【ビーコル】三遠ネオフェニックス戦に向けて予習をする話【つよい】
○はじめに
11月のビーコルはアウェー5連戦。
最初の仙台戦は1勝1敗。2戦とも見に行きましたが、いろいろな意味でなかなかハードな2試合でしたね。
ですが、仙台戦Game2のような試合をひとつずつ勝っていくこと、その経験をチームで積んでいくことが強いチームになるために必要なプロセスなのかもしれないですね。
次の対戦は、中2日で愛知県豊橋市で三遠ネオフェニックス(以下:三遠)との試合となります。
仙台戦に向けた記事では11月の試合が4試合と書いていますが、ぼくが観に行く試合ベースで記事を書いておりました。完全に間違えています。失礼いたしました、申し訳ありません。
三遠との試合が恐ろしすぎて、現実逃避をしてしまっていたことで、かんべんしていただけないでしょうか…
同じ中地区所属のチームで、地区上位を走る三遠。間違いなく強敵ですが、ビーコルも優勝を目指す上で避けては通れない相手です。
CS出場枠もダイレクトに争いますしね。なんとか上位チームにくらいついて、ゲーム差をひとつずつ詰めていきましょう!
今回はそんな対戦相手、三遠ネオフェニックスについて調べてみました。
中2日での作成なので、少しコンパクトになります。ご了承ください。
○今シーズンの三遠ネオフェニックス
個人的には今シーズンの三遠、非常にいいチームだと思っています。開幕戦を見に行きましたが、その後も数試合を見て、感想記事なんかも書いてます。ともだちが応援してるしね。
ひまつぶしになれば、どうぞ。
自分で書いた感想記事を見直してみると以下の感想が多いですね(忘れていました)。
・バスケがていねい、ねばりづよい
・チームが全員ハードワークをおこたらない
・ディフェンスもこまめに手を出して、いやなチーム(ほめてます)
さて、ここから本題に入りましょう。
〇三遠のスタッツがすごい
まずは、先行研究からご紹介させていただきます。ストさん氏の「三遠戦展望」。ビーコルの現状や戦術面も含めて大変参考になりました。
ご存じの方も多いでしょうが、三遠ネオフェニックスは現状9勝2敗、中地区では2位の成績です。
そんな三遠のスタッツを見てみましょう。まとめるとこうなります。
![](https://assets.st-note.com/img/1699366587360-ZMuow96vG2.jpg?width=1200)
この表をご覧にいただくとわかるように、三遠はほとんどの項目で昨シーズンよりも成績を伸ばしています。
単純に攻撃力も防御力も上がっていますからね。こりゃあ強いわけです。
数字で見ると、スリーポイントの試投数を10本以上増やしているのも特徴的ですね。ストさん氏も言及されているように、ドライブからのキックアウトでのスリーポイントのパターンが今の三遠の攻撃パターンなのでしょう。
佐々木、細川、クラークの3人が中心です。彼らは少しでもあいたら躊躇なくスリーを高確率で沈めてきますが、何よりもこのチームが凄いと思ったのはチームとしての動きの徹底です。ボールを持ったら必ず縦に割る(ゴールに向かって攻める)ことを選手達全員が意識しています。これが大野HCが一年かけて作り上げたチームカルチャーなのでしょう。とにかくゴールに向かってアタックし、カバーが来たら外にキックアウトしてスリー。
ただ、アウトサイドでパスを回してスリーポイントを打つだけでないということは、フリースローの数が大きく増えていることからもうかがえますね。
ディフェンスがファールをしてでも止めるタイミングとなると、ドライブでゴール付近まで来られた時や、インサイドでごりごり戦う時が多いでしょうからね。
リバウンドもリーグトップの成績ですし、インサイドでもみんなで戦っていることがわかりますね。
〇ていねいで、ねばりづよい三遠
そして、ぼくは過去の三遠感想記事で毎回「ていねい」と書いていますが、「あっ」てなるようなミスが少ないイメージなんですよね。
先述の表で見ても、ターンオーバーがすごく改善されているんですよね。
サーディ・ラベナ選手やコティ・クラーク選手、フォワードやインサイドも担当する選手がドリブルやパスが出来るのは、ターンオーバーの心配等も少なくなるので心強いでしょうね。
ターンオーバーは攻撃回数が減ってしまうので、そういうところを抑えた結果が、FG試投数リーグ1位につながっているのかもしれないですね。
また、ターンオーバーが少ないこと自体もそうなのですが、ターンオーバーからの失点が少ない傾向にあります。
次の表は三遠の対戦相手から見た、「三遠との試合でのターンオーバーからの得失点」をまとめた表になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1699367739819-1vayZ3sOYM.jpg?width=1200)
リーグ全体でのターンオーバーからの平均得点は、1試合あたり14.5点(2023年11月7日時点)。
三遠戦での対戦相手のターンオーバーからの得点が平均12.0点であることを考慮すると、ほとんどのチームは三遠のターンオーバーからあまり得点出来ていないことがわかります。
