パキスタン人とバングラデシュ人の二重苦(The Economist 2020年6月4日版)
The Economist 2020年6月4日版から、「British Pakistanis and Bangladeshis have been hit hard by covid-19」の記事を取り上げてみたい。内容は「イギリスに住むパキスタン人とバングラデシュ人が、コロナウイルスの影響で二重苦を強いられていること」についてだ。
ヨーロッパにおける、コロナウイルスの影響は深刻だ。
もちろん国によるが、感染者数・死者数ともに多い。
今回の記事はイギリスに住む、パキスタン人とバングラデシュ人に焦点を当てている。
パキスタン人とバングラデシュ人は、コロナウイルスの感染率が異常に高いという結果が出ている。
またこれら2つが、さらに追い打ちをかける。
・窮屈な家に親子三代で生活
・自営業が多く収入が少ない
重要英単語
・cramped(窮屈な)
・self-employment(自営業)
記事の簡単な要約
イギリスに住むパキスタン人とバングラデシュ人は、現在大変な生活を送っている。
パキスタン人のタクシー運転手いわく、たばこを買うことで精一杯の給与しかないようだ。
パキスタン人とバングラデシュ人は、異常なほどコロナウイルスの感染している。
イギリスの公衆衛生局によると、死亡率も高く、パキスタン人は1.4倍、バングラデシュ人は2倍に及ぶ。
もともと健康状態がさほど良くなく、貧困状態にあるため感染リスクも高い。
そして、パキスタン人とバングラデシュ人は、2つのことに苦しめられている。
1つ目は、「窮屈な家に親子三代で生活」しているということ。
過密状態で住んでいると、もちろん感染のリスクは高い。
2つ目は、「自営業が多く収入が少ない」という実態だ。
主にタクシーの運転手やレストランの経営などで生計を立てている彼らにとって、コロナウイルスの影響はとても大きい。
そして、結婚している女性が仕事をしている割合も低いという結果だ。
(こちらは、以前より増えてきている傾向にはある)
なかなかクローズアップされない実態だが、このようなマイノリティも存在しているのだ。
おわりに
パキスタン人とバングラデシュ人の多くは、移民である。
イギリスは、過去積極的に移民の受け入れをしてきた。
ただ、これが成功したのかどうかは疑問が残る。
宗教的にもそうだが、移民をしてすぐに社会に溶け込むことは難しいし、文化も違う。
これをきっかけに、ヨーロッパの移民についてもう少し勉強してみようと思った。良いきっかけだ。
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