【ビーコル】茨城ロボッツ戦に向けて予習をする話【あと1か月】
〇はじめに
前節、アルバルク東京戦は随所にいい場面も見られたものの、40分を通してビーコルの試合を作り切ることは出来ず、悔しい2連敗。今シーズンの横浜国際プールでのラストゲームを勝利で飾ることは出来ませんでした・・・。
アルバルク東京についていえば、ピックアンドロールをどの選手の組み合わせでも、効果的に使っていたことや、ベテランPGの橋本竜馬選手が声を出してハドルを組んでいる姿が個人的には印象的でした。
ビッグマン同士のピックアンドロールはビーコルの選択肢にあっても面白いのではないかなと思いました。スリービッグのタイミングで、サイズのアドバンテージが取れるような場面だと効いてくるのかなと。サイズ差がある組み合わせなら、絶対どこかにミスマッチが出来ますからね。
話を戻しますが、ピックアンドロールをどの選手の組み合わせでも出来ることや、ハドルもそうですが、こういった1つ1つのことをチームで共有・徹底出来ていることが強豪チームとしてアルバルク東京が長く成績を残されている理由のひとつでもあるのかなと感じました。
そうこう言っている間に、シーズンも残り1か月となりました。開幕節を横浜国際プールへ見に行って、数年ぶりにあの階段をのぼってひいひい言っていたのがつい最近のはずなのですが、気が付けばあの階段を気にせず登れるようになった気がします。時って早いですね・・・。
次節の対戦相手は、茨城ロボッツ。前節のアルバルク東京戦に続き、レギュラーシーズン最初で最後の対戦となります。
今節が終われば、次回はいよいよ横浜BUNTAIでのお披露目ゲームとなります。ぼくは仕事で行けませんが・・・。こけら落としの記念試合ともなりますので、景気良く勝ちで飾りたいですね。そのためにも、今節でいい流れを作りたいところですね。
今回はそんな次節の対戦相手である茨城ロボッツについて調べてみたいと思います。
〇今シーズンの茨城ロボッツ
まずは、今シーズンの茨城ロボッツについて確認しておきましょう。
現在、茨城ロボッツは8勝40敗で東地区8位、ワイルドカード16位に位置しているチームです。
茨城ロボッツに関わるチーム・ブースターのみなさまの中で、おそらく目下最大の関心は「B1残留」の一点となるのではないでしょうか。
上の表のように現在、茨城はB1残留の枠を争っていて、一歩リードした位置にいます。
残り12試合でレバンガ北海道とのゲーム差5を縮めるのはかなり難しいと思いますので、現実的な話としては、信州ブレイブウォリアーズへのリードを守り切ることが大切になるはずです。
余談ですが、茨城・信州とビーコルの試合が4月は多いんですよね…ビーコル戦の結果が与える影響も大きくなってしまうかもしれないですね。
直近の信州を見てみると、4勝7敗。残留に重要であろう富山グラウジーズ戦やレバンガ北海道戦に勝利をあげていますね。重要な試合に照準を合わせて、きちんと勝ち星を上げているのはさすがですね。
〇時系列的に茨城ロボッツを振り返る
今シーズンの茨城を振り返ってみると、シーズン開幕直前の9月に、外国籍選手が相次ぐ負傷によりインジュアリーリスト入り。誰のせいということも出来ないでしょうが、チーム構築は大きな変更を余儀なくされてしまったのではないでしょうか・・・。
そのままシーズンに突入するも、スタートに苦戦し開幕9連敗を喫した茨城は、1か月でジェームズ・アンドリセヴィッチ氏をコーチ職から解任となりました。
11月のバイウィーク期間中には外国籍PFのジョニー・オブライアント選手が加入。12月以降は継続的に試合に出場されており、今シーズンの茨城のインサイドを支えてくれている選手ですね。
ですが、1月にはアンガス・ブラント選手、ヘンリー・エレンソン選手が退団。アンガス・ブラント選手は信州ブレイブウォリアーズに現在所属していますね。
そして、1月上旬にはブライアン・コンクリン選手と契約するも、手続上の関係から、実際にチームに合流できたのは1月末。
そして2月のバイウィーク期間中に負傷が発表され、インジュアリーリスト登録となってしまいました・・・。
なかなか苦しいことばかりをご紹介してしまう事となりましたが、2月のバイウィーク期間中にSF/PFのルーク・メイ選手がチームに加入。
非常に高い得点力を持つ選手でもあり、少しずつチームの状況も上向きになってきているというのが最近の茨城ロボッツですね。
シーズンを通してみると、とにかく外国籍選手のケガに苦しんだシーズンだと言えそうですね。やはり現在のBリーグにおいて、外国籍選手の存在感・重要性はそれだけ大きなものであるという事なのでしょう。
〇3月以降の茨城ロボッツを考える
