【滋賀レイクス】山形ワイヴァンズに向けて予習・復習をする話②【大一番】
〇はじめに
いよいよやってきたプレーオフ準々決勝。滋賀レイクスのB1復帰への戦いが始まりましたね。
準々決勝は青森ワッツをホームに迎えて戦いましたが、Game3までもつれこむ大接戦となりました。Game1の序盤から両チームともにバチバチの熱い戦いでしたね。
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ディフェンスを変更したり、互いに積極的に勝負を仕掛けていて本当に面白かったです。これぞ一発勝負、短期決戦のトーナメント形式の試合という感じだったのかなと思います。
青森ワッツの選手のみなさまは紳士的で、コート上でレイクスの選手が倒れた時にも手を差し伸べてくれていたのも印象的でしたね。その結果か、レイクスの選手たちも青森ワッツの選手たちが倒れた時にに手を差し伸べていましたね。
プレーオフのような試合の中ではなかなかこういったプレーは出来ないですよね。でも大切だと思います。
試合としては競った時間帯が長く、非常にタフなシリーズだったと思いますが、Game1の敗戦で追い込まれたところから、青森を押し返すことが出来たのは非常に大きかったと思います。レイクスのレベルはまた一段階上がったのではないでしょうか。
さて、そんなB2プレーオフですが次のシリーズは準決勝となります。本当の正念場ですね。ここで勝てば、晴れてB1復帰となります。
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今回はそんな山形ワイヴァンズについて調べてみました。今回はプレーオフを中心に調べてみたいと思います。
過去記事もありますので、お時間があれば、ぜひ。
〇山形ワイヴァンズを振り返る
〇今シーズンの山形ワイヴァンズ
次節の対戦相手は山形ワイヴァンズ。レギュラーシーズンでは31勝29敗で東地区3位でプレーオフへ出場。
プレーオフ準々決勝では、西地区2位のライジングゼファー福岡を破っての勝ち上がりとなりました。レイクス同様にGame1では敗れたものの、その後2連勝を果たしての準決勝進出となりました。
まずは、レギュラーシーズン全体での山形ワイヴァンズのスタッツを振り返ってみましょう。傾向としてはご存じの方も多いとは思いますが・・・。
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【レギュラーシーズンでの山形ワイヴァンズの特徴】
〇スリーポイントに非常に力を入れている
・3P試投数がB2リーグトップの本数(32.3本)
・成功率もリーグ3位と高い(34.8%)
・全体的にどのエリアも3Pの成功率が高め
〇ターンオーバーもリーグ1位の少なさ
〇フリースローの本数、リバウンド、ブロックで苦戦傾向
また、山形ワイヴァンズのスタッツリーダーを見てみましょう。スコア・アシストリーダーはSFのジェームズ・ベル選手。リバウンドはPFのティモシー・ホリフィールド選手がリードしているようです。
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レギュラーシーズンで見れば、平均得点2ケタ超えの選手が3名。いずれも外国籍のインサイド陣の選手です。
また、PGの岡島和真選手と村上慎也選手、SF/PFのルーズベルト・アダムズ選手の3名が平均得点8点を超えているようです。
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おっと、ここでストップです。出来る限りゆっくりとスクロールをして、文章を1行ずつ、じっくり、ていねいに読んでください。
※ここからは滋賀レイクスにとっては明るくない表現が含まれています。試合前にネガティブな情報を見ることを好まない方や、心配性な方、心持ちが穏やかでない方は、あらかじめご覧になられないようお願い申し上げます。
一番上、トップに戻って見出しから「山形の3Pシュート」に飛んでください。そこから続きを読めばいいのです。本当に。
フリじゃないんです。本当に飛ばしてください・・・。
ぼくは止めましたよ。みなさま。
ここをご覧になられたみなさま、覚悟を決めて読んでくださいね。ぼくはぼくなりに誠意を尽くし、最後まで数字に正直に向き合い書き続けます。
だけど、レイクスブースターのみなさまにとって表面上は明るくないデータですし、試合前にこんなものを見せて意気消沈させてしまいたいわけではありません。そこはご承知おきの上、読む方はご覧ください・・・。
本当にレイクスブースターのみなさまを怒らせたり、心配になんてさせたくないんです。ぼくは・・・。
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いつぞやの過去記事シリーズ「B1昇格への道を考える話」で取り扱った、過去のシーズンから振り返り、「B1昇格には、平均得点8得点以上の選手が6名欲しい」という理論を掲げていました。なんと、山形ワイヴァンズはその条件を満たしているのです。ちなみにレイクスはレギュラーシーズン平均得点が8得点以上の選手は4名です・・・。
プレーオフトーナメントの逆側の山を見てみても、平均得点8点越えをしている選手がアルティーリ千葉には6名、越谷アルファーズには4名在籍していることになります。プレーオフ準決勝で、この理論は証明されずに、全くの的外れな理論にしてしまってくれ、みんなお願い・・・。
レイクスのみんな!!ぼくの理論なんか、ぶっとばしてくれー!!がんばれー!!たのむー!!ほんとに!!お願いだから!!どうか!!
