【滋賀レイクス】いちバスケファンが2023-24シーズンのレイクスを振り返る話②【B1昇格】
前回の記事はこちらになります。
直接的には過去記事を読まなくても、内容がわかるようにしているつもりではありますが、お時間があればぜひ。
〇はじめに
いまさらながら、勝手に2023-24シーズンの滋賀レイクスを振り返り始めました。
前回の第1回では、B2に降格してしまったオフシーズン、B1昇格に向けたオフシーズンでの目標設定、そしてシーズンが終了したこのタイミングで目標の達成具合について振り返えってみました。
と前回の記事を振り返りましたが、第1回はぼくのリハビリのために書いた記事でした。
ほぼ、原毅人GM(現在はGMを退任され、スポーツディレクターという役職についていらっしゃいますが・・・)の就任会見・シーズン終了のご報告を引用しただけみたいなものですからね。
それでは、見ていただいているみなさまにとってあまり役に立たない記事になってしまうでしょうから、ここからはもう少し数字などを使いながら滋賀レイクスについて振り返っていきたいと思います。
あくまで、2023-24シーズンの滋賀レイクスを取り巻く全てのみなさまへの感謝を、ぼくなりに形にするためのシリーズでなので、未来のことについては特に触れません。
他意はありませんので、ご承知おきください。
〇滋賀レイクスのロスターを振り返る
〇滋賀レイクスの選手たち
まずは、2023-24シーズンを戦い抜き、滋賀レイクスをB1復帰へ導いてくれた選手のみなさまについて振り返っておきましょう。
直近のシーズンのロスターなので、そらで言える方もたくさんいらっしゃるでしょうから、背番号順などでは並べません。
今回は選手のみなさまを出場試合数順に並べました。
ちなみに、後で振り返りにも使うため、選手には色を付けています。
ちなみにガードの選手は青く、日本人フォワードの選手は黄色く、インサイド陣は赤く色を付けました。
こうやって振り返ると、成長著しい湧川颯斗選手がチームトップの全試合出場を果たしているのが印象的ですね。
〇出場試合数・時期から振り返る
そして、シーズンを通してケガとも戦ってきた印象の強い滋賀レイクスですが、選手の途中加入は特別指定選手としてやってきた江原信太朗選手のみで、シーズンを通してメンバーを変えずに戦い抜きました。
レギュラーシーズンを通して、月ごとの各選手の出場試合数を振り返ってみると、以下の通りになります。
12~2月頃は川真田紘也選手、柏倉哲平選手、ジャスティン・バーレル選手とケガによる離脱が相次いで出てしまいましたが、1度に多くの選手が同時にケガをしてしまうような事態にならず、本当に良かったと思います。
野本大智選手もシーズン終盤には不在の時期がありましたが、ケガをしっかりと治し、プレーオフの大一番では見事な活躍を見せてくれましたしね。本当に良かった。
ケガによる選手の離脱が増えると、他の選手もスクランブル的な出場や本来のベストではないポジションでのプレーなどが増えてしまうでしょうからね・・・。
もちろん、どのチームのどの選手もケガをしないことが1番すばらしいのは言うまでもありませんが、プロスポーツのレベルで戦う以上そうも言えないのも事実です。
勝敗の面から考えるなら、負傷者が同時に多発しなかったのは非常に大きかったのではないかと思います。
負傷離脱の選手が少なければ、チーム・フロントとしても「○○選手は今はいないけれど、帰ってくるまでみんなでがんばろう」とも出来るでしょうが、何人も離脱が重なってしまえば、短期契約などで選手に来てもらわざるを得ないケースも想定されますね。
そうすれば、選手の入れ替わりによって、多少のフォーメーションやローテーションの変更が余儀なくされてしまいますし、チームの完成度を高めるのはなかなか難しくなってしまう事でしょう。
B1のCSに出場する上位チームを見てみると、チームの中心選手やコーチが長期間継続しているチームが多いことからも、継続性がチームの完成度を高めていく上では不可欠なのではないでしょうか。
ただ、この考えはぼく自身が「チームには継続性が重要だ」と個人的に思っていること、結果的に滋賀レイクスが昇格出来たから言えてしまう部分もあるかと思います。
昇格を逃していれば、振り返りとして「○○の時に、選手を補強するべきであった」という考え方が出てくることも十分に想定されますからね。難しいです・・・。
ですが、ケガが絶えない時期でも、他の選手がふんばり戦い抜くことが出来たこと、そしてレギュラーシーズンの西地区首位争いを続けることが出来たことは、出場し続けた選手たちのレベルアップを含めて滋賀レイクスのWinning Cultureの構築につながったと言えそうですね。
〇平均出場時間から振り返る
また、昨シーズンを振り返ってみると、レギュラーシーズンの平均出場時間がある程度分散されていた事も大きそうです。
レギュラーシーズンでのレイクスの選手たちの平均出場時間をまとめてみると以下のようになりました。
出場試合数は選手ごとに若干差があるものの、概ねレイクスの選手たちはレギュラーシーズンの出場時間が分散出来ていると言えそうですね。
平均出場時間20分以上の選手が6人、10分台の選手が5人と極端に出場時間の長い選手は少なかったことがわかります。
この出場時間が分散されていたことも非常に大きく、特定の選手に出場時間が集中しすぎないことによって、どの選手も試合感覚を維持したままシーズンを過ごすことが出来ていたはずです。
いくらプロの選手と言えど、出場期間がしばらく空いて、急に試合に出ることとなっても、高いレベルでのパフォーマンスをすることは難しかったでしょうからね。
それにはコーチ陣、ベテラン・主力選手も含めて、チームで一丸となって取り組まなければならないはずです。
プロスポーツ選手は一般的なサラリーマンのように、お給料を得るわけではなく、プレータイムや成績によって年俸が決定されるはずです。
各選手が自分自身の稼ぎだけを意識して行動するのであれば、実力があって、お給料も高い選手たちは若い選手の育成になんて協力せず、自分の出場機会・活躍だけを求めればいいはずです。
経験のあるベテラン選手になればなるほど、若手選手にやきもきしながら任せるよりも、自分でやってしまう方が勝利に近づくのは簡単なことが多いでしょうからね。
ですが、プレータイムを分散させながらもレギュラーシーズンを戦い抜いたのは、プレーオフやその先を見据えての取り組みであり、チーム全体としてその考え方を共有出来ていたのかもしれないですね。
もちろん、それが出来たのは若手選手をはじめ、多くの選手たちがステップアップし、チームの求めるレベルに近づいて行ったからこそだとも言えるはずです。
その最たる例が、2023-24シーズンでいえば湧川颯斗選手であり、川真田紘也選手だったのではないでしょうか。
そして日本人SFの選手たち、特に宮本一樹選手・森山修斗選手の存在はB1昇格の上でアドバンテージを作り出したと考えていますが、それについてはまた別の回で紹介することが出来ればと思っています。
〇まとめ
・ケガと戦いつつも、大量の選手が離脱せずに戦えた
・プレータイムを分散しながら戦うことが出来た
・結果、チームに継続性が生まれ、完成度上がった?
今回の記事ではレギュラーシーズンの出場試合数、平均出場時間からチームの継続性が完成度を高めることについて考えてみました。
他チームの分析が不十分なところは否めないですが、過去のシーズンやB1の上位チームを考えれば、ある程度妥当性のあるところではないでしょうか。
次回以降はもう少し踏み込んで、他チームとの比較なども踏まえながら考えることが出来ればと思います。
今回はここでおわりです!まだまだ続きます!
つづきです