【滋賀レイクス】秋田ノーザンハピネッツの予習をする話【天皇杯】
これは見切り発車で作成した記事です。あらかじめご承知置きの上、ご覧下さい。
岩手ブースターのみなさまにおかれましては、不快な印象を抱く内容となる可能性がございます。あらかじめおわびいたします。
○はじめに
天皇杯2次ラウンド、滋賀レイクスが八王子ビートレインズに勝利出来たら、次の対戦相手は「秋田ノーザンハピネッツ対岩手ビッグブルズ」の勝者と対戦する事になります。
まだ八王子との試合も始まっていないのに、その次の試合の事を考えるのは、いかがなものかという意見がある事もわかっています。
しかし金曜日の八王子との試合の後、数時間で次の対戦相手を調べて、記事を書くのは現実的ではありません。
なので、今回は対戦相手が秋田ノーザンハピネッツ(以下:秋田)になると仮定して記事を書こうと思います。
○岩手ビッグブルズについて
さて、天皇杯2次ラウンドの初戦で秋田と戦う、岩手ビッグブルズ(以下:岩手)についてですが、もちろん実力的な面を軽視をして、秋田の記事を書いたわけではありません。
岩手は9/16~18に開催された「第11回 東北カップ」をコンディションの点から出場を辞退されています。
まずは岩手の選手、並びにチームのみなさま。お体、お大事になさってください。これから長いシーズンも始まります。しっかりとコンディションを整えて、シーズンを迎えて頂けたらと思います。
しかし、現在の岩手はこのような状態にありますので、おそらく天皇杯も万全の体制では挑めない事でしょう。場合によっては、天皇杯も棄権となってしまうかもしれません。
万全でない状態で無理に天皇杯に出場し、さらにコンディションを悪化してしまうと目も当てられないので、棄権をする事も立派な選択肢だと個人的には思います。
なので、今回は秋田と対戦がある前提でこの記事を作成しています。
もし岩手が天皇杯に強行出場して秋田に勝利して、レイクスとの試合となった場合には、金曜日の夜にぼくが岩手の記事を強行作成して、土曜日の試合前までに公開します。
話は変わりますが、ケルヴィン・マーティン選手の加入が発表されましたね。昨シーズン、レイクスでタフに戦ってくれたマーティン選手。新天地での活躍を心より願っています。
○秋田ノーザンハピネッツについて
○昨シーズンの秋田
まずは、秋田ノーザンハピネッツの昨シーズンを振り返ってみましょう。
2022-23シーズンは29勝31敗で東地区4位、ワイルドカード5位でCS出場はなりませんでした。勝率は全体24チーム中、11位の成績となります。
チームスタッツとしては以下の通りです
・平均得点:78.6点(リーグ14位)
・平均失点:77.7点(リーグ 8位)
どちらかと言えば、ディフェンスが得意なチームだとわかりますね。
その他で、秋田のすぐれた部分は以下の部分が挙げられます。
・スリーポイント成功率:34.2%(リーグ7位)
・オフェンスリバウンド:平均11.7本(リーグ7位)
・ディフェンスリバウンド:平均27.4本(リーグ5位)
・合計リバウンド:平均39.0本(リーグ4位)
・平均アシスト数:22.1本(リーグ6位)
・平均スティール: 7.3本(リーグ4位)
やはりリバウンドが強いと、スリーポイントの成功率にもいい影響をもたらすんですかね?