すみません、少し取り乱してしまいました・・・。素人が考えた理論ですから・・・軽く流してください。あんな理論は外れてしまえばいいんです。
スポーツマンガでも、たいていデータキャラは主人公たちの成長によって、乗り越えられますからね。レイクスもぼくのデータなんて乗り越えてしまってください。本当にたのむよ、みんな。
暗いデータの話はここまでです。本当に外れてしまってくれよ・・・。
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下から上へスクロールしている人へ。上がってはいけません、ぜったいに。キケンです。
〇山形ワイヴァンズの3Pシュート
さて、気を取り直して記事に戻りましょう。
山形ワイヴァンズの最大の特徴が3Pであることは、周知の事実かと思います。そんな山形ワイヴァンズの3Pシュートについて見てみましょう。
山形ワイヴァンズは先述の通り、リーグで最も3Pを多く打つチームでした。レギュラーシーズンでの平均試投数は32.3本。リーグで2番目に多かった岩手ビッグブルズの試投数が28.9本だったことを考えると、ぶっちぎりで試投数が多かったと言えるでしょう。
そして、その山形ワイヴァンズの3Pを振り返ってみると、得点源のジェームズ・ベル選手、マイケル・フィンケ選手が最も多く3Pシュートを打っています。
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平均試投数でいえば、ジェームズ・ベル選手の1試合平均6.8本はリーグ個人2位の多さです。
青森ワッツのジョーダン・ハミルトン選手が3P試投数でリーグトップの1試合平均7.4本(プレーオフでは平均8.6本)なので、ハミルトン選手と同じくらい3Pを打つと考えるとわかりやすいのではないでしょうか。
チーム全体で見ても3Pシュートは多く、チームで8番目に3P試投数が多いティモシー・ホリフィールド選手は1試合平均が2.7本となっていますが、リーグ全体では個人61番目の多さとなるようです。
3Pの平均試投数が多い61人の中に、山形ワイヴァンズの選手が8名ランクインしています。B2リーグは14チームなので、単純にわり算をすれば1チーム4~5人がランクインするはずです。山形は倍近い選手がランクインしているので、いかに3Pに力を入れているかがわかりますね。
また、山形ワイヴァンズのショットチャートを見てみると、3Pも2Pも明確に左サイドからの試投数が多い傾向にありますね。
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特に左コーナーの3Pの成功率の高さは見事の一言です。ミドルシュートも左サイドの方が成功率が高いですね。
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○プレーオフ:準々決勝の振り返り
ここからは、山形ワイヴァンズのプレーオフでの試合を振りかえりたいと思います。レイクスもそうでしたが、やっぱりプレーオフとレギュラーシーズンではいろいろと変わる部分も多いでしょうからね・・・。
○山形・福岡の特徴を簡単に振り返る
まずは山形ワイヴァンズ、対戦相手のライジングゼファー福岡の特徴を考えてみましょう。プレーオフは1チームとの対戦のみとなってしまいますので、対戦相手の特徴を踏まえた上で、考える必要があるはずですからね。
両チームのレギュラーシーズンでの主なスタッツをまとめてみた表が以下のものとなります。こうやって見てみると、特徴が異なる2チームの対戦となっていたようです。
レイクスと青森ワッツは平均得点が高くて、ペースも早い、似たタイプのチーム同士での戦いでしたね。
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一応、両チームの特徴で目立った部分だけを簡単にまとめた表を作ってみました。上の表を全部読むのが大変な場合は見てみてください。
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また、両チームともターンオーバーがかなり少ないチームであるので、AST/TOの数値がリーグでも上位のチームだったようですね。
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そして、ライジングゼファー福岡の各選手の平均出場時間や、平均得点、チームのショットチャートを以下に載せておきますので、お時間があればぜひご覧ください。一度目を通しておくと、理解も深まると思いますので・・・。
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○Game1の振り返り
まずはGame1から簡単に振り返りましょう。Game1はホームの福岡が先勝。第1クォーターでリードを作り、逆転させずに勝ち切った試合だったのでしょう。
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また、スタッツ的にはリバウンドに大きな差が出ていて、福岡がオフェンスリバウンドを15本(山形は6本)獲得し、セカンドチャンスポイントで22得点(山形は8点)と大きなアドバンテージを作りました。
