【滋賀レイクス】越谷アルファーズ戦に向けて予習・復習をする話【シーズン最終戦】



○はじめに



 前節、神戸ストークス相手にも連勝を上げ、7連勝まで伸ばした滋賀レイクス。シーズン終盤に勝ちを重ねて、いい形でプレーオフに向かうことが出来ていますね。



 ホーム最終節で勝てたので、滋賀のみなさまにとってもダイアリがいいイメージのままプレーオフに入れるのは大きいのではないでしょうか。



 さて、次節はいよいよレギュラーシーズンも最後の試合となります。今度の対戦相手は越谷アルファーズ。2月末以来の対戦となりますね。



 越谷アルファーズもプレーオフに出場が確定しているチームの1つですのでもちろん強敵ですが、そういった相手に打ち勝って、自信をもってプレーオフに臨めるようにしたいですね。


 今回はそんな越谷アルファーズについて調べてみました。


 前回対戦前の過去記事もありますので、よかったらぜひ。現地観戦の感想記事を2か月さぼっていることはひみつです・・・







〇越谷アルファーズを振り返る




〇今シーズンの越谷アルファーズ



 まずは、今シーズンの越谷アルファーズについて簡単に振り返っておきましょう。



 越谷アルファーズは現在、34勝24敗で東地区2位。この順位はすでに確定されており、プレーオフの初戦は越谷のホームでの開催が決まっているようですね。



https://www.bleague.jp/standings-stats/?tab=2 より


https://www.bleague.jp/standings-stats/?tab=2 より



 ちなみに、プレーオフに目を向けてみると、越谷アルファーズはレイクスとはトーナメントの逆側の山に入ります。プレーオフでの対戦は決勝まで両チームが勝ち上がった場合にのみ起こります。



https://www.bleague.jp/postseason/2023-24/#tournament より



 レイクスは上の表では一番右に、越谷アルファーズは左側の山の一番右(左から四番目の位置)に入ります。



 越谷はライジングゼファー福岡とゲーム差が2となっております。ゲーム差2だけであれば、追いつく可能性もまだあるのですが、両チーム間での対戦における得失点差で福岡がリードしてしています。


https://www.bleague.jp/record/?club1=745&club2=753 より
https://www.bleague.jp/regulation/index.html より




 以上の内容から、両地区2位の越谷・福岡では越谷が左の山に(アルティーリ千葉がいる方ですね)、福岡が右の山(レイクスの入る方ですね)になります


 

 



 そして、前回対戦以降(3月以降)の越谷アルファーズについて見てみると、9勝6敗の成績となっています。直近のアルティーリ千葉戦ではGame1、Game2ともに4点差という僅差で2連敗を喫してしまいました。


https://www.bleague.jp/record/?club1=745&club2=0 より
https://www.bleague.jp/record/?club1=745&club2=0 より



 越谷アルファーズは今シーズン、6試合をアルティーリ千葉と戦っています。勝敗だけで見れば1勝5敗と差が出ていますが、ほとんどの試合が1桁点差の試合であり、勝敗数ほどには実力差はないように思われます。


https://www.bleague.jp/record/?club1=745&club2=2486 より



 今シーズンのB2プレーオフの下馬評は、アルティーリ千葉がかなりリードしているような印象ですが、両チームが勝ち進みプレーオフのセミファイナルで対戦した場合には、越谷アルファーズがひっくり返す展開も十分に予想されそうですね。




〇最近の越谷アルファーズ



 ここからは前回対戦以降、3月以降の越谷アルファーズについて見ていきましょう。



 
 まずは、時期別に越谷・対戦相手それぞれのスタッツを表にまとめたので、見ていきましょう。



 10~12月、1~2月(レイクス戦は含まず)の表は過去記事より引用しています。


過去記事より引用


過去記事より引用、前回対戦直前までのデータ



 そして、3~4月にかけての試合におけるスタッツをまとめたデータがこちらになります。これが今のところ最新のデータになりますね。




 こう見てみると、最近の越谷アルファーズについてはスタッツから以下の特徴があると考えられそうですね。


【スタッツから考える越谷アルファーズの特徴】

①シーズンを通して、高確率なシュートに高い攻撃力
→シュート本数を増やす一方、フリースローは減少傾向

②インサイドを中心とした、堅いディフェンスを構築
→相手のシュート確率を抑える(最近は3P確率が上昇)
 ディフェンスリバウンドでセカンドチャンスを許さない



 そして、越谷アルファーズ各選手の平均得点を時期別にまとめてみました。時期別の数値を見ておくことで、越谷の最近の得点源について見ておきましょう。






 3月以降の数値を見てみると、大きな変化でいえば、笹倉怜寿選手の平均得点が若干下がり、星川堅信選手の平均得点が上がっていますね。



 PGの笹倉怜寿選手は捻挫のため3月上旬から欠場となっており、先週から復帰をされているので、ここまではプレータイムがまだ短く抑えられていたこともあり、それに伴い得点も下がってしまっていたようです。






 そして、特別指定選手として12月末から越谷アルファーズで活動されている、SFの星川堅信選手の活躍はめざましいものがありますね。





 3月以降は全試合にスターターとして出場しており、最近では平均20分以上出場しており、プレータイムも伸ばしてきている選手です。



 3月以降の平均8.4得点はB2リーグの日本人SFの選手たちの年間平均スタッツと比較すると、5位相当の得点力になるようです。


個人成績より抜粋




 試合別のスタッツを見てみると、コンスタントに得点というよりは、爆発力のあるタイプのようです。直近ではアルティーリ千葉相手にGame2で16得点を上げています。しっかりと守らないといけないですね。