いい所もたくさんある秋田ですが、その一方で昨シーズンは以下の点が課題となっていたようです。
・FG成功率:42.8%(リーグ23位)
・2Pの成功率:48.4%(リーグ24位)
昨シーズンの秋田はインサイドでの得点に苦戦をしていたのだろう事が数字の上からは推測されますね。
○最近の秋田
最近の秋田について、簡単に調べてみましょう。
直近の試合では東北カップでの試合が公開されていますね。青森ワッツ戦、仙台89ERS戦を載せておきます。
大会公式サイトは以下のサイトです。BOX SCOREの部分からスタッツも確認できます。
主なスタッツは以下の通りとなります
【青森ワッツ戦】
・古川孝敏選手:20得点、4リバウンド、2アシスト
・スティーブ・ザック選手:12得点、8リバウンド、8アシスト
・長谷川暢選手:11得点、5アシスト、2スティール
・中山拓哉選手: 8得点、6リバウンド、5アシスト
・ロバード・ベイカー選手:8得点、6リバウンド、5スティール
【仙台89ERS戦】
・古川孝敏選手:18得点
・長谷川暢選手:14得点、5アシスト
・中山拓哉選手:11得点、5アシスト、2スティール
・スティーブ・ザック選手:9得点、9リバウンド、3アシスト
チームでのスリーポイント成功率は青森戦が33.3%、秋田戦で38.1%と今シーズンも要注意ですね。
また、秋田は東北カップの決勝戦で仙台に敗れています。今回の天皇杯2次ラウンドは秋田、大舘開催という事もあり、地元開催では絶対に負けられない所かと思います。
クレイジーピンクと評される、ブースターのみなさまも非常に強力ですね。
今回はホーム開催の勢いもあり、秋田は非常に強力な相手となります。この相手に勝ち切れるかどうかはレイクスにとって大きな試金石となりそうですね。
○秋田ノーザンハピネッツの選手
秋田の選手を一部かつ簡単なものではありますがご紹介させて頂きます。
○中山拓哉選手(PG/SG、8年目)
まずは、中山拓哉選手。秋田一筋8年目の選手ですね。直近3シーズンを見ても、長期離脱なくチームを支えていますね。
ぼくの中では秋田ノーザンハピネッツの顔と言われれば、中山選手ですね。
2022-23シーズンでの主なスタッツは以下の通りです。
・60試合出場(59試合スターター)
・平均25分出場
・平均得点:6.5点
・スリーポイント成功率:39.6%
・平均リバウンド:4.4本(PGで2位)
・平均スティール:1.7本(リーグ4位、PGで1位)
182cmながらリバウンドは4.4本、カイル・コリンズワース選手(三遠ネオフェニックス)に次いでPGでは2位。
また、スリーポイント成功率は年々上昇。苦手なエリアもなく、特に左右のコーナーの成功率は特に高いのが特徴ですね。
○保岡龍斗選手(SG/SF、8年目)
続いては保岡龍斗選手。特別指定選手の時期を含めると、中山選手と同じく8年目を迎えます。
保岡選手も毎シーズン安定して出場をしている選手ですね。3人制バスケで日本代表に選ばれ、東京オリンピックに出場した選手でもありますね。
昨シーズンは57試合に出場(11試合スターター)。平均15分の出場、平均4.6得点。
スリーポイント成功率は24.6%と苦戦していたようですが、右コーナーは成功率66.6%と見事な成績。得意・苦手がはっきりしているタイプの選手なのかもしれないですね。
○長谷川暢選手(PG、6年目)
続いては長谷川暢選手です。能代工業出身(現:秋田県立能代科学技術高校)の選手で、現在は高校のスペシャルアドバイザーとしても活動されていますね。
そんな長谷川選手はプロキャリアを秋田でスタートさせて早くも6年目。秋田一筋でやっています。
昨シーズンは58試合に出場(38試合スターター)、平均17分出場。平均得点は6.0点。スリーポイント成功率は32.2%。
直近の3シーズンはほぼ全試合に出場し、スターターを務める試合も多くなっています。現在26歳の長谷川選手。今後のさらなる飛躍が期待されますね。
○古川孝敏選手(SG/SF、5年目)
続いては、古川孝敏選手。秋田の日本人エースですね。
昨シーズンの契約継続後のインタビューが印象的だったので、載せておきます。
昨シーズンは45試合出場(43試合スターター)。平均24分出場。
特筆すべきは高い得点力。平均得点は12.2点。
この数値は日本人選手の中では8位の成績であり、SF登録のある日本人選手の中ではトップの成績です。これ以上言う事はありません、すごい。
ご興味のある方は、過去記事をご参照ください(宣伝)。
○田口成浩選手(SG、復帰後3年目)
秋田出身の地元選手でもある田口選手。秋田から千葉ジェッツへ一度は移籍。千葉での優勝を果たした後、秋田へカムバック。秋田へ復帰後、3シーズン目を迎えます。
昨シーズンは、22試合に出場。スターターでの出場はないものの、平均19分出場。
平均得点12.3点(日本人7位)、スリーポイント成功率は42.9%と非常にすばらしい成績を残しました。古川選手と同等の得点力を誇っていますね。
しかし、昨シーズンはシーズン途中で大けがを負ってしまい、シーズン中盤で離脱してしまう事となりました・・・。
先の東北カップで復帰。再びプレーする姿が見られました、よかった。