セカンドチャンスからの得点が多かったこともあってか、2Pシュートを60.5%と非常に高確率で福岡が決めています。
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さらに、福岡はC/PFのギャビン・ウェア選手とPGの重冨周希選手が6本、SG/SFの谷口光貴選手が5本と多くフリースローを獲得しました。
福岡・山形はファール数に大きな差がなかったので、福岡の選手が山形の選手からシュートファールを多く引き出したと言えそうですね。
重冨周希選手はこの試合15得点と、シーズン平均3.6得点から大きくステップアップする見事な試合を見せてくれていました。
また、中田嵩基選手が無得点ながらも12分出場で+/-の数字が+11点とチームの勝利に大きく貢献していたことがわかりますね。
山形の方は、ティモシー・ホリフィールド選手が32分出場し21得点という大活躍を見せました。しかし、エースのジェームズ・べル選手が14得点を上げたものの、シュート成功率を抑えられてしまったようです。
詳細は下記ボックススコアを参照しています。
○Game2の振り返り
Game2は、Game1で敗れてしまった山形が福岡を押し返し、1勝1敗とイーブンに戻しました。
ロースコアな試合展開となり、スタッツ上では福岡のペースに見えますが、山形が勝利を収めました。スコアチャートを見ても、ほとんど40分間ずっと競った展開となり、タフな試合だったことが想像されますね。
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スタッツから見ると、ハイスコアになったGame1と比較するとFGの試投数、成功率が両チームともに大きく下がっています。それだけディフェンスに注力したゲームとなっていたと言えそうですね。
特に3Pシュートでの変化が目立っていて、福岡は成功率を大きく落とされてしまい、山形は3Pの本数が少なくなってしまっていたようです。互いに3Pへのケアをきちんとされていたのだと思います。
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互いにターンオーバーが8本と少なく抑えられたGame1と比較し、Game2では山形が14本、福岡が17本のターンオーバーを奪われています。ディフェンスも互いに厳しくなったのでしょう・・・。
そして、山形は奪ったターンオーバーから21得点を上げることに成功しました(福岡は10得点)。
山形がGame1で大きくリードを許したリバウンドでは福岡と五分に戦いました。また、フリースローについては福岡から多くファールを奪い、Game1とは打って変わって、山形が多くのフリースローから得点を上げることに成功しました。
特にティモシー・ホリフィールド選手とジョーダン・ベル選手が、福岡の選手からファールを多く奪い、フリースローにつなげました。福岡のビッグマンをファールトラブルに追い込めたのも大きな要因だと言えそうですね。
〇Game3の振り返り
勝負のGame3。アウェー福岡の地で、山形ワイヴァンズが勝利をおさめ、見事にプレーオフ準決勝にコマを進めました。
試合自体はGame3も非常に競った展開でしたが、4Qに山形が逆転し勝利を引き寄せました。
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守りあいとなったGame2とは変わり、Game3はハイスコアなゲームとなっていたようです。
その要因の1つとして、福岡がターンオーバーを山形から奪い、得点につなげたことがあげられそうです。福岡が18得点を上げる中、山形を3点に抑えました。
前日山形の勝利に貢献した部分を、福岡が対策したと言えそうです。試合を追うごとにターンオーバーからの得点が増えていて、ディフェンスに優れた福岡の強みが光った部分なのかもしれないですね。
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また、ライジングゼファー福岡はインサイドを中心に攻めて、ゴール下のシュートを27本も打ちました。
山形ワイヴァンズはゴール下で高確率にシュートを決めたものの試投数は13本にとどまりました。もともと3Pに定評のある山形ですが、シュート確率の高い、ゴール下での試投数で大きく差がついた部分だと言えそうです。
ですが、山形はフリースローを多く奪い得点を重ね、福岡に大きなリードを与えずに得点面でついていきました。
ジョーダン・ベル選手は37分もの長時間出場するも、自身のファールを0に抑えながら、福岡の選手から10ものファールを引き出し、12本ものフリースローにつなげました。
そして、3Pシュート4本の成功を含む30得点を上げ、見事に山形を準決勝へ導きました。まさにエースですね。リーグからもハイライトが作成されていました。
〇山形目線で福岡戦を振り返る
ここでは山形ワイヴァンズ目線でプレーオフ準々決勝をざっくりと振り返ってみたいと思います。各試合ごとの大きそうなトピックについては紹介させていただいたつもりですので、ここでは3試合を通して考えることが出来ればと思います。
〇ショットチャートから考える
