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採用してはいけない人
おはようございます。
社労士&診断士のたけちゃんです。
今週は世界最強リーグJ3がお休みです。
次節は8月17日(土)讃岐対YS横浜のビッグマッチが控えてます。
そんなビッグマッチとは関係なく採用してはいけない人をお伝えします。
労働問題の傾向
先週は複数の労働問題に取り組んでいました。
とりあえず解決したものもあれば進行中のものもあります。
労働問題というとブラック企業で起きて従業員が搾取されて、会社が悪いみたいにイメージされるかも知れません。
しかし、最近の傾向は必ずしもそうではありません。
会社が法的に何ら問題ないケースであってもトラブルになったり、中にはクビをかしげるような主張をされる従業員がいるケースが増えています。
価値観が多様化していると言えばそれまでなのですが、労務管理が複雑化しているなあと思っています。
他者への配慮が感じられない
会社に法的な問題がない状態にも関わらず労働問題を起こす方には特徴があることに気がつきました。
どうも自分のことばかり話しされます。
相手とか周りのことは考えてもいない感じです。
主張をすること自体は何も悪くないです。
アサーティブなコミュニケーションをとるために主張すべきはちゃんと主張すべきです。
ただ、その主張の中に他者への配慮や尊重が感じられません。
先日、社員さんが飲酒運転による事故を起こし相手方が怪我をされたということがありました。
事故後、社長さんと私とで社員さんと面談をしたときに面談の最初に自分がいつから仕事に復帰できるかと話し始めたときには絶句しました。
面談後、社長さんが激怒してました。
最初の言葉は怪我をさせた相手に対する謝罪の気持ちだろうと。
利己的段階
それではたと思いました。
ああ、これが成人発達理論なんだなと。
ロバート・キーガンは「成人発達理論」の中で、成人は4つの発達段階に分類することができると提唱しています。
4つの発達段階は、「利己的段階」、「他者依存段階」、「自己主導段階」、「自己変容段階」とされています。
そして自分よりも上の段階のことは理解できないとあります。
安易なレッテル貼りはよくないですが、おそらく自分のことばかり話をされて他者への配慮や尊重が全くない方は発達段階2にいるのでしょうね。
発達段階2
利己的段階・道具主義的段階:極めて自分中心的な認識の枠組みを持っている。自分の世界と他者の世界を真っ二つに分けて考えるため、相手の立場に立って物事を考える力が不十分である。
この利己的段階の割合は10%と言われています.
採用してはいけない人
私の経験上、年齢はあまり関係ないように感じています。
年齢を重ねても利己的段階に止まっていると思われる方はままいます。
周囲が違和感を感じつつも我慢を重ねた結果、ある日、大きな問題になっています。
問題解決に向けて対話をしようにも話が全く噛み合わないのです。
ただ日本の労働法では解雇規制が強く、雇用した人を安易に辞めさせることはできません。
下手をすると不当解雇で訴訟になります。
ではどうするかですが、採用してはいけない人を採用しないことです。
そのためには、面接や適性検査で他者への配慮や尊重をすることができるかどうかを確認していきます。
自分を大切にして、相手も大切にするアサーティブな方を採用したいですね。
成人発達理論については以前も記事にしております。
もしよろしければお読みください。