【滋賀レイクス】岩手ビッグブルズ戦に向けて予習・復習をする話【ハードウィーク】


〇はじめに



 ライジングゼファー福岡との西地区首位攻防戦は1勝1敗で星を分け合う事となりました。Game2でしっかりとカムバックしてアウェーの地で勝つことが出来たこと、非常に大きかったのではないでしょうか。



 ライジングゼファー福岡との対戦も前節で終わりではありません。4月にも再びアウェーの福岡県で戦う事となります。そして来週には熊本ヴォルターズともアウェーでの試合も待っています。




 プレーオフへの順位争いも激しさを増す所ですが、目の前の試合ひとつひとつに全力で戦って、勝ち星を重ねていきたいですね。



 そんなレイクスの次節の対戦相手は岩手ビッグブルズ。ケルヴィン・マーティン選手とのレギュラーシーズンでの対戦も最後となります。今回はそんな岩手戦について調べていきたいと思います。



 10月・12月の対戦の時にも過去記事を作っています。お時間があれば、ぜひご覧ください。







〇今シーズンの岩手ビッグブルズ




 まずは、現在の岩手ビッグブルズについて確認しておきましょう。


 現在、岩手ビッグブルズは15勝32敗。東地区の6位、ワイルドカード7位に位置しています。


 
 今シーズン、リーグ勝率の下位2チームが降格となってしまいますが、現状岩手は降格圏内に位置しています。


リーグ公式HPより(2024年3月15日終了時点です)



 ですが、1つ上の順位の愛媛オレンジバイキングスとはゲーム差が1つ。さらに順位がもう1つ上のバンビシャス奈良とのゲーム差は3つ。かなりの接戦です。岩手にもB2残留のチャンスは十分にありそうです。



 岩手ビッグブルズの今後の対戦スケジュールをまとめてみました。現状プレーオフ進出可能性の高いチームが多いですが、岩手はこの先の対戦相手、ほとんどのチームに勝ったことがあります



 滋賀レイクスとアルティーリ千葉以外には勝った経験がありますし、表の試合以外でもライジングゼファー福岡にも勝利を収めています。実力があるチームだと言えますね。




 そんな岩手ビッグブルズの試合の今シーズンのスタッツを、岩手・対戦相手それぞれの目線でまとめてみました。



 今シーズン全体のスタッツから、岩手ビッグブルズの特徴について考えてみます。まとめてみると、こんな傾向があると言えそうですね。


【今シーズンの岩手ビッグブルズの特徴】

〇ディフェンスに力を入れている岩手
 
岩手の対戦相手の平均FG試投数は57.1本
 ②最も平均FG試投数が少ないチームは奈良の61.9本
  →岩手戦では明確に対戦相手のシュート本数が少ない
     スローテンポにさせるディフェンスを行っている?
 
スティールが多く、相手のターンオーバーを引き出す
 
3Pを打たせないディフェンスに力を入れている


〇オフェンスはハイペースなオフェンスを意識している?
 
①シュートは相手と比較すると多く、3Pをメインに戦う
 ②ターンオーバーが少なく、シュートを打ち切れている
 ③ターンオーバーから奪う得点はリーグ1位(827点)
 ④シュート確率に苦戦傾向

〇ディフェンスリバウンドに苦戦傾向




〇時期別に考える岩手ビッグブルズ



 ここからは、時期別に岩手ビッグブルズについて見ていきたいと思います。今シーズンよりB2に昇格した岩手の特徴として「時期を追うごとに徐々に勝率が良くなっている」ことがあげられます。


 月ごとの勝敗・勝率をまとめてみるとこうなります。





 岩手は選手のケガなどもあり、リーグ開幕序盤こそ流れがつかめず黒星が先行してしまいましたが、徐々に勝率が上がっていることがわかりますね。



 時期別にスタッツで比較をしてみても数値の変化は明らかで、時期を追うごとに平均得点は上がってきています。



 2~3月は勝率も五分五分ですし、平均得点と失点で比較しても平均得点の方が上回る結果となっています。シュート確率やアシスト、ターンオーバーの数値も良くなってきていますね。



 

〇最近の岩手ビッグブルズを考える



 前回の項目で、岩手ビッグブルズが徐々に良くなっていることがわかりました。ここで、最近の岩手について考えていきたいと思います。



 今シーズン全体の傾向として、岩手はケガに苦しんでいて、極端な長期離脱の選手は少ないものの、今節までフル出場をしているのはケルヴィン・マーティン選手のみ。鉄人ですね、タフですね。




リーグ公式HPから






 そんな岩手ビッグブルズにトラブルが。チームトップの得点力を持ち、ここまで全試合に出場していたマルティン・クラムポル選手が靭帯損傷のため長期離脱となってしまいました。お大事になさってください・・・。



 インジュアリーリストの問題から、今節のレイクス戦は欠場となることが決まっております。







 2月17日より戦列を離れてしまっているクラムポル選手ですが、ここまでチームの得点を引っ張ってきたエーススコアラーの不在による影響は間違いなく大きいはずです。



 なので、ここでは2月17日以降に着目して、岩手のスタッツを見ていきたいと思います。



 今回はマルティン・クラムポル選手の離脱に伴い大きく影響しそうな、平均出場時間、平均得点、シュート本数について見ていきたいと思います。



 それぞれを表にしてまとめてみました。全選手を表にまとめると非常に大きな表になってしまうので、一部選手のみの紹介となってしまうこと、ご了承ください。







 こうやって見てみると、インサイドのクラムポル選手が離脱したことにより、C/PFを担当するエリック・トンプソン選手のスタッツの上昇が明確になっています。




 また、クラムポル選手のプレータイムやシュート本数はおおよそ、ケルヴィン・マーティン選手、関谷心選手、横川俊樹選手、エリック・トンプソン選手の上記4名に集めていると考えられそうですね。



 特にPGの関谷心選手はルーキーシーズンながらすばらしい活躍を残していますね。2月以降はさらに得点力を伸ばしていますし、今シーズン岩手の救世主になるかもしれないですね。




 岩手の選手、特にインサイド陣はプレータイムが非常に長くなっています。リーグ終盤という重要な局面ではありますが、ケガにだけは本当に気を付けてほしいですね・・・。



〇まとめ



・岩手のDF、スティールからのターンオーバーに注意
・マルティン・クラムポル選手が離脱、お大事になさってください・・・
・ケルヴィン・マーティン選手、関谷心選手など4選手に得点が集中傾向


 岩手はケルヴィン・マーティン選手筆頭に、スティールが非常に得意なチームなので、ていねいな試合運びを行いたいですね。


 また、マルティン・クラムポル選手の不在を受け、岩手はインサイド陣がいつもより手薄になってしまっていると思いますので、サイズ差を活かして戦っていきたいですね。



 レイクス・岩手、お互いに火曜日・水曜日のゲームで、その後がかなりハードな日程になってしまうと思いますので、ケガだけはないようないい試合が見られると良いなと思います。



 今度の対戦が、レギュラーシーズンでは最後の岩手ビッグブルズ戦となります。



 レイクスもB1昇格に向けて、CLIMAX PROJECTをはじめましたが、岩手から来てくれるケルヴィン・マーティン選手に、ダイハツアリーナのレイクスブルーに染まった会場を見てもらいたいですね。




 ハードな日程だけど、今週もがんばれレイクス。



 おわりです!


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