まず、山形自身のショットチャートから見てみましょう。レギュラーシーズンのショットチャートと比較すると、シュート成功率には差が出ていることがわかります。
記事序盤で「(レギュラーシーズンの山形は)左サイドの方がシュート成功率が高い」と言及しましたが、プレーオフでは右サイドの方がシュート成功率が高いようです。
これについては福岡の方がスカウティングで「山形は左サイドの方が得意な傾向にある」ことを踏まえ、ディフェンスの対策を行ったのでしょう。データは3試合のみと少ないので、十分な検討とは言えないと思いますが・・・。
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また、3Pシュートを打つ割合が下がり、ミドルシュートの割合が上がっていますね。シュート成功率が高いゴール近辺のペイントエリアや、山形が力を入れている3Pを簡単には打たせてもらえなかった可能性がありますね。
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レギュラーシーズン、プレーオフでのシュート割合(分布)をまとめてみると、若干ではありますが変化が出てきていますね。
福岡もスカウティングの結果、点が入りやすいゴール下と3Pを防ぐディフェンスを徹底したという事でしょう。
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その一方で、ライジングゼファー福岡のプレーオフでのシュート割合を見ると、ペイントエリアでのシュートの割合がレギュラーシーズンよりも増えていたようです。
特にゴール下でのシュート割合が21.8%から26.1%と4%以上増加しています。それだけ福岡の攻撃がゴールに接近出来ていたと言えるでしょう。
レイクスもサイズ面を重視して今シーズンの強化を行ったこともあり、インサイド、ゴール付近での攻防には自信を持っていいチームだと思います。
サイズのミスマッチを上手く活かしながら、インサイドでの得点やファールの獲得を目指したいところですね。
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〇各選手のスタッツから考える山形
ここからは、山形の各選手のプレーオフでのスタッツを見ていきましょう。参考に、ぼくがまとめた表についてはレギュラーシーズンの平均数値を参考に載せておきます。
まずは、出場時間から見ていきましょう。今シーズンのプレーオフでは、9人の選手で基本的にローテーションを組んでいるようですね。
全体で見ると、ジェームズ・べル選手とティモシー・ホリフィールド選手のプレータイムが若干長い傾向にありますが、他の選手は10分~20分程度でプレータイムが分散されているようです。
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平均得点について見てみると、やはりジェームズ・べル選手とティモシー・ホリフィールド選手がチームをリードしていますが、PGの村上慎也選手と岡島和真選手の得点も光っていますね。
ガード陣・インサイド陣で得点源となれる選手が複数人ずついると、対戦する側としては守るポイントを分散せざるを得ないため、なかなか難しい展開になってしまいそうですね・・・。攻める側は攻めるポイントを好きに選べますが、守る側はなかなかそうは出来ないですからね。
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そして、FGの試投数から考えてみたいと思います。FG試投数から見ると、シュートは上述の4選手とマイケル・フィンケ選手の5名で80%近いシュートを打っている計算になりますね。
その中でも、3Pシュートの試投数に関しても8人もの選手が平均3P試投数が2本を超えています。レイクス的には「どの選手も3Pを打ってくるチーム」と考えてディフェンスをすると良いかもしれないですね。
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○スタミナ面を考える
スタミナ面について考えてみると、Game3まで戦っているので、かなり疲労面での負担も大きいのではないでしょうか。
特に平均出場時間の長いジェームズ・べル選手、ティモシー・ホリフィールド選手は疲労度も高いでしょう。
Game2ではティモシー・ホリフィールド選手が34分、Game3ではジェームズ・べル選手は37分出場と体力的にきつい部分も大きいと思います。
ですが、他の選手はプレータイムに極端な偏りは少ないため、コンディションも比較的調整しやすいのではないかと思います。
ちなみに、レイクスの選手たちのプレーオフでの平均出場時間は以下のようになるようです。キーファー・ラベナ選手やブロック・モータム選手の出場時間が長めの傾向にあるようですね。
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レイクスも山形も、両チームともGame3まで戦った後での今度の準決勝となるため、中5日での試合ですね。
ただ山形のみなさまはアウェーゲームが2週続けて起こる形となり、福岡から山形まで帰る時間、山形から滋賀までの移動時間を考えると、実質的には半日~1日分くらいレイクスの方がスケジュール的には余裕がある感じなのでしょうか?