逆に、三遠戦での平均失点は16.5点であることを考えると、三遠はターンオーバーからの得点が多いチームだと言えます、ちなみにリーグで5番目の多さです。
バスケの試合で、ターンオーバーからの失点が連続で起きてタイムアウトを取らされてしまう、というのは時々ですよね。点差が一気についてしまうような場面ですね。
今シーズンの三遠はそういった場面があまりないのかもしれないですね。堅実ということなのでしょう。
〇三遠戦での特徴(対戦相手目線)
現在の三遠は非常に勝ち星の多いチームなので、三遠目線でのスタッツを見てしまうと、「あー、どの項目も非常にいい成績ですね。すごい。おわり。」となってしまうので、対戦相手目線で見てみることにしましょう。
「あー、相手チームはすごいなあ。」だけだと、なかなか勝つのは難しいですからね。
三遠戦での対戦相手のスタッツをまとめてみるとこうなります。
![](https://assets.st-note.com/img/1699366587437-7EcYHMcSKB.jpg?width=1200)
各チームの平均スタッツよりも三遠戦でよかった項目を青く、苦しかった項目を赤く色を付けています。
①三遠相手には失点が多くなりがち
ほとんどのチームが三遠相手には、平均失点よりも多くの点数を取られてしまったことがわかります。それだけ、三遠の攻撃力がうかがえますね。
70点台に抑えられた2試合(川崎・宇都宮のGame2)のみ、三遠は敗れていますが、その他の試合は80点以上の得点を取って勝利しています。
②三遠はスリーポイントの守備が安定している。
また、攻撃面ではスリーポイントの成功率が低く抑えられている傾向にあります。
リーグ全体でのスリーポイント成功率は約32.8%です(2023年11月7日時点)。ですが、三遠相手のスリーポイント成功率は31.2%。
また、三遠は高確率でスリーポイントを決められた試合がほとんどありません。35%以上で決められた試合は群馬・京都のGame2のみです。
三遠はスリーポイントのディフェンスも波がなく、安定してしっかりと守れていることがわかりますね。
③三遠はターンオーバーは奪うけど、あまりスティールされない
先述のとおり、三遠はターンオーバーからの得点がかなり多いチームです。また、ターンオーバーからの失点も少ないですね
三遠相手のていねいなディフェンス相手に、ターンオーバーを取られてしまうチームが多いようです。
対戦相手のチームはターンオーバーを防げても、オフェンスもていねいな三遠からはなかなかスティールを奪うのもむずかしいようですね。
〇個人的に気になる点
三遠戦に向けて、個人的に気になる点をいくつか簡単に紹介いたします。
〇サーディ・ラベナ選手の体調
前節、宇都宮戦のGame2で頭を打ってしまったとの情報がある、サーディ選手。大けがではないようですが、心配ですね。対戦相手ではありますが、どのチームの選手もけががないことを祈るばかりです。本当に。特に頭はあぶないですからね。
サーディ選手は今シーズン、チーム2位の平均13.3得点(リーグ33位)、5.8リバウンド(うちオフェンスリバウンド2.6本)とハイレベルな活躍を見せるアジア特別枠の選手です。
ドライブもオフェンスリバウンドも非常に強力なので、要注意ですね。本当によく走る選手ですよね。フィジカルも強いし。
大事をとってビーコルとの試合はお休みいただき、来月以降に大活躍していただくのはいかがでしょうか・・・いえ、決してサーディ選手にビビっているわけではありません。ぼくは、選手の体調を心配しているだけなんです。本当です。
〇三遠オフェンスをどう守るのか
平均得点が2ケタの選手が5人もいる三遠。各ポジションに得点力の高い選手たちをそろえることが出来ます。
2ケタ得点ではないですが、大浦颯太選手、細川一輝選手も得点力がありますからね。
文字通りほとんどの選手がスリーポイントも打てるし、チームとしての選択肢が多いのも三遠の長所なんでしょうね。
この強力なオフェンスをどうやって守るのか非常に興味深いですね。リバウンドも含めて、チーム全体でのねばりづよいディフェンスが求められそうですね。
〇まとめ
・三遠はつよい、ていねいな良いチーム
・ビーコルもていねいで、ねばり強いバスケが必要そう
・チーム全員でディフェンス・リバウンドをがんばろう
同地区の上位チーム、三遠ネオフェニックスとの試合。70点台に抑えることが出来れば勝利も見えそうですね。
ただ、非常に高い攻撃力を持つ三遠。サーディ・ラベナ選手の出場はわからないものの、攻撃力が高いことには変わりません。
ドライブからのキックアウトでのスリーポイント、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスなど、チームでしっかりと守ることが求められますね。
仙台からの、中2日での豊橋遠征。体力的にはかなり厳しいと思いますが、この1週間をなんとか踏ん張ってバイウィークにいい形で入ってもらえればと思います。
ちなみに、三遠戦に出場すれば、杉浦佑成選手のBリーグ通算出場試合が300試合となるそうです。ぼくは行けませんが、豊橋に行かれるみなさま、杉浦選手が出場された際には、ぜひお祝いを・・・お願いします。
がんばれ、杉浦佑成選手。がんばれ、ビーコル。
おわりです!