さて、ここからは最近の茨城ロボッツについて考えていきたいと思います。まずはシーズン全体のスタッツを簡単に見ておきましょう。
シーズン全体をいつもであれば、時系列順に比較するところですが、今シーズンの茨城ロボッツについていえば、選手の入れ替わりもかなり多かったので、直近の1か月にしぼってまとめてみました。
こうやって見てみると、非常にハイスコアゲームを展開していることがわかります。平均得点・失点だけを時期別に分けて見ましたが、得点・失点ともに上がっています。
ですが得失点差を見てみると、10~2月までは平均-12.3点であった得失点差が-3.1点まで縮んできています。
互いの攻撃回数を増やして得点力を高める、なぐり勝つバスケのような展開にスタッツだけを見てみるとなっている印象を受けますね。
特に3Pやフリースローの成功率が非常に高いので、ビーコルとしては注意が必要になりそうですね。
また、互いにターンオーバーとスティールが少ない試合展開から、シュートまでしっかり行けているという事も言えそうですね。
オフェンスを最後までやり切れれば、チームとしてもターンオーバーからの速攻での失点なども抑えられるでしょうし、雰囲気も良くなりそうですね。ターンオーバーからの失点はコーチがタイムアウトを取ってでも流れを切ろうとすることも多いくらいですから、やはり影響が大きいのでしょう。
〇個人的な注目選手
最後に、個人的に注目したい選手を簡単に紹介して終えたいと思います。
〇ルーク・メイ選手(SF/PF)
最近の茨城ロボッツを取り上げる際にはみなさまご紹介されるので、ぼくの注目というのも違うのかもしれませんが、それでもやっぱり注目すべき選手でしょう。
ルーク・メイ選手はリーグに加入して約1か月ですが、平均21.0得点、3P成功率も38.1%と非常に高い得点力を有している選手です。シュートエリアも広く、どこからでも打つことの出来る選手ですね。
現在はほとんどの試合をベンチから出場していますが、チームトップの得点力、リバウンド数を誇る選手です。
平均21.0得点も、出場試合数を考慮しなければ、ぺリン・ビュフォード選手(平均22.3得点:島根)、河村勇輝選手(平均21.4得点:ビーコル)に次ぐ得点力となります。
すでにリーグ公式からのハイライトが2本上がっていましたので、載せておきますね。
ルーク・メイ選手は走って良し、ドライブもよし、自分で3Pをクリエイト出来てというすばらしい選手です。
ハイライトで見ただけでの話ではありますが、最も印象的だったのがピックアンドロールが非常に上手なことでした。
オフボールでスクリーンをかけて、ルーク・メイ選手自身がフリーになったりと加入1か月ではありますが、チームとしてのプレーも非常に上手な選手なのかなという印象を受けました。
それこそ、茨城には帰化選手であるトーマス・ケネディ選手(SF/PF、201㎝)がいらっしゃるので、ビーコルのメンバーのローテーションによっては、オンスリーのような形でサイズのミスマッチを狙ったピックアンドロールをしかけてくるかもしれないですね・・・。
〇山口颯斗選手(SG/SF)
また、最近好調なのがSG/SFの山口颯斗選手です。今シーズンの平均得点は9.8点と高い水準にある選手ですが、3月以降の平均得点は12.2点とさらに上げてきています。
3月以降の試合では9試合中6試合で2ケタ得点、そのうち5試合では15得点以上をあげていて、存在感が大きくなっています。FG成功率も47.5%と確率を上げてきているので、要注意ですね。
個人ハイライトがなかったのが残念です。茨城ロボッツの公式のみなさま、ぜひ山口颯斗選手のハイライトをお願いします。
〇まとめ
・茨城は今シーズンケガに苦しんだシーズンであった
・だけど、2月以降はハイスコアなゲームで調子を上げてきている
・ルーク・メイ選手、山口颯斗選手の得点には要注意
ビーコルとしては今月茨城ロボッツ、信州ブレイブウォリアーズとB1残留がかかっているチームとの試合が非常に多くなります。
相手は残留を果たすべく選手・ブースターともに全力で試合に来るはずです。そんなチームに勝つためには、強い気持ちでもって戦わなければならないことでしょう。
ここから始まるシーズンラスト1か月を勝って終えられるようにするためにも、ビーコルのパワーあふれる試合が見られたらなと思います。
また、戦術面としてはアルバルク東京に引き続き、茨城ロボッツでもルーク・メイ選手を中心にピックアンドロールを多く使ってくる可能性もありますので、ビーコルがどういった対策を取るのかに注目しながら見てみ見たいなと思います。
今週もがんばれ杉浦佑成選手、がんばれビーコル。
おわりです!