ホーム開催が行えることの利点が、そういう面でも出てきてくれるといいのですが・・・。
〇個人的な注目選手
最後に、個人的に注目したい選手を紹介して、記事をまとめたいと思います。
〇ジェームズ・べル選手(SF)
まずは山形ワイヴァンズのスコアリーダー。ジェームズ・べル選手です。得点力等については、今回の記事でも何度も言及しておりますが、中外どちらもシュートが打てる、やっかいな選手です(ほめ言葉)。福岡戦のGame3では30得点を上げる得点力も有しています。
平均得点が高いことももちろんですが、3Pはプレーオフでも好調で、両サイドの45度付近からのシュートはどちらも50%以上の成功率と、非常に高確率に決めています。
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196㎝と身長的にはレイクスのフォワード陣と極端に身長差があるわけではありません。45度付近にいる時には、みんなでボールを持たせないくらいのマークやシュートチェックの徹底を期待したいですね。
レイクスの首脳陣がメンバー編成に際して、サイズ(身長)を重視していたことがここで活きてくるのかもしれないですね。
〇村上慎也選手(PG)
続いてご紹介するのがPGの村上慎也選手です。プレーオフでは3試合連続でスタメンとして出場。福岡戦では3試合連続での2ケタ得点を果たすなど調子を上げています。
また、特筆すべき点としてプレーオフでのシュート成功率が非常に高く、FG成功率66.7%、3P成功率55.6%と驚異の数字をたたき出しています。
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プレーオフでのショットチャート
絶好調の村上慎也選手が今度の試合もスタートから出場してくるでしょうから、レイクスとしてはポイントゲッターが増えてしまうので、どの選手のマークにつくか、守備のメンバー編成なども問われそうですね。
〇田原隆徳選手、眞庭城聖選手
最後はレイクスの選手からの紹介です。みなさまもご存じであるように両選手は、山形ワイヴァンズから今シーズン滋賀レイクスに来て下さった選手になります。
チームの公式からも紹介がありますが、B1昇格の大一番での古巣対決となります。両選手にとってはここで勝利し、滋賀レイクスをB1昇格に導くことがなによりも山形のみなさまに元気で頑張っていることを伝えられる恩返しになるのではないでしょうか。
昨季まで在籍した古巣と、B1昇格のかかる大一番で対決することになった二人
— 滋賀レイクス SHIGA LAKES (@shigalakestars) May 9, 2024
山形への感謝と、滋賀をB1に導くという覚悟
田原隆徳と眞庭城聖が、この運命的なストーリーを楽しんでセミファイナルへ挑みます🔥#滋賀レイクス #山形ワイヴァンズ #日本生命B2プレーオフ @MONEY_0527 @wyverns_y pic.twitter.com/LWxn2jbZb7
誰がこんなストーリー予測できたよ。
— 眞庭城聖 (@MONEY_0527) May 5, 2024
古巣山形とB 1昇格懸けた試合できるなんて。楽しみでしかないよ。滋賀一丸で迎え打とう。5000人来て欲しい! https://t.co/O6gP61lqoN
〇まとめ
・シーズンは左サイド、プレーオフでは右サイドが高確率
・ジェームズ・べル選手の得点力は要警戒
・村上慎也選手の安定感は要注意
・ここが本当の大一番、勝利を!!
いよいよ今シーズン最大の山場をここから迎えます。今シーズンのここまですべてはこの日のためにあったと言っても過言ではないことでしょう。
そのためにここまでで一番記事にもいろいろと書きすぎてしまい、すでに9,000文字を超える文章となってしまいました。普段の記事が3,000~3,500字なので、間違いなく2倍以上はある文章となりました。長すぎますね。
ぼくは当日現地には残念ながら行けませんが、配信越しにもわかるような熱く・盛り上がり、ケガがない試合が見られることを関東のかたすみから願っています。
残り2週間、明日からもがんばれ、レイクス。
終わりです!