【ビーコル】川崎ブレイブサンダース戦に向けて予習をする話【神奈川ダービー】
〇はじめに
2月のバイウィークも終わり、いよいよシーズンも終盤戦に入りますね。まあ、3月も1週間試合をしたら、また2週間お休みとなるのですが・・・。
ビーコルブースターのみなさまにおかれましては、このバイウィークには河村勇輝選手の日本代表戦やカイ・ソット選手の代表戦をご覧になられた方も多いのではないでしょうか?
今週からは再びチームにみなさまが合流しシーズンを戦う事となります。ラスト2か月、試合間隔も短く大変な時期ですが、全員ケガなく最後まで戦い抜いてもらいたいなと思います。
そんなビーコルのバイウィーク明けの試合は、おなじく神奈川県内のチーム、川崎ブレイブサンダースが対戦相手となります。アウェー川崎市での神奈川ダービーとなりますね。
ちなみに神奈川ダービーは今回がアウェーで1回目、次回はレギュラーシーズン最終節にホーム横浜での開催となります。
アウェー戦と言えど、となり町の試合ですので、ビーコルブースターのみなさまも多く会場へいらっしゃることでしょう。お住まいよっては「とどろきアリーナの方が近いよ」なんて方もいるかもしれませんね。
今回は、そんな川崎ブレイブサンダースとの試合に向けて調べてみたいと思います。
〇今シーズンの川崎ブレイブサンダース
まずはいつも通り、今シーズンの川崎ブレイブサンダースについて見ていきましょう。
現在の川崎ブレイブサンダースは21勝28敗の中地区4位に位置しています。ビーコルが現在中地区6位なので、少し上にいるチームとなりますね。
ゲーム差にすると4つ。決して小さなものではありませんが、この直接対決の結果次第で、ワイルドカード争いにもからめる可能性も上がってきそうですね。
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そして、今シーズンのスタッツを川崎と対戦相手、それぞれに分けてまとめてみました。
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スタッツから見てみると、今シーズンの川崎ブレイブサンダースについては以下の特徴があると言えそうですね。
【今シーズンの川崎ブレイブサンダースの特徴?】
・シュート本数が少なめのスローテンポなバスケ
・シュート確率は極端に高くも低くもない
・どちらかと言えば、中よりも外のシュートが多め
・スティールが多く、相手にターンオーバーをさせている
・リバウンドに苦戦傾向
〇時期別に見る川崎ブレイブサンダース
ここからは、時期別に川崎ブレイブサンダースについて見ていきたいと思います。
今回は帰化選手枠のビッグマン、ニック・ファジーカス選手の出場・離脱に合わせて「10~12月」、「1~2月」と時期を分けて見てみたいと思います。
やっぱり川崎を考える上で、ファジーカス選手の存在は欠かせないでしょう。貴重なインサイドの帰化選手ですし、実績・実力ともに非常に大きな存在でしょう。
そんな川崎のスタッツを時期別にまとめてみました。
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ファジーカス選手の存在から川崎のスタッツを考えてみると以下の特徴があると言えるかもしれないですね。
【ファジーカス選手を軸に考える、川崎のスタッツ】
〇相手の2Pシュート数、フリースローの本数が増えている
〇一方、相手の3Pシュート数は大きく減少
→対戦相手は明確にインサイド中心に攻撃している?
