財務スキル「キャッシュフロー計算表の理解」編
その会社のお金の動きを見ることによって、財務状況がどうなのか?どこに力を入れているのかがわかります。
マネーフォワードのキャッシュフローはどちらでしょう?
と、唐突に言われてもなかなかわからないですよね!
下記を確認してからならわかるようになります。
では、早速いってみましょー!!
1、キャッシュフロー計算書の見方
年度末のソフトバンクの連結キャッシュフロー計算書
▶キャッシュフロー計算書は大きく分けて、「営業活動」「投資活動」
「財務活動」
上記を見ると、機首の段階で2.5兆円あり、本業で1.5兆円収益を作っている。ソフトバンクは多くのベンチャー企業に投資している投資会社ですが、
どこも業績は芳しくなく、4.2兆円のマイナス。だから資金調達を2.3兆円して、期末段階では2.2兆円残っているということが見て取れます。
▶営業活動
本業で儲かっていなければ話にならない。
▶投資活動
時と場合によるけど、投資活動は基本的にはマイナスの方が理想的。
投資している金額や投資先によって、本気なのか、探りなのか、またどの分野に力を入れているのかがわかる。
▶財務活動
2、キャッシュフロー計算書のパターン
各活動の動きで、企業がどのフェーズにいるか推測することができる。
▶パターン詳細
勝負中はスタートアップ企業に多い。
売上が上がらない中、投資と借り入れを積極的に行うため。
3、マネーフォワードのキャッシュフロー計算書
マネーフォワードはSaas(Software as a Service)モデル
➡クラウド上で経費精算や請求書管理を行うことができる
利用規約に応じで使用料を取るモデル(EXCELなど)
▶マネーフォワードの特徴
・赤字で上場したことで有名
・ITだから固定資産への投資はそこまでないはず
・Saasビジネスは短期的には赤字になりやすい
営業活動と投資活動を見てみると、
①は営業活動は赤字だが、さらに投資を続けている。
②は営業活動は黒字で投資をさらに行っている。
財務活動を見てみると、①②両方とも資金調達はプラスになっている。
でも資金調達の額以上に投資することは、新規上場会社にとって考えられにくい。
よって、正解は①!!
②は武田製薬工業でした。
マネーフォワードのビジネスはSaasモデル。
長期的には儲かるが短期的には赤字。でも先々収益性が見えているから投資もしている。それを回りも理解しているので、資金調達ができている。
それに対し、武田製薬は、営業活動でしっかりと売上を上げており、投資活動も積極的に行っている。営業活動がうまくいっているので資金調達もできている。
以上のような見方ができます。
人やお金がいらなくなる仕組みが経営拡大の最低条件!!