アメリカへ帰国。
そこで、ジェフ・ギブス選手と契約し、インサイドの補強を図りました。今シーズンのギブス選手は平均20分の出場、6.0得点、6.0リバウンドの成績を残しています。
というところまで、前回対戦前の記事では触れていました。
しかし、サンロッカーズ渋谷はその後もケガに苦しんでいます。
サンロッカーズ渋谷の選手のみなさま、お大事になさってください・・・。
インフルエンザの永吉佑也選手は、次節ビーコル戦はわかりませんが、12月には復帰が出来ることでしょう。
しかし、ライアン・ケリー選手と村越圭祐選手については復帰時期のめどが全く立っていない状況のようです。
インサイド陣の選手たちの長期離脱が進んでしまうと、リバウンドを取るのは難しくなるのではと思います。ビッグマンが不在だと、インサイドでのディフェンス・オフェンスが厳しくなってしまうでしょうからね・・・。
特に、ライアン・ケリー選手は渋谷に在籍年数も長く、昨シーズンも攻撃面・得点面でも非常に活躍してくれていた外国籍選手です。ルカHCも大きな戦力としてカウントしていたことでしょうから、マカドゥ選手とあわせて、両選手の長期離脱は想定外だったのではないでしょうか?
〇連携がまだ深まり切っていない渋谷
現時点のサンロッカーズ渋谷は、チームの連携がまだ十分には深まっていないのではないかという可能性が考えられます。
コーチの交代・多くの選手の入れ替わりによって、今シーズンのサンロッカーズ渋谷は戦術面での変更も多くあると思われます。
その影響について、今回はアシストの点から考えてみたいと思います。
今シーズンの渋谷に所属する選手で、昨シーズンのアシストが2.0以上の選手をまとめ、アシスト数、AST/TOについて2シーズンで比較した表を作ってみました。そうするとこうなります。
この表を見ると、渋谷の選手たちはアシスト能力の高い選手も多いですが、現状ではまだその力を十分に発揮出来ていない状態だと言えそうです。
アシスト数もそうですが、AST/TOを見てみても、現状は昨シーズンほどスタッツが伸びてきていないようです・・・。
移籍して、チームシステムも大きく変わったであろう中で、アシスト数を効率よく伸ばしている田中大貴選手の安定感はさすがですね。
逆に言えば、ケガで離脱した選手が戻り、チームの連携が深まってくれば個々の高いアシスト能力が活きてきて、攻撃力もどんどん上がってくるのかもしれませんね。
〇対戦相手目線で考える渋谷戦
ここでは、対戦相手の目線からサンロッカーズ渋谷戦を考えてみます。
サンロッカーズ渋谷と戦った対戦相手のスタッツをまとめてみました。表は数字が多くて見にくいので、ご興味がある方だけご覧いただければ・・・。
この表を見てみると、全体傾向としてサンロッカーズ渋谷と試合をすると以下の傾向があると言えそうです。
・シュート本数が少ないスローテンポな試合になりやすい
・2P、3Pのシュートが比較的確率良く決まる
・リバウンドは極端に変化しない
・ロースコアに抑えると渋谷が勝つ傾向にある
上の点がどうなるかが、今度の渋谷戦での注目点となりそうです。
前回の渋谷戦では、ビーコルはシュート本数を多く、スリーポイントを多めにした、ハイペースなバスケで戦いました。しかし、なかなかシュートが入らず、結果的にはロースコアに抑えられてしまいました・・・。
現在の渋谷はインサイドの選手が少なくなっているので、今度の試合ではその部分を意識してインサイドを中心に攻めてくる場面もあるかもしれないですね。
サンロッカーズ渋谷出身で、ビーコルにいる日本人SFはどちらも大きいし、サイズの優位が活きる場面もあるのではないでしょうか?
〇まとめ
・渋谷はルカHCのもとスローペースなバスケへ移行中?
・連携が深まれば、アシストも増えて、得点力ものびそう
・インサイド中心に高確率なシュートを打って、ハイスコアなバスケを!
まずは、渋谷の選手のみなさま、ケガが多くなってしまっていますが、お大事になさってください。
ですがビーコルとしては、まずは10月の借りを返さないといけません。次節の渋谷戦に勝っていい流れでバイウィークに突入したいですね。
2試合連続のオーバータイムでの試合もあり、選手のみなさまは体力的にかなり厳しいと思います。シーズン最初の踏ん張りどころかもしれないですね。
前回の渋谷戦、水曜日の夜にもかかわらず、多くの渋谷ブースターの方が横浜へいらしていました。
今回はアウェーでの試合とはなりますが、渋谷と横浜はお互いにそこまで遠い地域ではありません(前節の豊橋と比べれば)。
きっと多くのビーコルブースターの方がいらっしゃるでしょうから、渋谷の応援に負けないよう後押ししていきましょう!
ぼくも現地に行きますので、少しでも力になれるようがんばりたいと思います。
がんばれ、杉浦佑成選手。がんばれ、ビーコル。
おわりです!
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