〇でもシュート確率を抑えている
→チーム全体の守備力が高いことが伺える
〇アシストの増加、ターンオーバーの減少
→篠山竜青選手の出場時間が増加、スタッツも上昇傾向
○篠山平均の個人スタッツ
平均アシスト:10~12月(2.56)→1~2月(5.38)
アシスト・ターンオーバー比も1.9から3.5へ上昇
〇個人的な注目点
今回は、個人的に気になっている点を2点紹介させていただきます。
〇ニック・ファジーカス選手(C)
まずは、ニック・ファジーカス選手から。Bリーグを語る上で、欠かすことの出来ない存在の1人でしょう。
そんなニック・ファジーカス選手も今シーズンでの引退を発表されています。川崎でのキャリアはなんと12シーズンにも及ぶようですね。
得点王やベスト5など、キャリアでの実績は数え上げればキリがありませんが、それほど偉大な選手だという事でしょう。
そんなファジーカス選手ではありますが、1月からは靭帯の損傷にて長期離脱となってしまいました・・・。
2月10日の茨城ロボッツ戦にはベンチから13分出場していますが、11日は欠場だったようです・・・。バイウィークを経て、コンディションが少しでも良くなることを祈るばかりです。
最後のシーズン、対戦相手ということは抜きに、少しでも多くの試合を元気にプレー出来ることを願っています。
ですが、個人的な感情を抜きにして考えれば、ファジーカス選手が出場できるかどうかというところは、非常に大きな問題となるでしょう。
今シーズンは例年よりもプレータイムを若干少なくなり、シュート本数等も若干減少傾向にはあります。
ですが今シーズンも平均15.7得点を上げていて、チーム内ではロスコ・アレン選手(SF/PF)の平均16.0得点に次ぐ、チーム2位のスコアラーです。得点力の高さは依然折り紙付きですね。
3P成功率も38.8%と非常に高く、リーグ有数のストレッチビッグマンの1人だと言えそうですね。
また、リバウンドも平均8.0本とチームトップです。
先の項目でも触れましたが、ファジーカス選手が出場した10~12月、欠場した1~2月のチームスタッツで、リバウンドを見ると対戦相手との差が大きくなっています。
ファジーカス選手のリバウンド力という所には、「リバウンドを取る力」だけでなく、「相手にリバウンドを取らせない力」という所もあるのかもしれないですね。
ビーコルはリバウンドに苦戦傾向なので、ファジーカス選手が出場する温スリーの時間帯はかなり厳しい所ではあるかと思いますが、チーム全体でがんばってリバウンドに絡んでいきたいですね。
〇エリック・マーフィー選手(PF)
先ほど、ニック・ファジーカス選手の項目で、ケガについて触れさせていただきましたが、川崎ではバイウィーク直前にジョーダン・ヒース選手が右足関節の捻挫により、インジュアリーリストに入ってしまいました。お大事になさってください・・・。
インジュアリーリストの制度上、3月8日までは復帰できませんので、今度の対戦では欠場が決まっています。
そのジョーダン・ヒース選手の穴を埋めるべく、エリック・マーフィー選手が加入しました。
エリック・マーフィー選手は今シーズン27試合に出場。群馬クレインサンダーズ、仙台89ERSを経て川崎ブレイブサンダースへ加入。
今シーズン、3チーム目の加入となります。仙台では短期契約で戦っていた選手ですが、川崎にも短期契約での加入となったようです。
今シーズン全体を見てみると、平均15分前後の出場が多いようですが、2P成功率が約54%、3P成功率が約29%を残しています。また、出場時間が長い試合ではリバウンドも2ケタを残すなど、プレーの幅も広い選手なのかと思います。
エリック・マーフィー選手は2月9日に契約が発表されていますが、さっそく2月10日~11日の茨城ロボッツ戦に出場しています。
仙台89ERSの時とは異なり、今回の川崎では加入直後にバイウィークがありました。この2週間はエリック・マーフィー選手にとってはチーム練習や戦術理解を高めるのに非常に大きな時期だったのではないでしょうか。
ジョーダン・ヒース選手が不在、ニック・ファジーカス選手のコンディションが不透明の中、エリック・マーフィー選手の存在はビーコル・川崎両チームにとって、勝敗を左右するものになるかもしれないですね。
〇まとめ
・ファジーカス選手、お元気にシーズンを過ごしてほしい
・インサイド中心に、リバウンド争いをがんばりたい
・神奈川ダービーの第1戦、もり上がってほしい
今度の川崎ブレイブサンダース戦は、神奈川ダービーという事に加えて、同地区の上位チーム相手でもあります。
今節、川崎に勝つことが出来れば、ワイルドカードでのCS出場の可能性も見えてくるかもしれないですね。
ワイルドカード争いでは、ビーコルより上の順位は勝ち星が並んで、ダンゴになっているので、状況次第ではチャンスもめぐってくるかもしれません。
そのためにも、目の前の試合をひとつずつ、がんばっていきましょう。
川崎もそうですが、本当にみなさま健康に、ケガなくシーズンを終えられることを願うばかりです。
3月は(実質ホームと変わらない川崎を含めて)、近場での試合が多いので、たくさん観戦が出来そうですね。楽しみです。
今週もがんばれ、杉浦佑成選手。がんばれ、ビーコル。
おわりです!