今シーズンはプレータイム等を調整しながらの出場となりそうですが、元気にプレー出来る事を願っています。
○スティーブ・ザック選手(C、2年目)
秋田のインサイドを支える外国籍選手、スティーブ・ザック選手。211cmと非常に高身長な選手ですね。
昨シーズン秋田にやって来ると、いきなり60試合のフル出場、プレータイムも平均29分。スターターとしては53試合に出場しました。
また、平均10.6得点、11.0リバウンド、4.5アシストと非常に高水準なスタッツを残しています。
11.0リバウンドは個人5位。4.5Aはセンターとしては、ニック・ファジーカス選手と並ぶ個人1位タイの成績となります。
リバウンド・アシストが優れる秋田にザック選手が今シーズンもいてくれるのは非常に心強いでしょうね。
○藤永佳昭選手(PG、新加入)
ここからは新加入の選手を紹介します。背番号順です。
アルバルク東京から秋田へやってきた藤永選手。
昨シーズンは36試合に出場(10試合スターター)、平均出場時間は約15分。平均得点は2.4点。
チームによると、CS出場チームでの経験やメンタリティー、ハードなディフェンスを期待されているようですね。
○赤穂雷太選手(SG/SF、新加入)
横浜ビー・コルセアーズから移籍した赤穂選手。196cmと同ポジションではリーグ内でも非常に大型選手だと言えるでしょう。
2年契約での加入となったようですね。秋田の契約年数を公表するスタイル、ぼくは良いと思います。チーム箱推しの人は、グッズが買いやすいでしょうし・・・。
昨シーズンは横浜で55試合出場(35試合スターター)、平均出場時間は約18分とキャリアハイと言えるシーズンを送っていました。
チームからは「次世代のオールラウンダー」との評価と、千葉ジェッツ在籍時の経験、196cmの身長とスピードがもたらすディフェンスに期待をされているようですね。
○熊谷航選手(PG、新加入)
信州ブレイブウォリアーズから加入した熊谷選手。信州からの移籍はリーグ内でも驚きの大きな移籍となったのではないでしょうか。ぼくは色々と驚きました。
昨シーズンは54試合出場(48試合スターター)、平均27分出場、平均得点は10.9点(日本人15位)、スリーポイント成功率は34.2%、3.3リバウンド(PGで6位)、3.9アシストという成績を残しています。
今でもガードの層が厚いのに、さらに秋田のガード陣が分厚くなりましたね。厚すぎです。
チームは「スピードスター」として期待しているようです。評価がスピードスターってゲームのキャラクターみたいですね、つよそう(つよい)。
ただ、熊谷選手は日本代表としてアジア大会に出場予定なので、今回は不参加となりそうですね。
○ロバート・ベイカー選手(PF、新加入)
新加入のロバート・ベイカー選手。208cmと大型のPFですね。
ベイカー選手はGリーグ(NBAの下部リーグ)出身ですね。日本の選手だと、日本代表の馬場雄大選手が所属しているリーグですね。
ベイカー選手はプロキャリア4年目を秋田で迎える事となります。Gリーグ在籍時代のスタッツを簡単に紹介しておきます。
【2021-22シーズン:Stockton Kings】
・38試合出場、平均出場時間10.9分
・平均得点4.4得点
・平均リバウンド:2.3本
・平均アシスト:0.4本
・スリーポイント成功率:44.4%
【2022-23シーズン:Lakeland Magic】
・46試合出場、平均出場時間22.0分
・平均得点10.0得点
・平均リバウンド:6.2本
・平均アシスト:1.1本
・スリーポイント成功率:25.6%
Gリーグでも着実にステップアップしていた事が分かりますね。
スリーポイント成功率については、プロ1年目のスロバキア時代も40.7%で決めていたので、チームにフィット出来るかがカギかもしれないですね。
○ジェフリー・クロケット選手(PF、新加入)
最後の新加入選手です。
クロケット選手は200cmのPFの選手です。昨シーズンはフィンランド1部のKarhu Basket Kauhajokiに所属。ヨーロッパで長く戦ってきた選手ですね。
昨シーズンのスタッツは以下の通りです。
【2022-23シーズン:Karhu Basket Kauhajoki】
・18試合出場、平均出場時間23.7分
・平均得点10.6得点
・平均リバウンド:7.3本
・平均アシスト:2.1本
・スリーポイント成功率:38.5%
昨シーズン出場した18試合では17勝1敗と良いチーム成績を残しています。他選手の契約で重視した「勝利の文化づくり、メンタリティー」の点も評価されているのかもしれないですね。
ベイカー選手・クロケット選手のスリーポイントの成功率が、ザック選手のインサイドで戦うスペースを広げることにもなるので、要チェックですね。
○まとめ
・秋田のガード陣がさらに分厚くなった
・新加入の外国籍インサイド選手達のスリーポイント成功率に注目
・ホームの利もある秋田は非常に強敵、ブースターのみなさまも注目
岩手の選手・チームのみなさま、お体お大事になさってください。まだ参加不参加の発表は…ないですよね?
シーズン前の最後の実戦、強敵秋田相手に戦えるかは要注目。レイクスのシーズンの入り方にも大きな影響を与えそうなので、がんばってほしい。
がんばれ、レイクス。