敗因はラインアウトにあり!SuperRugbyAotearoa考察#1 CHIvHIG
日野レッドドルフィンズの木村勇大です
日本初のラインアウト専門noteを書いています
本日、世界中が待ちわびたスーパーラグビーアオテアロアが開幕しましたね!
目立ったのはブレイクダウンでのルールの厳格化により、ノットリリースザボールの反則がめちゃくちゃ増えた事ではないでしょうか
両チーム合わせて32個のペナルティ
必然的にラインアウトの数が多くなりそうです
このnoteの需要上がれ!!頼む!
※タイトルのSupeRugbyに小文字のrが足りないのはロゴを採用しているからであり、つけ忘れではございません!
(2020.0712追記)やっぱり小文字の「r」追加しました笑
今回はこの試合のラインアウトについて書いていきます
この試合のラインアウトだけを見ると
チーフス(以下CHI)がハイランダーズ(以下HIG)に勝てなかった要因は
下記3点だと考えます
❶HIGのマイボール獲得率が100%であること
❷HIGのL/Oモールを起点に3トライ
❸CHI④の早期退場
❶についてはほぼ説明の必要はないと思います
HIGがラインアウトからやりたい事をほぼやれたということです
❷HIGのL/Oモールを起点に3トライ
HIGのトライはいずれもL/Oモールを起点としています
1つ目はモールでトライ
2つ目はTOからのTOでトライとカオスな状態でのトライですが最初のモールから数的優位が生まれています
3つ目はモールの前進によりブラインド側に数的/質的優位を作ってトライ
※結果的にトライになりましたが、⑨アーロンスミスがスクート(ボールを持ち出して走る)せずパスしてしまい3対2が2対2になってしまいました
1つ目のトライによりDFの意識をモールに割かざるを得なくなり数的優位が生まれやすくなりました
【余談】
HIGのモールが強いのかCHIのDFが良くないのかでいうと、どちらもあると思います
例えば1トライ目を見る限りは、HIGがモールを組む際、CHI⑧がHIGのバックリフターを剥がす役割だと思われますが、機能しておらずその結果ゲインを許してしまいます
❸CHI④の早期退場
前半22分にCHI④ミッチェルブラウンが負傷交代してしまいます
するとCHIは直後のL/O(24分)をミス、2回目のL/O(30分)をカットされ、かろうじてボールをキープするなど、マイボールL/Oの獲得に苦戦し出します
後半最初のCHIボールL/O(42分)もTOされます(おそらくサインミス)
直後の44分もオーバーボールとなり⑨に良いボールが供給されていません
ブラウンが交代した22分からアーロンクルーデンが投入される52分までの間、セットプレーからトラスク(CHI⑩)に良いボールが供給されたのは2回だけなんです(3回TOされてる)
クルーデンが投入されてCHIが勢いを取り戻したように見えますが、実際は
【④退場後30分間セットプレーからほぼアタックしていない】
【52分から割とL/Oが安定し、やりたい事がほぼやれた】という事です
トラスクめっちゃ可哀想、、
以上の理由からHIGが勝利したと考察します
L/Oが勝敗に大きく関わる試合を開幕戦から観れて満足です!
なぜブラウン退場後、CHIが獲得率を落としたのかについては
質問いただければ回答させていただきます!
最後まで読んでいただきありがとうございました👋
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?