今日の杉浦佑成【2020年11月8日】


 昨日の三遠ネオフェニックス戦。最後の最後までわからない大接戦でしたが、川嶋勇人選手(三遠#5)の活躍によりラスト3秒での逆転負けを喫した島根スサノオマジック。本日こそ悲願のホーム初勝利を目指して、三遠ネオフェニックスとの2戦目に挑みます。








○今日の杉浦佑成(2020年11月8日)


【 出場時間 】16:45
【得   点】0点
【リバウンド】1本
【 アシスト 】0本



○1Q 残り10:00~2:40まで約7分半の出場



 リベンジを期する島根ですが、昨日の活躍そのままに川嶋選手の得点からゲームは始まりました。一方、島根はいつも通りインサイド中心に攻め込みます。いや、いつも通りではなく、いつも以上にインサイドを強調した立ち上がりでした。






 そんな島根の積極的な動きが功を奏し、トラビス選手が開始2分でカイル・ハント選手(三遠#24)からファールを2回引き出すと、ファールトラブルを防ぐためにハント選手は早い時間でいったん交代。三遠のコーチ陣には、開始早々予定外の状況となったのではないでしょうか。


 そんな中、三遠はステヴァン・イェロヴァツ選手(三遠#31)の連続得点により、すぐさま逆転を見せますが、残り4分頃には三遠のチームファールが5つを超えてしまいます。


 島根としてはここで一気にファールを奪い、フリースローでの得点とともに三遠のファールトラブルを狙いたい所です。


 しかし、そんな島根の作戦は川嶋選手に見事に止められてしまいました。わずか4分の間に4本ものスティールを奪われた島根。第7節終了時点で、個人でのスティール回数がぶっちぎりの1位の川嶋選手。解説の方に「令和の大泥棒」と評されていましたが、文字通り川嶋選手に島根のチャンスはかっさらわれてしまいました。


 島根オフェンスは4分間に7度ありましたが、半分以上をスティールで止められました。あえて大げさに言えば、川嶋選手にゲームを支配されていたと言えるしょう。




 しかし、本日の島根は一味違います、ただではやられません。スティールを受ける場面もありましたが、キャプテンの北川弘選手(#6)は積極的なドライブを得点に繋げ、ぺリン・ビュフォード選手(#7)がブザービーターでの3Pを決めれば、なんとか島根リードで1Qを終える事が出来ました。





2Q 出場なし



 2Qも島根はインサイドへの攻撃を積極的にしかけます。ビュフォード選手とトラビス選手のドライブでイェロバッツ選手・サーディ・ラベナ選手(三遠#1)からファール・得点を奪うと、三遠はここでタイムアウト。


 タイムアウト後も、阿部諒選手(#13)がコーナーの3Pを成功させ、島根10点差へリードを広げます。その後、ラベナ選手・イェロヴァツ選手のインサイドでの得点で、今度は三遠が点差を詰めてきますが、ここで再び阿部選手が魅せてくれました。




 阿部選手がイェロヴァツ選手に対して、ドライブからの3Pプレイを成功させたのです。ファールが3つとなったイェロヴァツ選手はここで交代。昨日の試合でも高確率でのシュートを決めたスコアラーを、阿部選手の積極的なアタックがベンチに戻したのです。


 高さでアドバンテージを取った島根が、ブルックス選手を中心にインサイドで得点を重ねて、10点リードで前半を終えました。



3Q 残り10:00~0:35まで約9分半の出場


 島根のインサイドへの攻撃は三遠の選手のファールを引き出す意味でも、かなり効果的に働いていた前半でしたが、後半も基本姿勢は変わらなかったように感じます。


 山下泰弘選手(#5)・トラビス選手が、寺園修斗選手(三遠#4)からファールを立て続けに引き出すと寺園選手はファールが4つに。山下選手が出場している時間帯は、外からのすばやいパス1本でインサイドの選手にボールが渡るシーンが増える印象がありますね。






 鈴木達也選手(三遠#15)にフリーでの3Pを2連続で決められ、ブルックス選手がイェロバッツ選手に4つ目のファールを取られると、ここで交代。


 流れが三遠に傾いてしまうのではないかと感じた所で、阿部選手が3Pを成功。その後もビュフォード選手とニカ・ウィリアムズ選手(#28)の得点により、点差は大きく動かないまま4Qを迎える事となりました。





4Q 出番なし



 14点リードで迎えた4Q。島根は序盤からアウトサイド陣のファールがかさんでしまい、早めのタイムアウトを取らされてしまいます。その後も互いにファールが重なり、残り時間を4分以上残した段階で、両チームのチームファールが5つとなってしまいます。


 しかし、そんな状況の中でも冷静にフリースローを決める三遠は、成功率の差で少しずつ点差を縮めてきます。その後もインサイドでの得点を着実に三遠が決め、残り25秒ほどの所で、ついに4点差まで追い詰められてしまいました。3Qまで島根がやっていた事を、最後の最後に三遠にやられてしまっていたような感じでした。



 しかし、最後の場面ではトラビス選手と交代しブルックス選手が出場。


ブルックス選手からビュフォード選手、ニカ選手へとつないでダンクでの得点。最後のディフェンスでも、ブルックス選手がスティールからのドライブでフリースローをもらって得点。


 大エースが見事にゲームを締めて、三遠への借りを返し、ホーム初勝利で終える事が出来ました




○まとめ


・インサイドで徹底的に攻めて、ホーム初勝利
・次節以降の杉浦選手の活躍に期待
・次回三遠戦は12月2日のホーム、好ゲームに期待
 


 
○河合竜児ヘッドコーチ代行



 今節よりヘッドコーチ代行として指揮を執る事となった河合コーチ。まずは、ホーム初勝利おめでとうございます。河合コーチもまずは一安心といった所かもしれないですね。


 河合コーチの采配を拝見するのは、今シーズンがたけいは初めてですが、杉浦選手の出場時間を見ると、まとまったプレータイムを与えるタイプのコーチなのでしょうか。ローテーション・選手交代がこれまでの試合と比較すると少なかった印象を受けました。


 また、ニカ選手・トラビス選手のツービッグの起用は練習では行っていなかったとのコメントもありました。河合コーチ流のやり方もあるでしょうから、これからの起用法にどのような変化が起きるのか、注目して見ていきたいと思います。


 水曜日(次節)はシーホース三河、週末(第9節)の大阪エヴェッサ戦を終えれば、11月のリーグ戦は終わりです。また少し時期が空くので、いい形でこの3連戦を終えて、12月に繋げてもらえればと思います。

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