 シュートエリアについては、出場試合数が若干少ないので、参考程度となってしまうかと思いますが、3Pと2Pが半々くらいの割合と言えそうです。



 3Pは左右の両コーナー、右45度が得意なようなので、きちんとマークして、波に乗せないようにしたいですね。



https://www.bleague.jp/roster_detail/?PlayerID=5100000021 より


 






〇個人的な注目選手




 最後に個人的な注目選手を簡単に紹介させていただいて、記事を終えたいと思います。



〇松山駿選手(PG)



 まずは、PGの松山駿選手です。前回のレイクス戦では欠場であったため、試合を見ることは出来ませんでしたが、越谷アルファーズを引っ張る選手のひとりですね。




 今シーズンを通してみると、出場試合数はここまで33試合。離脱期間もありますが、出場試合数を考慮しなければ平均得点13.4点は日本人選手でもトップの得点力です。最近は平均14.0得点とさらに得点を伸ばしています。



https://www.bleague.jp/roster_detail/?PlayerID=20023 より


個人成績 より抜粋



 越谷アルファーズでもジャスティン・ハーパー選手、LJピーク選手に次ぐ得点源として活躍されていますね。


 3Pの成功率も非常に高く、正面~左45度のあたりは特に高確率で決めてくるようです。高い位置からの守備を求められそうですね。


 アシストも得意な選手なので、幅広い選択肢の中から対応しないといけないのはかなりの脅威ですね。





 そして松山選手の最も素晴らしい所は+/-の数値です。


 最近、レイクス界隈ではチーム公式からも取り上げられることの多い「+/-」のスタッツ。リーグ公式では「その選手が出場していた時間帯のチーム全体の得失点差」を指しています。



 ぼくの記事のように数字を追いかける場合ですと、スタッツが上がっていれば目立ちがちになってしまいますが、+/-を見てみるといわゆる「数字にはあらわれないけど、チームに貢献している選手」がわかるわけですね。



  そして、松山選手はその+/-の成績が抜群にいいんですよね。今シーズンのここまでの+/-は驚異の+9.6点です。・・・数字だけだとわかりにくいですね。


 以下のデータによると、越谷アルファーズのチーム内で1位、日本人PGでは2位、B2リーグ全体でも4位の成績となっています。



 あくまで簡単な判別によるものではありますが、松山選手の存在がいかにチームの勝利に導くものであるのかと言えそうですね。


個人成績より抜粋
個人成績より抜粋



 少し前のものですが、最後に個人ハイライトを載せておきますね。





〇井上宗一郎選手(PF)



 もう一人注目したいのがPFの井上宗一郎選手です。


 今をときめく日本代表の一人で、前回対戦では川真田紘也選手とともに日本代表に参加し、試合を見ることは出来ませんでした。日本代表のビッグマン同士のマッチアップもとても楽しみです。





 個人スタッツを見てみると、越谷アルファーズに加入した今シーズンは出場時間、平均得点、シュート本数と明確に役割が大きくなっていますね。来シーズン以降の成長も楽しみな選手ですね。


https://www.bleague.jp/roster_detail/?PlayerID=15815 より



 また井上宗一郎選手の特徴として、いわゆる日本人ビッグマンと呼ばれる選手(今回は200㎝以上の選手を指しています)の中で、非常にシュートが上手な選手という事があげられそうです。


 このリンクで、200㎝以上の日本人選手でまとまったデータが見られるはずです・・・。




 今回は、そこからさらに抜粋して、井上宗一郎選手と平均得点が近い選手を抜粋して比較してみたいと思います。


 神戸ストークスのカロンジ磯山パトリック選手、レイクスの川真田紘也選手と比較をしてみました。


 

 こうやって見てみると、井上宗一郎選手は外角のシュートに力を入れていることがはっきりとわかりますね。


 また、平均得点のみで比較をすると両選手に後れを取ってしまいますが、+/-で見てみると井上選手の貢献度はかなり高いことがわかりますね。


 各チームの起用方法等もあるので、詳しく見れば変わる部分もあるのでしょうが、井上宗一郎選手の貢献度が高いことには変わりありません。




 余談ですが、日本人PFで井上宗一郎選手と同じく筑波大学卒業の加納誠也選手(ベルテックス静岡)は完全に3Pに専念している選手で、今シーズンの3P成功率42.4%という成績を収めています。




 196㎝という身長の加納選手ですが、今シーズンは全試合に出場し、ほとんどの試合をスタメンとして出場している、静岡に欠かせない戦力となっています。


 井上宗一郎選手がさらに3Pをシュートを極めていくと、加納選手のようなスタイルに進化していく可能性もあるかもしれないですね。

 



 井上宗一郎選手によるセルフWikipediaがありましたので、お時間があればぜひ。ぼくは、おもしろく拝見させていただきました。あと、話がききやすいですね。





 YouTubeで井上宗一郎選手を検索すると、ご本人のゲーム配信が非常に多くて、(最近のバスケの)ゲームハイライトを見つけることが出来ませんでした・・・すみません・・・。



〇まとめ



・越谷アルファーズとプレーオフであたるとすれば決勝戦
・星川堅信選手の爆発力には要注意
・前回対戦は欠場の松山駿選手、井上宗一郎選手に注目



 いよいよレギュラーシーズンも最終戦。ハードな日程でしたが、なんとかここまで来ることが出来ました。


 プレーオフではB1昇格までの間に戦うことはありませんが、お互いケガなく、万全の態勢でプレーオフに臨みたいですね。



 日曜日の最終戦は微力ながら応援に行けたらと思いますので、当日はみなさま、よろしくお願いいたします。



 レギュラーシーズンも最後。がんばれ、レイクス。



 おわりです!


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