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算命学に聞いてみな 第1部第1回「どうしたら幸せになれるのか」

●人生はなぜこれほど予測不能なのでしょう
そして、幸せを掴むための鍵はどこに隠されているのでしょうか


「どうしてこんなことが自分の身に起きるのだろう」

「これから自分は、幸せになれるのだろうか……」

誰もが一度はこんな疑問を抱いたことがあるはずです。

実は、この問いに答えるための手掛かりが、古代中国で誕生した「算命学」という占術に隠されています。

算命学は、陰陽五行や干支(かんし)を基に、人間の宿命や運勢を紐解くための知恵の体系。

この知識を活用すれば、人生の転機や自分が持って生まれた宿命、その時々の運勢の流れをより深く理解することができます。

今回からみなさんにお届けするのは、算命学の叡智を借りて「幸せになる方法」を探る物語

私自身の経験や周囲の人々の実例、さらには歴史に名を残した著名人たちの人生を紐解きながら、算命学が教えてくれる真実を共有します。

「算命学なんて知らないし、占いに興味もない」という方でも大丈夫。

誰にとっても役に立つ知識やヒントを、わかりやすくお伝えしていきます。

どうか少しだけ、お付き合いください。

●私について、少しだけお話しします


まずは簡単に、私のことをお話しさせてください。

私は「算命学の占術家」として、これまで多くの方々の人生と向き合ってきました。

また一方では「怪談作家」として、人々が体験した怖い話や不思議な出来事を取材し、本にまとめる仕事もしています。

とはいえ私は、特別な才能を持つ人間ではありません。

正直に言えば、ごく普通――むしろ「失敗ばかりの凡人」です。

ただ、そんな私でも、算命学という古代の叡智を頼りにしながら、人々がより幸せな人生を歩むための小さな手助けをしたいと思っています。

それだけが私の活動の原動力です。

今回お届けするエッセイは、「どうしたら幸せになれるのか」というテーマを深掘りするもの。

私が経験した人生のどん底、そこから学んだ教訓などを題材にしながら、算命学が教えてくれる「人生の裏マニュアル」をお伝えします。

どうぞ肩の力を抜いて、気軽にお読みください。

●「幸せのカギ」を握るもの、それは…


さて、それでは本題に入りましょう。

算命学には、その人の人生における「大きな転機」を示唆するさまざまな視点があります。

その中でも、特に象徴的で強烈なインパクトを持つもののひとつが「納音(なっちん)」です。

納音とは、人生に180度級の大変化が訪れる重要なタイミングを示すもの。

具体的には、次のような出来事が起こるとされています:

今までの生活が一変する
予期せぬ環境に飛び込む
新しい道が始まる

その性質上、「納音」の年や時期は、衝撃的な出来事を伴うことが多く、人生を揺るがすような影響を与えることもあります。

2024年12月、元SMAPの中居正広さんに突如として降りかかったスキャンダル報道が飛び火し、とんでもない事態に陥ったフジテレビの運勢をご紹介した記事でも、私は「納音」の恐ろしさについて言及しました。

しかし、「納音」は単なる困難や試練ではありません。

「納音」が訪れる時期は、新たな可能性の扉が開かれる瞬間でもあるのです。

●「納音」の見つけ方


「納音」は、二つの「干支」が特別な結びつきを発生させた時に生まれます。

「干支」と聞くと、多くの人は「子(ね)、丑(うし)…」といった十二支を思い浮かべるかもしれませんね。

でも算命学における干支は、それだけではありません。

しかも、「干支(えと)」ではなく「干支(かんし)」。

「干支」は以下の2つの要素から構成されています:

十干(じっかん):甲(こう)、乙(おつ)など10種類
十二支(じゅうにし):子(ね)、丑(うし)など12種類

この2つを組み合わせ、全部で「60種類の干支」が作られます。

算命学では、これを基にその人の人生の流れや運勢を読み解いていきます。

例えば、以下の「干支」を見てみましょう:

 丁  丁
 卯  酉

上にある「丁」が十干、下にある「卯」と「酉」が十二支です。

そして「納音」が成立する条件は次の2つ:

上の十干が同じであること(この例では「丁」)
下の十二支が対極に位置すること(この例では「卯」と「酉」=春と秋の関係)

このように二つの「干支」が「納音」の状態を作ると、その年や時期に人生の転換点が訪れる可能性が高まります。

●私に訪れた「納音」の年


ここで、私自身の経験を例に挙げましょう。

少し長くなりますが、おつきあいください。

それは、今から40年ほど前のこと――1984年の出来事です。

その年、私の「年運」「大運」は以下のような状態でした:

 甲  甲
 子  午

左の「甲子」が「年運」、右の「甲午」が「大運」です。

年運:万人に共通して毎年回ってくる干支。この年は「甲子」でした。
大運:10年ごとに変わる、個人の運勢を示す干支。この時期の私には「甲午」が回っていました。

この二つは:

上の十干が同じ(甲)
下の十二支が対極(子と午=冬と夏)

という状態を作り、見事に「納音」が成立していたのです。

そして、1984年12月25日――ついに私の人生を揺るがす、とんでもない出来事が勃発したのです。

【次回予告】

第1部「人生の転機と納音の呪い」


第2回「生き地獄」は突然始まった

次回から数回に分けて、1984年のクリスマスに起きた「納音の呪い」についてお話しします。

私が経験したこの劇的な転機を通じて、あなた自身が「納音の時」を迎えたときにどう向き合うべきか、そのヒントをお届けします。

どうぞお楽しみに!


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